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映画と音楽

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「好きなものを好きなだけ」 映画と音楽に纏わるエッセイやコラムを集めたマガジン。」
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#未来のためにできること

『LIGHTHOUSE』若林さんの「飽きた」という発言が素直に羨ましいと思った

『LIGHTHOUSE』若林さんの「飽きた」という発言が素直に羨ましいと思った

『LIGHTHOUSE』で若林さんが仕事に飽きたと言っていた。素直に羨ましいと思った。若林さんが言う「飽きた」はありとあらゆる場所で結果を出してやりたいことがなくなったという意味であり、決して逃げの言葉ではない。

『LIGHTHOUSE』は星野源さんとオードリーの若林正恭さんが、“悩み”をテーマにお互いの悩みを赤裸々に打ち明けていくNetflixのトークバラエティ。

まだ何も成し遂げていない自

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『どろろ』正義と正義のぶつかり合いの成れの果てにある世界は果たして美しいのだろうか

『どろろ』正義と正義のぶつかり合いの成れの果てにある世界は果たして美しいのだろうか

それぞれの正義に正しさなどあるのだろうか。正義は別視点から見ると悪に成り下がり、他者を傷つける要因となる。自身も正義を振り翳した結果、たくさんの人を傷つけてきた。後悔の念は消えることなく己の体に深く刻み込まれ、この取り返しのつかない現状がただただもどかしい。

週末を使って、Netflixで配信されている『どろろ』を一気観した。手塚治虫作品は人間の浅ましさが見事に描かれていて、観るたびに心の奥が締

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【愛がなんだ】「幸せになりたいっすね」から考える幸せの定義

【愛がなんだ】「幸せになりたいっすね」から考える幸せの定義

「幸せになりたいっすね」

映画『愛がなんだ』でナカハラが言った台詞である。以前『愛がなんだ』のテルコにまったく共感できないという記事を書いた。

この記事を書いてから1年近くが経ったが、やっぱりテルコの気持ちはわからないままだ。でも、なぜかナカハラの「幸せになりたいっすね」はずっと胸に残っていて、学生時代に同じ台詞をよく言っていたことを思い出した。

自分が不幸あるいは疲れているときは、他人の幸

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