星明聡志/障害福祉×未来志向

社会福祉士。就労支援事業所の管理者。「障害」「雇用」「地域福祉」「QOL」をキーワードに、noteを通して理想の未来を考えます。(注)所属組織に関係なく個人的な考えを掲載しております。https://www.facebook.com/satoshi.hoshiaki

星明聡志/障害福祉×未来志向

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    マガジン

    • わかりやすい障害福祉論(新人さん向け)

      このマガジンは、業界に入って間もない新人さん向け。 障害福祉のあれこれを取り上げていきます。 新人さん向けなので、できるだけ平易なことばで専門知識を解説できるよう、書いていきたいと思います。 新人さんに限らず、ご家族や地域の人など、業界のことを知らない人にも伝わったらうれしく思います。

    • note書籍:自閉症の就労支援をはじめる人へ

      このマガジンは、note書籍と題して「自閉症の就労支援をはじめる人へ」をテーマにnoteを連載していきます。また、副題は「人権とQOLを大切に支援する」。筆者が所属する就労支援機関の取り組みを「人権」「QOL」のポイントも交えながら連載します。 はじめての人に少しでも分かりやすく、読みやすい文章を心がけて書き進めますので、よろしくお願いいたします。

    • 福祉の仕事に役立つ「おすすめ本」

      このコーナーは、最近読んで面白かった本をピックアップ。 本から学んだことを障害福祉に置き換えながらご紹介していきます。 目標は、10年前の自分にも理解できる分かりやすさ。 できるだけ簡単に書いてみたいと思います。

    • 障害福祉のマネジメント

      管理職として働く中で日々の感じることをまとめています。

    • 職場内ブログ(一部公開)

      自分の職場で毎日書いている職場内ブログ。 日々、まとまりなく書いてるものですが、noteの皆さんともシェアできたらと思い、公開できそうなものは共有していきます。

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    はじめましての方へ。自己紹介です。

    はじめまして。星明聡志(ほしあきさとし)です。 仕事は、障害のある人の就労支援をしています。 この仕事を始めて、17年。 主に、自閉症、知的障害、発達障害の方とたくさんご一緒してきました。 個人的には、「障害福祉」の仕事が好きです。 障害のある人と関わる中で知り得ることはとても多くて、素直で、真面目で、一生懸命な皆さんからたくさんのことを教えてもらってきました。 noteを通じて、自分の感じたことを少しでも発信できればと思い、この業界が少しでも明るい未来に向かっていける

      • 就労支援とフィードバック

        就労支援では、職業評価、職場実習、就職活動など様々な場面で利用者の人が自身の取り組みについて評価を受けることがあります。「〜〜の作業はとてもうまくできていましたね」「報告するときは、次から〜〜と言いましょうか」「応募書類の文章は、〜〜に修正したほうがよいですね」など、支援者が利用者の人に評価点をフィードバックすることは、就労支援のなかではよくある場面かと思います。 フィードバックと特性理解 今回はフィードバックがテーマ。Google検索すると「口頭や文章などで行う指摘のこ

        • 就労支援とアセスメントの話

          「アセスメント」は、障害福祉や就労支援の業界でよく聞く言葉になりました。専門性の大切さ、根拠ある支援が必要であること、説明できる支援など、僕らの法人にあるクレド(行動指針)にもそういった言葉が多く書いてあり、事業運営する上でも重要な言葉としています。 アセスメントは、最近になってより重要視されるようになった気がします。それはきっと色んな意味があるんですが、福祉サービスが社会保障費の中で増加傾向にあり、新規参入も増える中で支援サービスの質も問われるようになったのもひとつの要因

          • 自閉症とは

            脳機能の障害自閉症は、先天的な脳機能障害。先天的なので、生まれ持った障害です。ただ、診断の時期は一人ひとりに違いがあり、幼少期に診断を受ける人もいれば、学齢期、社会人など、人それぞれだったりします。「先天的」とあるので、親の育て方、いじめ、個人の努力不足など、後天的なことが自閉症の要因ではないことは明らかです。ここは、押さえておきたいポイントでもあります。 脳機能の障害は、情報処理に機能障害があるとも言い換えることができます。目や耳などで得た情報をインプットし、脳内で情報処

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            障害者雇用ビジネスについての再考

            障害者雇用ビジネス。noteでも何度か書いてみましたが、自分にとってはいいタイミングな気もして、改めて考えてみようと思います。ちなみに、過去のnoteはこちらです。 この前の金曜日、「就労支援フォーラムNIPPON SUB FORUM」が開催されました。タイトルは、「就労支援と選択肢 ~就労選択支援から自己決定、そして代行ビジネスまで~」と、なかなか興味深いテーマだったのでオンラインで拝聴。3時間ひたすら討論するという内容は、登壇者それぞれの考えや価値観を時にはぶつけ合う感

            就労支援者にとってのロールモデル

            「CEF(Conference of Employment First)〜質の高い障がい者雇用を考える会議〜」が大妻女子大学で開催され、行ってきました。2日間のセッションは対面開催の盛り上がりも後押しして、会場の熱気もとても良い感じでした。やはり、対面はオンラインとは違った学びがあります。 今回、一番の収穫は最後のセッション。昔ながらの就労支援というと誤解があるかもしれないですが、地域の中小企業に福祉側から企業開拓を通じての出会いとなり、そこから始まった関係性と就労支援の歩

            やればやるほど忙しくなる就労移行支援

            この前、打合せでそんな話になりました。たしかに、「就職実績が毎年一定数ある」「就労定着支援事業で定着支援する」「就労定着支援終了後も支援継続する」などで就労移行支援事業所を運営していれば、自ずと忙しくなることは明らかなように思います。 関係するご本人やご家族からは、「就労定着支援が終わった後も有料でいいから支援を続けてほしい」と言われることも多く、いわゆる「期限なしの就労支援」は障がい者雇用で働く本人・家族にとってとても重要なことと感じます。 所内でも、スタッフたちとはず

