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モロッコ旅行記Day8ー砂漠ツアー③

みなさん、前回の砂漠の景色は楽しんでいただけましたか?

前回はサハラ砂漠でラクダに乗ってお散歩、
そしてキャンプサイトに到着したところで終わりました。

今日はそのDay7の続きからお話をしていきます。


Day7ー砂漠の宿


ようやく今日の宿に到着。

自分たちのテントはどれなのか割り振りを聞くと、
またもや何かいざこざが起きそうな予感。。

ツアーを予約した時にも言われたが、
他のツアー客と一緒に寝るシェアタイプと
プライベートタイプの両方が用意されていた。

私たちはプライベートタイプで予約していたので
また騙されるのはごめんだと思い、
プライベートだと主張しまくった。

ベルベル人がテントの割り振りをしていくが、
やはりプライベートの宿が足りなさそうな感じ、、

昨日エアコンのリモコン代をわざわざ払った
イタリア人男性2人組も、
プライベートの料金で払ったそうだが、
最終的に他の人とのシェアタイプに割り振られた。

もうこのツアー?この国?のやり方は
めちゃくちゃなのでイタリア人2人組も、
「まあいいさ」という感じで心が寛容になっていた。

おそらく、私たちは男女のカップルだったので
プライベートタイプに割り振られ、
イタリア人は男性2人組だからシェアタイプにされたのだろう。

滝ツアーで出会ったドイツ人の親子も
女性2人組ということでプライベートのはずが
シェアテントに割り振られたようだった。。

私たちはちゃんとプライベートテントに
泊まれたからラッキーだったものの、
ツアーの管理が本当に適当すぎるありえないサービスだと感じた。。

私たちが泊まったテント

さらに、イタリア人の話を聞くと、
ネットでツアーを予約して120€だったという。

私たちは現地のツアー営業マンに、
今は戦争でガソリンが値上がりしたから、
という理由で125€払った。

あれはウソだったのか、、と
またぼったくりを受けたことに気づく私たち。

ぼったくりを受けると
その額が安かろうが高かろうが
せっかくの旅行なのにみじめな気分に。。
正直もうこの国には来たくないと思ってしまった。

それでも、
モロッコ大好き!という日本人も聞くから
人それぞれの経験や感じ方がある。

これは私個人の経験と意見だから、
キラキラした女子旅!みたいな
いいことしか書いてないブログ記事とは
違うんだよっていうのは読んでて分かってもらえてると思うけど。

ちなみにテントの中は写真を撮り忘れたけど
結構広くて、大きなベッドとソファ、クッション、
シャワーと水道、電気もしっかりついていた。

でもあたたかいお湯は出なかったので、
シャワーは結局使わなかった。

シェアタイプもツアー予約時に写真で見た時は
テントの中で雑魚寝するのかと想像したけど、
ちゃんとベッドがついていて全然よさそうだった。
(あえてそんな写真を見せることでプライベートタイプを予約させようとしたのかな。。と思ってしまった)


、、まあ気を取り直して。
ここからは夜の始まり。

夜の砂漠

写真を見てもわかるように、
タイミング悪く今宵は満月だった。

私は砂漠で満天の星空を見るのが
1つの夢だったのだが、
曇った天気とキレイに光る満月のおかげで
かなりしょぼい星空であった。

スペインで私たちが住んでいる町の方が
よっぽどキレイに見えるな〜というのが
正直な感想だった(笑)

まあ天気はどうにもできないし
月の満ち欠けをチェックしなかったのでしょうがない。

またいつか別の砂漠で満天の星空を見ることを決めた。

夕飯の時間までまだ時間があったので、
キャンプサイトの近くをお散歩し、
みんなで砂漠に寝転んだり、
さっきまで乗っていたラクダを発見した。

そのラクダたちは、
脱走しないように足が縄で縛られていたり、
片足が砂に埋められてたりして正直かわいそうな光景だった。。

前足が縛られているラクダ

前にも似たような経験をして、
6年前くらいにタイに行った時にゾウ乗り体験をしたけど、
そこにいたゾウは1本の太い足を鎖でしばられて建物に繋がれており、
自由に身動きがとれない様子だった。

ゾウに乗ったりラクダに乗ったり、
珍しい体験をすることは楽しいことではあるけど、
やっぱり人間のエゴを動物に押し付けているような感じもして
賛成できない気持ちもあった。

