賞賛も承認もいらないから理解だけしてほしいです         酔った時に書いてるの…

賞賛も承認もいらないから理解だけしてほしいです         酔った時に書いてるので誤字脱字あるかもしれません

最近の記事

最後に気づくもの

 大学を卒業した。いつか終わると分かっていたのに、頭のどこかでは終わるわけがないと思っていた学生がついに終わりを告げた。  卒業式やその後の懇親会、またまたその後の飲み会でたくさんの人と写真を撮った。撮りながら、その瞬間その瞬間が思い出となっていった。  午後の6時ぐらいに集まって、みんなで一杯50円ぐらいの安い酒を飲んで、馬鹿でかい唐揚げとかのご飯を食べて、色々なことをお喋りしていた居酒屋。いつも当たり前に店に入って当たり前に出て、そしてまた数日も数週間しないで当たり前

    • 水槽の中の生命体

       何匹もの魚がひらひらと優雅に泳ぐ水槽を売りにしているバー。その水槽を挟むように立てられている棚に、見たこともないようなウイスキーの瓶が綺麗に並べられている。ぼんやりと薄暗く光る照明。ジャズ調のJ-pop。そういった一つ一つのものが、バー特有の特別な雰囲気を醸し出しているのだろう。  出されたハイボールを飲みながら、そこの店主がしてくれた色々な話を聞いていた。子どもの頃の話に今の奥さんと結婚に至った話。中でも、ヤクザになった兄弟のせいで、自分の元に取り立てが来た話は今まで聞

      • 潰れたTSUTAYA

         歯石を取りに行った初めての町医者で、台の上に座り宙に浮かぶ明るすぎる光を見つめながら、歯医者さんに永遠と映画の話をしてもらった。してもらったと言っても、私は映画に関しては気になったものをふらっと映画館に見に行くぐらいのにわかだったため、話している内容に関してはよくわからなかった。現代の映画も、オーディションも、映画のあるべき姿も分かんなくて、適当に相槌を打っていただけだったから、会計を済まして帰る時に、焼き増しのカラダさがしのDVDを渡されて困惑した記憶がある。その場しのぎ

        • 消えた柔らかな感性

           お月様が輝けるステージに立ったと思ったら、すぐにそのステージから降りて、今度は新しいお日様が水平線から顔をだす。毎日毎日それの繰り返し。その度その度に、私の心は少しづつ落ち着きだして、大人になっていく。  昔だったら狼狽えていたであろう大きなミスや、大きく気分が沈んでいたであろうとても悲しいことが起きても、「そっかぁ。」で済ませられるようになった。これくらいのこと、と私の心は椅子の上に座って微動だにしない。  良いことだ、これは。以前よりも生きやすくなったし、他人に迷惑

        最後に気づくもの

          非モテの戯言

           『モテるためにはクズになる必要があるんだよ。女の子に媚を売るな。自分勝手になれ。』 なんて汚い言葉が携帯の画面に流れ、「キモ。」という言葉が私の脳内を走り去った。今でもその二文字は私の脳内を走り続けている。  こんばんわ、今晩は「モテる」と言うことについて書きたいと思います。ですが、前置きを一つ。私はお世辞にもモテる人とは言えません。ですので、モテない人間の戯言だ、と嘲笑しながら読んでいただけると幸いです。  ませた10代後半頃から今日まで、色んなSNSを見たり、人と話

          非モテの戯言

          バイバイ、モラトリアム

           あと数ヶ月、いや、二月もしないうちに、私は長く寄り添い合ったモラトリアムと別れを告げることになる。つまり、社会人として世に出るのだ。そこには達成感と同時に、一種の絶望感もある。  10代前半の頃から、20ちょっとまでは、漠然とした努力が、実になってくれた。やるべきことが与えられていたから、将来何者になるか、何を職業とするのかについて、そんなこと考えずに努力をすることができた。高校まではただひたすら5教科の勉強をして、大学受験に向けての勉強。大学に入ってからは、曖昧な自分の

