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薬剤師→研究職→事業開発/UXリサーチャーというキャリア

私のキャリアの始まりは、薬剤師でした。

◆薬剤師

元々、何かになりたいという強い希望がなかった(強いて言えば、絵が好きだったのでイラストレーターになりたかった)高校時代の私は、親から「女の子は手に職だよ」と言われ、理系科目が好きだったこともあり何となく薬学部を目指すようになりました。

薬学部が6年制に変わる少し前の時代だったため(年齢バレますね)、大学4年で卒業して就職することにも不安があり、周りにも流されるようにして大学院に進学。
折角なら、薬剤師も研究も両方経験したい、と9ヶ月間程度の薬剤師研修を含むコースを選びました。
平日は朝から夕方まで病院や調剤薬局で先輩薬剤師の指導のもと実務を行い、夕方から夜にかけて大学の研究室で実験を行う日々。
進学のために奨学金を借りていたので、平日の夜や週末はドラッグストアで薬剤師アルバイトをしていました。

一人で病棟の患者さんに服薬指導したり、ドラッグストアの調剤室で薬を揃えて患者さんに渡したり、研修中やアルバイトとはいえ薬剤師という責任感のもと働いていました。

しかし、大学病院に入院している多くの難病患者さんやその家族に触れるたび、私は一人の薬剤師として、この人たちの課題を解決できない申し訳なさを感じていました。

医療現場にある課題を解決できる人になりたい

と強く感じるようになり、製薬メーカーの研究職としての道を選びました。

◆製薬メーカー研究職

周囲の社員は、大学院でバリバリ研究をしてきたプレイヤーがほとんどで、私のように臨床現場を見てきた人は少数派でした。
毎日、新しい特許や文献を読み、国内外の学会に参加し、新しい薬剤候補の評価実験を続けました。この仕事が、病気で困っている患者さんにつながると信じて。
本当にやりがいのある仕事でしたが、小学生になる子供との時間を考えた上で転職することを決めました。

医療現場とものづくり企業の中間地点で働きたい

研究職を続けることを諦めることを決めたものの、私は医療現場に新たなソリューションを届けることを諦めていませんでした。製薬メーカーよりも医療現場に近い場所で働きたいと、ベンチャーを選びました。

◆ベンチャー企業の事業開発/UXリサーチャー

この春、医療ベンチャーに飛び込み、UXリサーチという手法に出会いました。

UXリサーチとは、プロダクトを使うユーザー(患者さん、医療者)の潜在的なニーズを調査し、プロダクト開発に活かしていく仕事です。

患者さんが本当に困っていること、医療者が届けたいと思っていること、それを具体化していく仕事。これが自分がやりたかったことに近いのかもしれない!と感じています。

医療現場とものづくり企業を繋ぎ、必要なソリューションを作り届ける人になる

という新たな目標を立て、来年は、医療✖️UXリサーチを深める一年としたい、と決意しています。


共働き家庭が両立生活を楽しめるよう、活用させていただきます。