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科学技術の進歩で人類は進化したのか。

■最近のベトナムNEWS(2023年10月16日)、「国内エネルギー供給不足/輸入量増加、VN電力不足問題は2024年~2050年リスク増大」。
・この問題に関して、国会常設委員会の監査団は『2016-2021年のエネルギー開発に関する政策と法の実施』の監査報告をまとめた。
・水力発電は乾季や水不足に影響を受け、南シナ海の油田やガス田の生産も急速に低下しベトナムのエネルギー資源は下降線を辿る。

■ガソリン供給不足で今年に入り北部で電力不足、停電が生じた。
・過去のベトナム電力総公社(EVN)のデータでを見ると、ベトナムの発電施設の内訳は火力発電56%、水力発電38%、輸入電力4%、その他2%となル。
・水力発電の比率にベトナムは水資源が豊かな国と読み取れるが、日本の水力発電依存度は約10%、世界平均約13%なのでベトナム水力発電の依存度の高さが窺える。
・監査団は『2023〜2030年期間のエネルギー開発の重要プロジェクトリスト』の公布を提案。

■提案の中で「国民の生活や経済活動に必要な電力、石炭、ガソリン、天然ガスの供給確保の重要性を強調する」との事。
・ベトナム政府は工業団地が多い主要都市のハノイ、ダナン、ホーチミン市等への電力供給を優先させるため、ベトナムへの投資、進出等の検討時には「電力リスク」も事前確認事項となる。
・私も何度か停電を経験し「会社のメールが受取れない、暗い、暑い、寒い、停電とは随分不便なものだ」そう感じた。と同時に「もう多くの現代人は今更プリミティブな生活に戻る事は難しいだろう」と思うのだ。
・モータライゼーションは手軽に移動できる分人々の筋力を削ぎ落す、「科学技術の進歩で人類は進化したか、いやむしろ衰退している」とすら思えてくるのである。

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