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少子化の原因4:企業の非倫理的活動

前回、「少子化の原因3:利用された若者と女性」では、著名な研究者たちの主張に照らし合わせながら、「若者や女性」「中小下請け企業」が、「困窮」している「2つの原因」について確認してきました。1つ目は「優越的地位にある企業」の「利益」のための「会計上の考え方」、2つ目は「固定化した社会経済構造」でした。

30年前の「偏った政治」による「差別的な政策」は、「優越的地位にある企業」の「差別的な経済活動」を方向づけました。「優越的地位にある企業」は、「自己利益の最大化」のために用いている「会計上の考え方」を悪用して、相対的に力の弱い「若者や女性の非正規労働者や中小下請け企業」に「低賃金」「長時間労働」「買いたたき」「人権侵害」を強いてきました。さらに、「偏った政治」と「優越的地位にある人々」は、「教育費」と「住宅費」を利用して「長期に渡り固定的に利益を得るための社会経済の仕組み」を形づくりました。「教育費」と「住宅費」は、「貧困」と「ホームレス」への「不安と恐怖」を想起させます。「不安と恐怖」によって「人生を支配」された「多くの若者や女性」の生涯労働時間の大部分は、「優越的地位にある人々の利益」のために奪われてきました。結果として、「多くの若者や女性」は、「優越的地位にある人々の利益」のために生きることになり、「中間層の消滅」「少子化」「国家経済の衰退」を招くことになりました。

今回、「少子化の原因4:企業の非倫理的活動」では、著名な研究者たちの主張や論文に、「司法」「立法」「行政」の判断を加え、具体的な「海外」「国内」の「企業の非倫理的活動」の事例を確認していきます。「海外」では、「グローバル企業」が「新興国」の「環境・人・社会」を深く傷つけてきました。「国内」では「優越的地位にある企業」が、「若者や女性の非正規労働者や中小下請け企業」を深く傷つけてきました。こうした「企業のモラルハザード(道徳・倫理の逸脱)」に対し、「司法」「立法」「行政」がどのように対応してきたのかをみていきます。

こうした「偏った政治」に方向つけられた「企業の非倫理的活動」は、世界中で「環境・人・社会」を深く傷つけてきました。私たちは、50年の長い年月を経た今、「持続不可能」の淵に立たされています。「企業の非倫理的活動」を導いてきた「過去50年間のパラダイム」は、「根本からの転換」が必要とされています。こうして「SGDs・ESG・DEI」「ステークホルダー資本主義」への「パラダイムチェンジ」が求められていくことになります。

【目次】 少子化の原因4:企業の非倫理的活動

この記事は、品質を担保するために、参考になる論文・書籍や原典を明示しています。わかりやすさを心がけ、できるだけ専門用語を使わずに、必要に応じて図表を用い、直観的に腹落ちするように努めてまいります。


いただいたご支援は、社会課題の解決にむけた活動に全額を充当します。私たちの活動が軌道に乗れば、活動状況のご報告とノウハウをnoteで無償公開してまいります。


■■■シリーズ全体の構成■■■

少子化の原因1:新自由主義と倫理
少子化の原因2:バブル崩壊と改正労働者派遣法
少子化の原因3:利用された若者と女性
少子化の原因4:企業の非倫理的活動 ✅←今回はこちら
少子化の原因5:不安と恐怖が渦巻く社会経済構造の限界
少子化の原因6:失われた30年と学習性無力感
少子化の原因7:貧困の世代間遺伝と社会課題ブーメラン
少子化の原因8:自己奉仕バイアスと政治

パラダイムチェンジ1:SGDs・ESG・DEI
パラダイムチェンジ2:ステークホルダー資本主義
パラダイムチェンジ3:企業倫理の見直しとパーパス経営
パラダイムチェンジ4:コロナショックと静かな退職・大退職
パラダイムチェンジ5:若者と女性の選択肢

今後の課題1:リスキリングとアンラーニング
今後の課題2:経営者の役割
今後の課題3:成長戦略とイノベーションの推進
今後の課題4:組織変革
今後の課題5:人的資本経営の問題点
今後の課題6:政治の役割
今後の課題7:最終回 日本のあるべき姿を取り戻すために


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