そんなことを体験しておきながら言うけど、
体験してこの目で見たからこそ感じたことでもある。

世界をこの目で見ることは、本当に意味があること。

自分が直に感じたことから、行動を変えられる。
そこから世の中が少しずつ変わっていくといいな。


キャンプファイヤー

夜ご飯は大きなテントに全員集まり、
またまたタジン鍋とモロッコパンが出てきた。

連日タジン鍋の夕飯でやっぱり飽きていたけど、
選択肢はないので出てきたものを食べる。

ここでも多国籍なツアー客ならでは、
いろんな言語が飛び交った。

同じテーブルにいた女の子(ソフィア)は
何人かは忘れたけどドイツに住んでいて
英語もフランス語もドイツ語も流暢に話せるようだった。
(アラブ語かスペイン語も少し話せたかも?)

いろんな言語で話しているうちに
ソフィアは自分が自分で何語を話しているのか
よくわからなくなっていた。笑

そんな多言語話者が普通な世界がここにはあった。
(そういう私も今となっては日英西、
3言語話せることを書きながらふと思い出した。笑)

夕飯が終わってから、
しばらくしてキャンプファイヤーが始まる。

ベルベル人たちがジャンベを持ってきて
太鼓の音を鳴らし始めた。

太鼓の音とともに、
民族のおたけびのように声を出して盛り上げていった。

昨日のホテルの受付をしていたベルベル人よりも
今日のベルベル人たちの方がジャンベのリズムは様になっていて
慣れているようだった。

盛り上がっていくうちに
昨日の夜もはしゃいでいたスペイン人女性4人組が
前に出て踊り始める。

さすが、若いな〜と思って見てたけど、
後でその子たちと話してみたら、
みんなお医者さんをしてると言っていたことには驚いたw

ノリのいい大学生かと思ってたらギャップがすごい。笑
お医者さんだろうが関係なく
スペイン人はとにかくノリがいいらしい。笑

その女の子たちに続いてイタリア人のフェデリコ(36歳)も
盛り上げたり一緒に前に出て輪に入っていった。
イタリア人も年齢関係なくノリがいい。

最終的にはみんなで輪になって火を囲み、
踊りながらぐるぐるゆっくり回っていった。

砂漠の夜はやはり寒かったけど、
火に近づくとあったかかった。

ベルベル人たちは最初は盛り上げてくれたけど、
途中からエネルギー切れというか、やる気がなくなり、
スペイン人の女の子たちはまだ踊り明かす気満々だったけど、
ベルベル人たちはもう店じまいして帰っていった。。

毎晩同じようにキャンプファイヤーして
ジャンベでみんなを盛り上げて、
絶対飽きてるなこの人たち、、と感じとれた。笑

残りたい人は残って、
寝たい人はもうテントに帰って寝るという形になった。
私たちはテントに戻って寝ることに。

次の日の朝は、
朝日を見るために早起きしなければならなかったので
早く眠りについた。

Day8ーキャンプサイト出発

5時代にみんな起こされて朝食をとり、
(朝食はいつものようにモロッコパンとジャム、フルーツなど)

昨日の夕方着いたばかりの砂漠を
この日の朝もう出ることになる。

朝日を見るために
昨日きた道を戻っていくことになるが、
戻る方法は2つ。

1. Jeep(車)に乗って一気に快適に
砂漠の丘の上まで行って朝日を見るプラン。
(+120ディルハムくらいだったと思う)

2. ラクダに乗ってのんびり時間をかけて戻るプラン
(追加料金なし)

私たちはラクダに乗ってのんびり帰ることにした。

イタリア人男性やルーマニア人女性は迷った末、
Jeepを選び、速攻で眺めのいい丘まで到着していた。

私たちは荷物など準備していたら
ラクダの群れはすでに出発していて、出遅れてしまった。

私たちが乗るラクダは残ってるのか?
と焦ったが、ラクダまだ残っていた。

荷物は車に積む予定が、
出遅れたのでラクダに乗せて運んでもらうことに。

ドイツ在住のソフィアも出遅れ、
私たちは3人でみんなの後を追うことになった。

まだ早朝で月灯りで辺りが照らされていた。

星空は綺麗に見えなかったけど、
満月が綺麗に見えたのはそれはそれで美しい景色だった。

満月を見ながら、
日本では満月はうさぎが餅つきしている様子、
ドイツではカニだとかスペインでは顔だとか、
国によって満月の中のシルエットをどう見てるのかが違うことも話した。