          バイバイ、モラトリアム

          without regret な生活

           こんばんわ、今回は日常の選択肢について話したいと思います。  人生は選択の連続だなんて、誰か偉そうな人が言っていました。続けて、正解などないのだから、自分が後悔しない方を選びなさいと。  人生の真理をついたのかもしれない言葉。いい言葉で、多分たくさんの人がこの言葉に救われたのかもしれません。  でも、私はまだこの言葉に救われる準備ができていない。だって、私が選ばなかった方の選択肢にも、私の大切にしていたものがたくさんあったんですもん。一ミリの後悔の選択なんて、できっこ

          without regret な生活

          エモいと夏夜のマジック

           みなさんは「エモい」という言葉をご存知だろうか。  学校帰りに見たあの美しい夕焼けやこないだまで付き合っていた恋人との淡く辛い思い出、久しぶりに会った友人と過ごしたあの楽しい時間に対し、無造作にぽいっと放り投げ捨てられるあの「エモい」である。  最初に言っておくが、私はその言葉が好きではない。  自分だけが経験した出来事があって、それに対して自分だけが感じることのできる感性があるのに、なぜそれをみみっちく「エモい」などという風情のかけらもない3文字で終わらせてしまうの

          エモいと夏夜のマジック

          私とhip-hop①

           「あんたなんか産まなきゃよかった、こんな家生まれなきゃよかった。」  私が今までの人生で一番響いたリリック。ZORNの「家庭の事情」の中の一節。  私の人生は暴力の色をしていました。毎日毎日暴言を吐きあっていた母親と父親は、小学一年生の私の目にはとても冷めた目で映っていました。「普通の子どもの目にはこれがトラウマとして映るのだな。」と、第三者目線から、視聴者の様な顔をして見ていた当時の私は、まさか自分がその作品の登場人物になるなど、思いもしなかったのです。  ある日、父

          私とhip-hop①

          old baby

           その瞬間で終わってしまうものよりも、価値のあり続ける音楽って、その瞬間でしか生きれない私たちにとってなんなのでしょうね。  自分を省みることができない人間て、どれだけ物事を考えられても、何も考えられない人間と同じだと思います。他の人からみたら、新しい考えを理解できないあなたは、限界値を決められちゃいます。老害と同じです。頭の固い人間て、ほんとにカッコ悪いです。かっこいいおじさんは、新しい子の文化とか考えとか、なんの気無しに受け入れ取り入れます。  トムの家の足だけおばさん

          old baby

          色気について

           こんばんわ、今晩は、色気について話したいと思います。  色気って傷だと思います。その人の負った傷。なんで傷が色気かっていうと、傷って、その人だけのものだと思うからです。  世の中にはたくさんの傷があって、それは失恋なり、鬱病なり、PTSDなり、色々な名称を与えられてこの世に存在しています。  でも、大枠として括ったらそういうものになるだけで、一つ一つ見ていったら全部異なるもの。その人だけが経験した、その人固有の傷がある。有象無象の傷を乗り越えるための方法はインターネッ

          色気について

          トムジェリ

           本とか映画とか音楽とか、それを味わうときの醍醐味って、自分の噛み砕き方、解釈を見つけることだと思うんです。  作ったひとが本当に伝えたかったことは、「正解」。私たちがそれに触れて導き出した解釈は、「良さ」。「正解」を導き出すことは正解ではなくて、そういう意味では、「良さ」を導き出すことが正解になるんです。トムとジェリーが愚かさを示しているという解釈も「良さ」。クルエラ・デビルはあまりにも魅力的で、憧れなの、というのも「良さ」。  ただ、自分の中で生まれて自分の中で光るもの

          トムジェリ

          サンタ

          平和の通り魔  日常は暴力の色をしていました。  生まれた時から義務を発生させた大人から発せられる、幼子が頑張って知恵を振り絞って考えたような言葉が、私を常蝕むのです。ウイスキーを作ろうとしたら、全く取るに足りないぐらいの私の時間を、気力を、命を、なんの遠慮もなく、ずけずけと削りとってゆくのです。  初めて殺意を言葉にしたのは、八歳の頃の、クリスマスの数日前でした。サンタクロースへの手紙に、 「今年のクリスマスプレゼントは、お母さんと、お父さんと、お姉ちゃんを、殺してくださ

          サンタ

          さいしょに

           こんばんは、人に見える形で、初めて言葉を書きます。  文章を綴るということは、今まで一人の中ではしてきたのですが、公の場においてすることは初めてでありまして、つまる所、大衆の方々には受けいれられないものも、私は綴ることになると思います。  それに対して、誰かが不快な思いをしてしまったら私は申し訳ないと思います。ですが、それに対して謝罪する気はございません。あなたの文章を見るという権利を持って、有象無象の中での、価値がありあまる人間の文章として、自己の中で完結できるものと

          さいしょに