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大切な記事

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クリエイターさんたちの素敵な記事をまとめています。
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#エッセイ

母は強い人なんじゃなくて、私のためならいくらでも強くなれてしまえるのだと知る。

家がなかった時期がある。 キャンピングカーで暮らしていた、とかそういう 楽しさありきの生活とかじゃなくて。 私が小学生だった頃。両親には色々と大変な時期があって。結果的に帰る家がない中で、母と兄と3人で生きていた時期がある。 その時、数週間の知り合いの家にお世話になったり、数ヶ月間ホテルで仮住まいをしていた。 けれど、不思議と悲しくはなかった。 お腹が空いていた記憶もないし、経済的な面で将来への不安を感じていた記憶もない。でもそれは、とんでもなくすごいことだったと知

いつかもう一度見に行きたい桜その2。(今まで見た中で1番好きだった、とある山桜も)

少し前に、こんな記事を書きました。 ありがたいことに沢山の方に見て頂いていて note公式マガジンの旅のフォトアルバムにも 追加していただいているのですが… 実は載せた翌日に、あ…!っと思っていたんです。 奈良にはもう一度見に行きたい桜が もう1ヶ所ありまして。 かなり前に行ったのですが、 古いとはいえ写真も準備していたのに、 3ヶ所目を書かずして、もちろん写真も載せず そのまま記事を更新してしまったのです。 追記で記載して更新しなおそうかと迷ったのですが もう丸1日近

ダメな時に腐らないことめげないこと

この言葉は、私が尊敬する人から最近もらった言葉である。 といっても、直接的に会話しながらもらったものではなく、質問箱というツールを使って悩みを打ち明けて回答を得たものだ。尊敬する人とは奇跡的にも一度だけお会いしたことがあるが、気軽にチャットをしていいような方ではないと考えているため、質問箱を利用させてもらった。 質問に対する答えが今後の人生でお守りになるような納得感のある内容だったため、私が何を尋ね、どんな回答をもらったのかをここに記録しておく。 *** 私が質問した

お気に入りのおもちゃのメンテナンスと、言えなかった母の日の「ありがとう」

ガン、ガンッ。 なんだか音がするので、ベッドの下を覗くと、末っ子暖(はる)が警戒したようにこちらをみていて、破れたところからわたが出ているアイスクリームのけりぐるみがありました。 あらら、派手に遊んだねぇ。 よーし、せっかくだから直しちゃおうか。 *********** 暖(はる)には、お気に入りのぬいぐるみ(ねこ界隈ではけりぐるみ、という)があります。 お兄ちゃんたちは、あまりおもちゃでは遊ばないのですが、やんちゃ印の我が家の末っ子は、おもちゃがお気に入り。 一つ

上手くなくていい。楽しめたらいい。

デザイナーの友達が、最近、英語の勉強を始めたらしい。 彼女は、大学生の頃からデザインの職業に憧れて、今フリーのデザイナーとして活躍しています。 そんな彼女が、デザインより英語を勉強してる方が楽しい、なんて。 いいなぁ。 私も、そういうの見つけてみたい。 …デッサン! 絵描きには、超大切と言われている「デッサン」! 実は私、のらりくらりと絵描きをやってきたので、デッサンを学んだことがないのです。 それに… それって、上手くなったら、あかんってことじゃないですか。

“そこそこ丁寧なおでん”を作ってみた。

寒い、寒い季節がやってきた。 あぁこんなに寒い日はヒートテックにダウンのコートを来て。お気に入りのカフェでホットコーヒーを飲んで。家に帰ったらほっかほかのご飯と、湯気の立ったお味噌汁を飲もう。 寒いから、温かく過ごす。暮らす上ではこんなにもシンプルな選択が出来るのに、生きる上ではどうして複雑にコトを捉えてしまうのだろう…。いけない、いけない。危うく難しく考えてしまうところでした。 なんだか“やっと”寒さが深まったきた今日この頃。こんな寒い日は美味しくて、単純で、味が決ま

せっかく2人で食べるなら2種類食べれた方がお得だね、「妻」の先輩である母と食べたお誕生日ケーキの話

前回の記事でも書いたように、母が還暦を迎えまして。お祝いの食事会は開いたのですが、ケーキを食べていなかったので後日2人で食べてきました。 三が日過ぎに1人帰省し、実家に泊まらせてもらいました。朝は定番の山盛りサラダ。リーフレタスにブロッコリー、青大豆にアボカド。実家らしきちょっとお高いハムに、なんとサーモンのマリネまで乗っています。 こちらも過去に記事としてあげているのでよかったらご一読ください。 名古屋へ帰る前に入れていた予定が反故になったので、近くの商業施設でお茶を