砂一面の景色で、
だんだんと夜が明けて空の色が変わっていくのが
とても美しかった。

他のラクダの群れにも追いついてきた。
みんなはもう丘の上で朝日を見るために待機している。

ようやく丘のふもとに到着して、
ついでに満月と一緒に写真も撮ってくれた。

いろんなポーズをさせられる。笑

さあ、朝日が登るまでもう少し!
ということで砂の丘を登っていく。

朝日はアルジェリアの方向から登ってくる。

朝日登場までにもう少し時間がありそうだったので、
砂漠での撮影タイムが始まった。

撮影タイム

ラクダを引き連れてくれた
さっきのベルベル人が気を利かせてくれて
写真をたくさん撮ってくれた。

なかなかタイミングがうまくいかなくて、
10回くらいジャンプさせられる私。笑

一番いい感じに撮れたのがこれ。

次は座って砂をすくいあげて、
とジェスチャーで伝えられる。
(アラブ語だから何を言ってるかはわからない)

何がしたいのかよくわからない写真w

今度は彼も巻き込まれる。

何回も砂をすくってジャンプさせた。
、、けどよくわからない写真w

でもなんかすごくサービス精神旺盛で
素敵なたくさん写真を撮ってくれたよ。

砂漠で朝日鑑賞

そうして撮影会をしている内に、
ついに朝日がやってきた!

時刻は午前7:23。

ゆっくり地上に出てくる朝日。

海で見る朝日も好きだけど、
砂漠で見る朝日もステキ。

そして撮影会はまだ続く。


カメラマンをしてくれたベルベル人は
いろんなポーズを要求してくる。笑

言語は理解できなかったけど、その人は優しかった。

たっぷり写真を撮ったり
朝日鑑賞を満喫して、
再びラクダに乗って砂漠をまた歩いていく。


朝日の反対側にはまだ満月も出ていて、
両方が同時に見れたのは贅沢で不思議な景色だった。

しばらく歩いて到着した場所は、
昨日ラクダが待っていた場所と同じところだった。


ラクダを降りると、
サハラの砂を小さな瓶に詰めた
キーホルダーを売っている人がその辺にいた。

私たちが住むスペインでは、
日本でいう黄砂が飛んでくるように、
サハラの砂がたまに風で飛んできて
窓を開けてると家の中にも入ってくるし、
外に路駐してある車は砂だらけになる。

そんな砂をわざわざ買うなんてw
、、と思っていたら、

あとでイタリア人と合流した時に、
「これ記念に買ったんだ。」
と砂のキーホルダーを笑顔で見せてきた。笑

砂買った人、ここにいた。。

と内心思ってしまったが、
スペインからしたらお隣だけど、
イタリアからしたらモロッコはちょびっと遠いし
まあ彼が満足ならいいんじゃないかと。


そこから、バスを待っている間、
お土産屋さんの前でみんなで戯れ、
お土産を買う人もいれば、
今日がツアーの最終日なのでお互いの連絡先を交換する人たちもいた。

私のケータイでたくさん写真を撮ったので、
一緒にラクダに乗ってきたソフィアに連絡先を聞かれて、
写真を後日送ると約束した。

もう砂のない場所で
私は靴下を脱いで足についた砂を払い、
サンダルからスニーカーに履き替えた。

バスの準備ができて、また同じバスに乗り込む。


ここからはマラケシュに帰るのみ。

長時間またバスの中で過ごし、
行きと同じようにアトラス山脈を超えていった。

アトラス山

砂漠ツアーはこれにて終了。

ツアーを選んで良かったのは、
多国籍のツアー客との出会いだったと思う。
言語や文化の違いをいろんな人と話せたのはやっぱり楽しかった。

その他に関しては、
自分たちでレンタカーして砂漠まで来ても良かったかな、、
というのが参加してみての感想。
いろいろぼったくられたしタジン鍋ばっかだし。。

実際に彼の友達は昔、
自分たちでレンタカーを借りて一ヶ月ほどモロッコを周り、
砂漠でもテントを自分たちで張って寝たと言っていた。

なので今後モロッコに行こうと思ってる人は、
そういうやり方もあるよ〜
ということを覚えておくといいかも。


さて、
次回がモロッコ旅行記最終回!

モロッコに来てからもう半年たっちゃいましたが
ようやく最後まで来ました!

メインイベントだった砂漠ツアーは
今回で終わりますが、次回の場所は
私たち2人ともとっても気に入ったある港町。

最終回もお楽しみに〜^^

Gracias mi camello♡


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