            久しぶりのアメニティフォーラム

            10年ぶり…、いや、それ以上なのかもしれないです。 すごい久々に行ってきました。 大津プリンスホテルは、学生時代に宴会の派遣バイトで何度か来たことがあり、今回の会場は一番大きな会場で、バイトの時も大きな宴会はこの会場を使って宴会サービスやその後の片付けなど、宴会場を動き回り、たくさん働かせてもらったなぁと懐かしい思い出も蘇る、そんな会場での学びでした。 今回のアメニティは、土曜日の1日しか行けずでしたが、朝一番の「障害者権利委員会の対日審査」のセッション途中から参加させて

            目次(note書籍)

            自閉症の就労支援をはじめる人へ 〜人権とQOLを大切に支援する〜はじめに 第1章 自閉症を知る 自閉症とは 障害特性 学習スタイル 環境との相性 具体的な支援方法 第2章 就労支援を知る 就労支援とは ジョブコーチとは 就労支援プロセス インテーク 職業訓練 職場実習 就職活動 ジョブマッチング 職場定着支援 就労継続支援B型の支援 就労継続支援A型の支援 障害者雇用企業における支援 第3章 企業を知る 障害者雇用をする理由 雇用率の達成状況 企業の言い訳 企業の

            はじめに(note書籍)

            障害福祉の仕事でご飯を食べさせてもらうようになり、もうすぐ丸19年。前はそんなことを思ってもなかったんですが、こうやってnoteで書くことが増え、少しずつですが書くことを楽しめるようになってきました。読みやすい文章になれば仕事がうまくいくと思うことも増え、最近は自分でもびっくりですが「本を書いてみたい」と思っています。 私事ですが、今年は厄年にあたります。厄と書くとあまりよい気持ちにはならないので、「役年」と表現していて、「役割の年」と考えるようにしています。 役割ってな

            必要な配慮は、周囲に「柔軟な価値観」がないと成り立たないのではないか…

            自閉症の障害特性は、目には見えないものです。社会性、コミュニケーション、想像力といった特性(昔で言うとこの三つ組の特性)は、障害の程度に関係なく分かりにくく感じます。そのため、一人ひとりに合わせた「合理的配慮」を考えようとなると、分かりにくい特性のために「どこまで配慮すれば良いか」も検討しづらくなります。 自閉症は、「見えないことを想像することが難しい」というのが大きな特徴です。先ほどの三つ組の特性で言えば、「想像力の特性」になります。相手の気持ち、初めてのこと、変化変更、

            おすすめ本:「ビジョンとともに働くということ」

            就労支援をする上で企業やビジネスのこともちゃんと知らないといけない、と思って利用しているのがNewsPicks。サイト内によく登場するのが山口周さんです。お名前は前から知っていたものの、ちゃんと書籍を読んだことがなく、年末年始の休みを使って本書を読んでみました。 もう一人の著者、中川淳(中川政七)さんは、創業300年、奈良にある小さな老舗を全国規模に成長させた中川政七商店の会長で、社長時代に「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げられました。先ほどの山口周さんは独立

            今年を振り返って

            今年も残りあとわずか。読者の皆さまはどんな一年でしたでしょうか。 noteでは、日々の仕事で感じたことを思うままに書いていて、どちらかというと自分のために書いている気がします。まとまりない文書が多い中、今年もたくさんの人に読んでいただけてとても嬉しかったです。 元々は、文章を書くのが上手くなりたくて書き始めました。この仕事をしていて、「書くこと」は仕事上で多いのもあって、書くのが上手くならないと仕事も上達しないなぁと思っていて、それと同時に自分の考えを相手に伝える場面が増

            複数の意見を擦り合わすことは、アセスメントの質をより良くするのかも!

            先日、昨年に続けてご依頼もらった大阪府主催の「発達障がい者のための就労サポートカード」の研修会が終わりました。今回も、講義とグループワークを担当させてもらい、全てオンラインということで参加者の方と直接ご挨拶できなかったのが残念でしたが、一応無事に終わり、ひとまずホッとしています。 今回の研修会も、昨年同様に架空の事例をもとに就労サポートカードを作ってもらい、それを使ってグループワークで意見交換をしました。経験浅い方の参加も多く、その分、共通する疑問点もたくさん出て、なかには

            専門職とマネージャー

            スペシャリストとゼネラリスト。福祉職の人材育成を語るときによく使われる言葉です。専門的な知識や資格を活かして専門職として働くか、マネージャーのように管理職になって幅広く組織をまとめていくかは、キャリアを積み重ねていくことで進路は分かれていくように思います。 結論から言えば、一人ひとりに合った形で進路選択することでよいと思いますし、スペシャリストとゼネラリストの両方を進路として用意してくれる組織なら、自分に合った働き方も実現しやすいように思います。 この前、僕もちょびっとだ

            学生起業家との出会い!

            学生と福祉事業所を結ぶプラットフォーム「musbun」。 運営する株式会社musbunは、大学在学中に起業した鈴村さんが仲間とともに事業を展開し、学生に向けて福祉の魅力を発信しています。 鈴村さんとは元虐待防止専門官の曽根さんにご縁をいただき、Zoomで打合せしたのはたしか9月ごろ。そこからいろいろと話が広がり、musbunが関わる近畿大学の学生さんを連れて高槻に来てくれることになり、昨日は法人内の事業所(グループホーム、ぷれいすBe、LaLachocolat)を見学してい