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2021年3月の記事一覧

旅立ちには絵本を贈りたい

旅立ちには絵本を贈りたい

赤泊に来て3年間、1~2か月に一回の赤泊小学校での絵本の読み聞かせは、私にとっても楽しみと何か少し立ち止まって見つめる時間でした。
そして昨年の2月が赤泊小学校での最後の読み聞かせでした。

相手が6年生ということもあり、今回は中学校に進む彼らに贈りたい「冒険」「生き方」「あり方」のテーマで本を3冊選んでみました。
読み終わってみて、これは今の私自身に刺さる、自分に贈りたい本でもあったなと思ったの

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大好きだから、

大好きだから、

「渋谷さんが来るから早く帰ってきてん!」
「コーヒーいれて待ってますね」
「僕、渋谷さんが大好きやねん」

毎週火曜日は私のエネルギーチャージの日。
グループホーム『ほっこり庵』はふわふわする言葉で溢れています。

こんなに真っ直ぐな気持ちを伝えてもらうのは日常生活でなかなくて、ただただ胸があったかくなります。
そして、その真っ直ぐさにたくさん気づかされます。



今日なんだか胸にストンと落ち

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編集された世界を見せて

編集された世界を見せて

人間は人の手によって編集されたものが好きなんだなと実感した夜だった。

夜ご飯を食べながら、友達が1日10時間・3日連続開催のオンライン大会に参加してきた話をした。
その人の目を通して見る「高校生マイプロ 全国サミット」は自分がイベントに参加した時とは違う感覚だけれど同じくらいの熱量があった。

面白かったプロジェクト、名シーン、キュンとした高校生の言動、尊敬した人、オーディエンスの雰囲気。
話が

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あの夢の先へ

あの夢の先へ

まだあったんだ。

この場所を私は知っている。綺麗に磨かれた床板に続くのは灰色に薄汚れたタイル。6つの個室の便器はどれも汚れて蜘蛛の巣が張っている。

ここに来たのは何年ぶりだろう。懐かしさに浮かれてしましそうだったが私には義務がある。壁にこびりつく無数の血について説明する義務だ。
瞬間、あの時の痛みと恐怖が蘇る。一緒にいた友達はみんな、みんな死んでしまった。死んだ後人はどうなってしまうんだろう、

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対話のやり方①

対話のやり方①

昨年の8月から、月に1回「対話の会」というものを開いています。
対話のコツややり方を体験しながら積み重ねていこうとしてはじめました。

そこで、最近イントロで毎回話す「対話のやり方」がとっても好きなのでまとめます。
2つあるのですが疲れちゃったので1つずつ。

「机の上に置く」会話はキャッチボールというけれど、対話の時はそっと机の上に置くイメージで話していきたいです。

ただ置くだけなので、周りの

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「障がい」に救われてきた私がいた

「障がい」に救われてきた私がいた

小学生時代、どこか「普通」になじめなかった。

盛り上がるバラエティやアイドル、クラスの子のランキング、コソコソ話す陰口、友達と一緒でなければ行けないトイレ、分かるのに挙げない手。
どれもよく分からなかった。

ありがたいことに勉強も運動も人並かそれよりちょっとだけ良くできた。
だからあからさまに距離をとることもなく、でも密接に入りすぎない一線を引いていても、誰とでも話ができて、何となくいじめられ

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言葉を100日紡いだら

言葉を100日紡いだら

お久しぶりすぎる投稿ですね。こんばんは。
先日、おかげさまで誕生日を迎え一つ歳を重ねました。

気がついたらもう10日も経っていて震えています。
お祝いのコメントを下さった方々、本当にありがとうございます。
ゆっくり読んでお返ししていきますね。



実は誕生日があまり好きではありません。
毎年なんとなく夜一人になり、自分が人を大切にできてないのだから大切にしてもらってはいけないのだと自分を罵り

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