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サーモンマヨネーズ論争 - ノルウェー人とイギリス人の熱き戦い 【食の多様性】

「それは邪道だ!」

いつも温和なノルウェー人の同僚が
珍しく熱くなっていました。

イギリス人、ノルウェー人、アメリカ人の同僚とレストランに出かけた際、サーモンを目の前にいきなり何かが始まっていました。

🥊第一ラウンド

🇳🇴ノルウェー人:「サーモンにマヨネーズをつけるなんてありえない。信じられない。」

日本にも7年の在住経験のある彼は、サーモン最大輸出国としての確固たるプライドがあるようです。

彼いわく
特に許せないのが


サーモンマヨネーズおにぎり。

🇳🇴ノルウェー人:「なんでマヨネーズが必要なのか。俺はサーモンもマヨネーズも好きだけど、なんでそれを合わせるんだ。」

熱くなったノルウェー人に対して、イギリス人が挑んでいきます。

彼は焼いたサーモンにタルタルソースをつけて食べるのが大好き。

🇬🇧イギリス人:「なんでダメなんだ。うまいだろ。フィッシュアンドチップスはダメってことか。」

(会話は全て英語でしたが、意訳しています。)

イギリスを代表するとも言えるフィッシュアンドチップス。 

フィッシュフライとフライドポテト

彼も自国料理にプライドがあります。

するとノルウェー人が反撃します。

🇳🇴ノルウェー人:「フィッシュアンドチップスはいい。あれは揚げてあるし、サーモンじゃないからだ。」

今日一番の熱い眼差しで語る二人。

横で観戦している私と日本人同僚(マヨネーズが超嫌い)は、笑いをこらえきれません。。

こんな感じ

🇬🇧イギリス人: 「じゃあサーモンも揚げたら大丈夫なのか。」

🇳🇴ノルウェー人: 「だめだ。なんでサーモンを揚げるんだ?寿司にマヨネーズをつけるのはもってのほかだ。」

🇬🇧イギリス人: 「理解ができない。」

一向に引く気を見せない男と男の熱い戦い。

面白すぎて、忘れないようにnoteに直でメモを取る私。

🇳🇴ノルウェー人: 「マヨネーズはサンドイッチに塗ったりして使うもので、サーモンに塗るものではない。」

サーモンから離れてしまいました。  

マヨネーズの使い方とは?
みたいな話になってきました。

もう観戦者たちは笑いが止まりません。

アメリカ人、日本人が笑顔で行く末を見守ります。

🥊第二ラウンド

私もこらえきれずにカットインしてみました。

🇯🇵私: 「でも日本はピザにマヨネーズとかトッピングするけど。」

🇳🇴ノルウェー人: 「あれもダメだ。」

🇯🇵私: 「ほんと?あれ美味しいよ。サンドイッチはいいのにピザはダメなの?」

🇳🇴ノルウェー人: 「ダメだ。」

イギリス人も全く引く気配がありません。

🇬🇧イギリス人: 「発想を変えよう。じゃあタルタルソースは何につけるんだ?」

🇳🇴ノルウェー人: 「…Fish」(*ここはあえてそのまま英語で)

🇬🇧イギリス人: 「だろ!サーモンも魚じゃないか。なんでダメなんだ。」

🇳🇴ノルウェー: 「なんでわからないんだ。とにかくマヨネーズにサーモンは邪道なんだ。」

リングに上がっている彼ら以外は
みんなディナーは食べ終わっています。

🥊第三ラウンド

ふと思い出したようにノルウェー人が言いました。

🇳🇴ノルウェー人:「あ、いい例があった。マヨネーズをチョリーソーにつけるのはうまい。」

🇯🇵🇺🇸🇬🇧:「。。。」

🇬🇧イギリス人:「それこそダメだろ。なんでチョリソーにマヨネーズをつけるんだ。ノルウェーで流行っているのか。」

チョリーソ

🛎🛎🛎

時間切れのゴングです。

持ち越し課題として、そのまま持ち帰ることになりました。笑

最後に

私と同僚で、マヨネーズ×サーモンがどのくらい嫌なのかを想像してみました。

ご飯×ソース?
ご飯×ケチャップ?
ご飯×マヨネーズ?
そば×ケチャップ?

この辺りかなーなんて話していました。

はっきり言って結論はありません。

結論がないのが良いのかもしれません。

多様性とは一つの答えに絞ることではない。

違いを受け入れる。

そんなメッセージを受け取ったようでなりません。

*よろしければ以下動画もどうぞ。

■ 子育てと多様性

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