書くということの根っこにあるもの

編集者を長く続けている方とお話をしたことがある。 そのときあるベテラン作家さんの話になった。日本を代表する著名な作家で、本もたくさん書かれている。 「自分が書くエネルギーの源は、“怒り”なんだ」と、その方が言っていたそうだ。 その怒りこそが、書くという行為を長年続けさせてきたのだ、と。 「そういうもの、あなたにもありますか」 とその編集者さんは私に聞いた。自分がものを作りだす、書くという行為をさせる、そのおおもとにあるものは、なんなのかと。 かなしさでしょうか。そう答え

年内最後のお稽古にて、思うこと。

なんだかずっと気忙しかったので、心待ちにしていた12月の3週目にあった茶道のお稽古。 茶室に入ると、前回から掛け軸が変わっている。 なにかきっと季節の言葉だろうなあ、なんて思いつつ、じいっと見つめてもなんて書いてあるのかはわからなかった。 毎回のお稽古で楽しみの大きな比重を占めているものがある。 ー和菓子である。 先生は茶道の先生でありながら、メインである主菓子を、毎回自ら作ってくれている。 その時候にあったものが形となってちんまりとお皿に乗っている様は、とても可愛

冬になって急に忙しくなる里芋

(野菜待機所:里芋レーンにて) 【春】 里芋「僕ら、まだ出番じゃないですかね?」 係「そうですね~しばらく先ですのでゆっくり休んでおいてくださいね~」 【夏】 里芋「あったかいな~、 僕らの出番っていつ頃ですか?」 係「まだです!出番の時言うんで大人しく待機していてください!」 【秋】 里芋「えっと、隣のさつまいもレーンは結構フル稼働で忙しそうなんですけど…僕等ももうそろそろですかね…?」 係「そうですね〜ちょっと待ってくださいね。 まあ、とりあえず休んでお

自分らしさなんて。

自分らしさって、 自分ではきっと分かりにくいものだ。 だからこそ、自分らしさってなんだろうとか 自分らしい〇〇ってどういうものだろうとか そんな風に考えてしまったりするんだろうな。 何気ない自分の言動や、 例えばこうしてnoteで書いている文章を読み、 「あなたらしいね」 と誰がが言ってくれること、 時にひっそりと、時に大々的に、 誰かが見出してくれたそれこそが 自分らしさなのだろう。 だから、 私のnoteを読んでくださっている方は わたし自身が見えていないような 「

「エッセイの書き方」について私なりに考えてみた。

さくらももこさんのエッセイに魅せられた朝井リョウさん。 …のエッセイに魅せられた、moonです。 お二人の紡ぐ文章を読んでいると、まるで文字が、言葉が踊っているように見えます。 こんなにも、可笑しくて、面白くて、生きていると感じられる文章が 他にあるだろうか、と。 大好きな作家さんたちの小説とは別の顔がのぞけるエッセイが私は大好きです。 三浦しをんさん、吉本ばななさん、能町みね子さん、ジェーン・スーさん… 正直、あげたらキリがないですが、「私たちが普段生きている世界線をこ

”とにかく丁寧なおでん”を作ってみた。

エアコンが2日間止まっておりました。 最強寒波に完敗。 KANPAにKANPAI。 な~んてふざけていたのですが… 流石にこれはまずいと 夜な夜な調べフィルター掃除とエアコンのブレーカーを数時間落とすことを実践した結果。 動きました。ふう。 エアコンも疲れちゃったのかな? エアコンも寒かったよね。 本日は、 そんな寒さにKANPAIの世の民・物質すべての存在に贈る記事でございます。 それではれいちゃんと一緒におでん作っていきましょう。本日の司会進行は以下の通りです

生きることと、仕事をすることがなるべく一致している状態でありたいと願う。

◯皆さんはどんな23歳に戻りますか?あるいはなりたいですか? 突然ですが、皆さんに問うてみたいです。 お仕事をしている皆さん、今はお休み中だけど仕事をしたことがある皆さん。まだ仕事をしたことがないけれど、これから仕事をする皆さん。“仕事”について一瞬でもいいです。考えたことのある皆さんにお聞きしたいです。 皆さんは何の為にお仕事をしていますか? 何の為、という明確な目的が無い場合はなぜそのお仕事を選びましたか? そのお仕事を始める前と後で、自分の人生観に何かしら変化が生