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「福澤諭吉って知っているか?」とカナダ人同僚に聞かれた - 英語で答えるまでの私の思考プロセスと実際の会話

先日カナダ人の同僚からチャットで聞かれました。

"Do you know Fukuzawa Yukichi? "

「知ってるも何も。」と思いましたが、英語で話すためには準備が要りそうだと感じました。

この質問をされた際の、私の思考プロセスと実際の会話について今日は共有させていただきたいと思います。これが正しいとか間違っているということではなく、こうしている人もいる、という一例ぐらいの感じで読んでいただければ幸いです。

1. マッピング

確実に私は頭の中でマッピングをしていると思います。マッピングについては以前に少し書きましたが、キーワードを元にいくつ単語が出せるかという作業です。マッピングをする際の言語については、福澤諭吉については私は頭の中で日本語でやっていたと思います。

「学問のすすめ」
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
「明治維新」
「慶應義塾大学創設者」
「一万円」

2. 言う順番を考える

外国人に説明をするというコンテクストでもあり、わかりやすいところから入ろうと思いました。私の場合は、一万円札 → 慶應義塾大学の創設者 → 学問のすすめ → 有名な言葉・考え方という形で話そうということで決めました。そしてこれを英語にしながら伝えていきました。

3. 相手の反応をみながら

実際に私と同僚で行われた会話です。

Colleague: "Do you know Fukuzawa Yukichi?"
Ryosuke: "Sure. I respect him a lot. 10,000 yen, Keio founder, a book called Encouragement of Learning."
Colleague: "Yeah, he's incredible."
Colleague: "I have been listening to his 1st hand account of traveling to Europe and America."
Ryosuke: "Wow, sounds great. Can you send it to me?"
Colleague: https://youtu.be/4Wv5615ppOY
Colleague: "All translations of his writing about traveling abroad."
Ryosuke: "Great! I will check it out."
Colleague: "Yeah, let me know what you think or learn new." 

最後に

最近彼は世界の哲学にはまっているということで、動画を送ってきました。チャットの開始時点で、彼が福沢諭吉についてどれだけ知っているかわかりませんでしたが、ドキュメンタリー動画を見ているということで、かなり深いところまで行きそうなことが予測されました。少なくとも私が瞬時にマッピングした内容だけでは足りなさそうだということも判明しました。このチャットの後で、もう少し学問のすすめの復習をしたくなって本棚から本を取り出しました。

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こういった会話やインプットする機会を繰り返すことで、いつでもアウトプットできる情報がストックされていくのかもしれない、とぼんやり考えていました。アウトプットをすると記憶に残るらしいので、動画を見て本を読んだ後の詳細をまた同僚と話そうかと思っています。

学問はただ読書するだけのものではない、ということは、すでにみな知っていることであるから、いまさらそれを論じる必要はないだろう。学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。(p.152,『現代語訳 学問のすすめ』福澤諭吉 / 訳: 齋藤 孝)

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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