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#読書

今まで私と一度でも繋がってくれた方へ。何故、あなたは書くのですか?

今まで私と一度でも繋がってくれた方へ。何故、あなたは書くのですか?

 リライトって、緊張しますよね。

 先日から何度かほのめかしていた(何故?)久し振りの企画参加になる、「#リライト金曜トワイライト」用の小説を投稿しました。

 実はこの作品のヘッダー画像をぎりぎりまで今回の記事の猫野サラさんの絵にするかどうか迷っていました。素敵な絵だったので。とはいえ、私のリライトした作品とは違う作品のために書かれた絵だし、両方使うなんてことはできないし……ということで、リラ

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それを知るのは十年先のこと #あなたに送るブックレビュー

それを知るのは十年先のこと #あなたに送るブックレビュー

学校蝙蝠は、町をぐるりとまわりながら自分が町に告げるべきことを告げた。
今宵は夜市が開かれる。

 その一冊に出会った頃、あなたはまだ十代の学生で、先のよく分からない漠然とした不安と、先のことなんてどうでもいいやと投げやりな気持ちを抱えながら深夜帯のアルバイトに明け暮れる毎日でした。真面目な学生だったかと言われると、残念ながら疑問符が付きます。でも不真面目を割り切っていたかと言われると、それはそれ

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ぼくたちは先の見えない航海を始めた。(#わたしの読むスタンス)

 一度だけ言葉を海にたとえたことがあるが、今でも自ら選んだこの大海の広さに呆然としてしまう。目的地の決まった豪華客船ではなく、いつ沈むか分からない小船でたったひとり、目的地も分からずに漕ぎ出したのだと知ったのは、周囲のどこを見回しても陸地が見えなくなってからのことだった。今でも、この言葉の海をおそれている。いやあの頃よりもずっといまのほうが抱える不安は大きい。

 砂浜に繋ぎ止められていた小船に足

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言葉の海を、泳ぐということ

言葉の海を、泳ぐということ

 小説という広大な言葉の海を愉しみたいと考えはじめている、すべてのひとに捧げます。

「時間は有限だから、つまらない本のために時間を費やしたくない」この言葉が私はあまり好きじゃない。

 職業柄、私は人に本を薦める機会が多い。しかし私は本を薦めるのが苦手だ。それが例えばこういうnoteみたいな不特定多数の人に読まれるような場や相手の趣味嗜好を理解した上での推薦ならば何も問題ない。あるいは特定の作品

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#本棚をさらし合おう~読まないのに、何故、買った?~

#本棚をさらし合おう~読まないのに、何故、買った?~

 こちらの企画に参加させていただきました!



 楽しくなって、結構な長さになってしまった……。 改名後、二度目の投稿になります! 元R.S.改めサトウ・レンと申します。と言ってもそもそも初めましての人のほうが多いですよね?

 まぁでも自己紹介するほどの人間でもないので、

 割愛して本題にいきましょう!

 今回いわゆる難解として知られる作品にも言及します。ただ最初に言っておきたいのですが

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いつの間にか、投稿数が……。

いつの間にか、投稿数が……。

 いつもお世話になっております。書店員のR.S.です。いつの間にか投稿数が100を超えていることに気付きました。ブックレビューという形で紹介した小説作品は50作品を超え、創作は約30作品(空想レビューを含む)になりました。せっかくなんで記念として一番最初に投稿した自分の記事を貶しまくろうかな、と思ったのですが、とはいえ、たとえ自分の文章を貶すのであってもレビューを貶す、というのはその作品に傷が付き

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「自己紹介の代わりに」のある一文が、嫌だったので自己紹介する話

 マイページに固定されている投稿って、

 自分は嫌でもよく見ちゃうじゃないですか。そのたびに私は「noteに初めて投稿してから、2ヶ月近くが経ちます」という文章を見なけりゃならないわけです。半年経っても一年経っても……。なんか嫌だな、と思ったのですが、この一文だけを消すのも面白くない。ならばいっそ改めて自己紹介を、してしまおう。とはいえパーソナルについて語るのがあまり好きではないので、あまり触れ

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自己紹介の代わりに

自己紹介の代わりに

いつもお世話になっております。書店員のR.S.です。 noteに初めて投稿してから、2ヶ月近くが経ちます。普段は読んだ小説の感想を書くことが多いのですが、私自身のパーソナルな部分について語ることは(書店員という職業以外、ほとんど)ありませんし、今後も必要以上に語る予定はありません。そもそも語るほどの人間でもないですし……。ただ小説の感想を書くことが多い以上、どんな小説を読んできて、どんな小説を好む

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何故、ブックレビューに拘るのか?

何故、ブックレビューに拘るのか?

 先日、別の投稿にて冗談めかして書きましたが、私は定期的に(非常に拙くはありますが)創作を投稿してはいますが、アマチュア(素人)の小説書きではなく、本の感想書き、ということに拘っています。それは自分の書くものに自信がない、とか、恥ずかしい、という面がまったく無いわけではありませんが、それが一番の理由ではありません。ただそれをうまく言語化することができず、いつも有耶無耶にしてきました。ただ私自身もや

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[読書報告]伊豆平成『怪盗ワイリーと砂漠の国の王女』(徳間書店)

[読書報告]伊豆平成『怪盗ワイリーと砂漠の国の王女』(徳間書店)

 先日、森とーま様が推薦されていた本、

『怪盗ワイリーと砂漠の国の王女』を読みましたので、その読書報告を書きたいと思います。著者はnoteでも活動されている伊豆平成様です。

 伊豆様、森様、楽しい読書時間になりました。ありがとうございます!

 いつもはレビューという形で書いてはいるのですが、いわゆるハイ・ファンタジーというジャンルに疎いこともあり、今回はあくまで読書報告という形で、いつものレ

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買わなかった、という後悔

買わなかった、という後悔

 前に、こんな記事をあげましたが、

 さすがに検索してもまったく内容も何もかも分からない本というのは、それなりに古い本にはなるのですが、amazonの古本での値段がかなりの高額になっている本というのは十年程度でもめずらしくありません。3~4年で品切になることもめずらしくない現在では仕方のないことなのかもしれません(残念ですが……)。私が一番小説を読み耽っていたのは、学生時代の約10年前なのですが

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