夢うつつの海

目を覚ましたら砂浜だった　
青く澄み渡る空に羊雲
夕焼けの太陽はカーネリアンのように
美しいオレンジだったことを覚えている

砂浜はキラキラと夕日を反射し　
波の音はまるでオルゴールのように眠気を誘う
とても静かでゆっくりと流れる時間が
私の思考回路を停止させた

ただそこに存在する私は　
ただ風景を見ているだけで
それだけでよかった

そうでありたかったことを思い出した
そっと目を閉じて陽が沈むその瞬間まで
私の五感をゆっくり休ませて

ただそこに存在する私を　
ただ夢見る少女でいることから
前に進みたいと願っていたんだ。

ずっとそうでありたかったと目を覚ました
夢うつつな私の
たった5分の夢の時間が、
覚醒させるには十分な時間だった。

解説
夢の中に居た 自由と開放感のあるこの場所に、無邪気な羊雲が躍っていた。 私はこの夢の海で葛藤を広げる。 カーネリアンのような夕日は希望の印、その希望は沈んで夜になってしまう。 私は急な不安を抱えて泣く。 夢を夢のままにしていた私の理想と現実のギャップに嘆いてしまう。

夕日を反射する砂浜は、 いつか見たインスタのキラキラした人たち。 私はただその人たちを見ているだけで満足していたのに、 オルゴールのような波が私の本当の夢を思い出させる。 私は夢と理想のはざまで波にのまれてしまう。

この夢の続きは、 私をたえず落ち着かせ、何も考えず景色を楽しむことだけに集中させてくれる。 まるで夢を再認識させるかのように。 この静かな時間が、私の中にある願望に目を向けさせた。 全力で進んでいた私は夢を見失っていたから。

陽が沈むことは、不安になるのではなく覚醒する時が来たのだ。夢うつつな中、 たった5分の夢の中で私は何通りもある道から進みたい道が見えるようになった。

あとがき
充分休んだつもりがたった5分しかたってなくて、だけどすごくスッキリと冴え切った自分になった時の、あの感覚。
パワーアップ？パワーチャージ？エネルギーに満ちた感じ、覚醒したような無敵モード？冴えわたる私😏
今なら何でもできそうな気がする！

この詩は、没頭していたことがあるのに手を止めると急な不安感に苛まれて、前に進めなくなった人に向けて書きました

AIイラストが羊雲を羊にしてくれたんでもぅ、採用でｗ
逆に可愛いよね🤣海と夕日と羊