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「老化細胞」糖尿病の治療薬で除去 マウス実験で成功 順天堂大
「老化細胞」という言葉を最近よく聞きます。このような細胞の存在が発見されたのはまだ最近のことです。科学の進歩は本当にすごいです。
「老化細胞」は、成長が止まって分裂しなくなった細胞で、通常は免疫などによって除去されますが、一部が加齢に伴って体にたまり、体の機能の低下や病気に関わるとされています。
「加齢は病気なんだ」と解釈した場合、治療する手立てがあると言われています。わたしたちが生きている間に、その研究がどの程度進むかわかりませんが、だからといって、死ぬことなく生き続けることは難しいそうです。現代の最高齢は、だいたい120歳くらいですが、それが200歳くらいまでは可能ではないかと言われています。
ここで考えるべきことは、どんな体で200歳を迎えるかということです。今の寿命にように、80歳くらいでヨボヨボになって、その状態で200歳まで生きるとしたら、誰だって嫌でしょう。
しかし、20歳くらいの身体の状態で、160歳くらいまで生き、その後、老いていくとしたらどうでしょう? これは私が今、勝手な想像で書いた数字です。研究によってどうなっていくかは分かりません。
しかし、若い時から老化細胞を除去することができていたなら、60歳でも20歳くらいの肉体を保つことが可能かもしれないという話です。それなら長生きしても良いと思いませんか?
グループは、「老化細胞」がたまったマウスに糖尿病治療薬として使われている「SGLT2阻害薬」という薬を投与して、「老化細胞」に変化がでるかを調べました。
その結果、薬を投与したマウスは、内臓脂肪の「老化細胞」が47%減少していて、動脈硬化の状態などが改善していることが確認できたということです。
グループによりますと薬を投与したマウスでは特定の酵素が活性化し、「老化細胞」にある免疫から逃れる働きのたんぱく質を分解していたということで、免疫によって「老化細胞」が除去されたとみられるということです。
糖尿病治療薬が老化細胞を除去してくれるなんて、素晴らしいことです!
昔からマウスを使って実験を試み、様々な薬などが開発されてきました。今回マウスでとても良い結果が得られたということは、人間にも有効である可能性があるということです。
「不老不死」というのは夢物語ではなく、確実に近づいている話です。IP細胞による治療も進んでいます。可能ならば、100年後、200年後の未来を見てみたいものです。
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