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⑷ 希望と覚悟

2022年秋 現在

実は私たち2人は
去年と今年、2回コロナ感染をした。

1回目はまだ、

自宅療養のため 24時間 10日間
周囲にバレぬよう、息を潜めて
過ごさなければならない時期だった。


それまでは
お互い自営業なこともあり、
同居人のような
時間の共有の仕方だった私たちは

初めてあんなに長く時間を共有し、
良いも悪いも 大体の感情を体験して
2人で乗り切った。



結果
よく言う、神様から与えられた
私たちには必要な時間だったと解釈し
(ちゃんと、実感もした)
関係に深みも出た、という出来事を経験した。




2回目のコロナ感染に至っては、

胚盤胞移植2日前に
彼の陽性が判明し
凍結卵の融解 12時間前を切って
私の陽性が判明した。



その6日後には
初めての北海道旅行も予約していた。


移植の為に
ホルモン充填なども含め、体調を万全にし

妊娠したらしばらく行けなくなるかもしれない
旅行も、仕事も含め
全てここしかない!というタイミングで
計画していたので

凄くショックだった。



「全ては良くなる為にある」




お世話になった人に
この時期に
かけていただいた言葉が


私の人生の格言となり
人生の指針になり

私は 今も救われている。







実際、
その次の周期の移植で
今回の おたまちゃんを授かった。

そして最後の凍結卵だった



「全ては良くなる為にある」




だから、多分 今の安静も
私への 本当の覚悟を決めさせる出来事なんだと 

頭で分かっている。







この数日で、悪阻は本格的に始まっていた。
夕方少し出掛けると、とてもじゃないけど
普通に過ごしてはいられなかった



仕事の復帰を前に
作業的なものよりも

横になっていても
少し口を開けば嗚咽がでるのに
接客業として話す事ができるのだろうか
仕事として成り立つのか、、


完璧主義ぎみな 私が
仕事を想像出来る
身体の状態ではなかった。



食べるのも 食べないのも気持ち悪い。

それでもどうにかしなくちゃいけないので
飲み物や、すぐに口に入れられるものを
買って帰る。

いつもは気になる
添加物や成分は気にしてられない。




色々と覚悟しながら、やると決める。




明日で調整した休みは終わり。

落ち着かない気持ちと家を整えて
またスタートしようと腹を据えた。

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