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⑼ 11月7日最後の診察②
診察が終わり
ありがとうございますと伝え
外していた帽子を手に取り
ドアを開けると、
次の順番は さっきの顔見知りの方だった。
とっさに持っていた帽子を
急いで被りたかったが
上手くいかず、
その場で看護師から採血の説明があったので
あたふたしたまま、無理やり被り直す。
説明にありがとうございました と言って
顔も上げられず
そそくさと立ち去る自分が
やっぱり少し 情けなかった。
採血に
⑻ 11月7日 最後の診察①
病院に到着。
彼は一度家に戻り、待機してくれる事になった。
大きな病院だか、
流石に午後は 診察の人のピークは超えていた。
産婦人科。
普段は不妊治療で有名な
婦人科専門のクリニックに通っているので
お腹の大きな妊婦さんや
赤ちゃんと同じ空間は久しぶりだった。
こんなタイミングで
近くに顔見知りを見つける。
小さなキーホルダーで、妊婦さんなんだと分かる。
複雑な気持ちがなくはないけど、