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少子化の原因5:不安と恐怖が渦巻く社会経済構造の限界

前回、「少子化の原因4:企業の非倫理的活動」では、著名な研究者たちの主張や論文に、「司法」「立法」「行政」の判断を加え、具体的な「海外企業」「国内企業」の「非倫理的な経済活動」の事例を確認してきました。

「海外」では、著名な「グローバル企業」が、「新興国の人々」に「人権侵害」をはたらいてきた事例を確認しました。「児童労働」「奴隷賃金」「労働者虐待による強制労働」「長時間労働」「劣悪な労働環境」を強い、「設備倒壊による圧死」「工場火災による多数の死傷者」「化学物質による健康被害」「過酷な労働による自殺」などの「社会問題」を引き起こしてきました。

「国内」では、30年前の「偏った政治」による「差別的な政策」が方向づけた、「優越的地位にある企業」の「差別的な経済活動」の事例を確認しました。「若者や女性の非正規労働者」や「中小下請け企業」は、「低賃金」「長時間労働」「過重労働」「買いたたき」「パワーハラスメント」などの「人権侵害」を受けてきました。「多くの若者や女性」らは、「貧困」「精神疾患」「自死」に苦しみ、「103万人の若者や女性の非正規労働者」が「社会から排除」されていきました。現在も、苦しみ続けている「103万人の人々」の「窮状」を確認してきました。

「過去50年間のパラダイム」の中で、30年前の「偏った政治」は、「一部の人々」を優遇し、「その他多数の人々」を冷遇する「差別的な政策」を推進しました。「偏った政治」による「差別的な政策」は、「企業の差別的な経済活動」を方向づけると同時に、「社会」に「陰湿な偏見と差別」を植え付け、「環境・人・社会」を深く傷つけてきました。「偏見」が「差別」を生み、「差別」が「社会的排除」を生みました。30年の長い年月を経た今、「中間層の消滅」「少子化」「国家経済の衰退」を招くことになりました。

今回は、著名な研究者たちの主張や論文に加え、「司法」「立法」「行政」の判断をもとに、「少子化の原因1~4」を総括します。最初に、「少子化の原因1~4」の要旨を整理します。次に、「過去50年間のパラダイム」を、「図表」を用いて「構造化」していきます。最後に、「過去50年間のパラダイム」が、「社会の常識」を形づくると同時に、多くの「社会問題」を引き起こしている「相互の関係」を明らかにします。「相互の関係」は、「システム思考」のアプローチを用いて「図表化」していきます。

【目次】 少子化の原因5:不安と恐怖が渦巻く社会経済構造の限界 

この記事は、品質を担保するために、参考になる論文・書籍や原典を明示しています。わかりやすさを心がけ、できるだけ専門用語を使わずに、必要に応じて図表を用い、直観的に腹落ちするように努めてまいります。


いただいたご支援は、社会課題の解決にむけた活動に全額を充当します。私たちの活動が軌道に乗れば、活動状況のご報告とノウハウをnoteで無償公開してまいります。


■■■シリーズ全体の構成■■■

少子化の原因1:新自由主義と倫理
少子化の原因2:バブル崩壊と改正労働者派遣法
少子化の原因3:利用された若者と女性
少子化の原因4:企業の非倫理的活動
少子化の原因5:不安と恐怖が渦巻く社会経済構造の限界 ✅←今回はこちら
少子化の原因6:失われた30年と学習性無力感
少子化の原因7:貧困の世代間遺伝と社会課題ブーメラン
少子化の原因8:自己奉仕バイアスと政治

パラダイムチェンジ1:SGDs・ESG・DEI
パラダイムチェンジ2:ステークホルダー資本主義
パラダイムチェンジ3:企業倫理の見直しとパーパス経営
パラダイムチェンジ4:コロナショックと静かな退職・大退職
パラダイムチェンジ5:若者と女性の選択肢

今後の課題1:リスキリングとアンラーニング
今後の課題2:経営者の役割
今後の課題3:成長戦略とイノベーションの推進
今後の課題4:組織変革
今後の課題5:人的資本経営の問題点
今後の課題6:政治の役割
今後の課題7:最終回 日本のあるべき姿を取り戻すために


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