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読んだ小説を褒めながら紹介するnote 〜『佐伯さんと、ひとつ屋根の下』篇〜

 えちえち。

書影と、軽い紹介から。

\どーん/

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 本作ヒロイン・佐伯貴理華を可憐に描くのはフライ先生
 そして、このかわいらしい彼女たちが織りなすラブコメを可憐に書くのは九曜先生

 本作は第1回カクヨムWeb小説コンテストの特別賞受賞作品。

 また、この「九曜・フライ」コンビは、以前紹介記事を書きました『放課後の図書館でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ』のタッグが組まれた、最初の作品になっております。
 上記の記事を書き終わってから、すぐさまこのシリーズを注文した次第です。思い立ったが吉日と言いますしね。

 リリースから日が経っているライトノベルは書店に行くよりも通販に走った方が確実ですね。ちょっと寂しさもありますが。


『佐伯さんと、ひとつ屋根の下』 #とは

 正式タイトルは『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』
 ネット公開時のタイトルである『I'll have Sherbet!』をサブタイトルに置いたパターンの改題ですね。
 第1巻の後書きには書籍化に際したタイトル付けの紆余曲折があったようなので、そちらをご確認。

 主人公は高校2年生の男の子、弓月恭嗣《ゆみづき・ゆきつぐ》
 冷静で物腰穏やか、常時敬語な子です(常時壁を作っている感は否めませんが)。
 有名私立校である水の森高校に入学して1年。
 通学には電車を使い、県を跨いで2時間弱をかけていましたが、諸般の事情(何かいろいろあるようです。モノローグで「あの家には居たくなかった」旨をつぶやいてもいます)もあって両親を説き伏せて高2の春からはひとり暮らしをすることになりました。

 引っ越し先のアパートには、業者がふたつ。
 まぁ、春は新生活の季節だしなぁ——なんてことを思っていたら、こんなセリフを引っ越し業者さんから言われます。

「先客がいるんだよ、これが」

 まぁ、それくらいは見れば解る。
 自分で頼んだところとは違う業者のトラックがあるんだから、そりゃあそうだろう。
 そう思っていた恭嗣に、さらに追い打ち。

兄ちゃんの部屋なんだ、その先客っていうのが」

 ――は? それはいったいどういうことだ?

 疑問符を頭に乗せたまま自室となる部屋に向うと、そこに居たのは女の子・佐伯貴理華《さえき・きりか》。高校1年生。
(なお、後に判明しますが貴理華は恭嗣と同じ学校の新入生です)

 彼女は首を傾げながら短く返してきた。
「えっと、ごめん。君は?」 
 僕はその容姿に目を奪われながらも、どうにか問いを投げかけた。 
「わたしは佐伯貴理華。今日ここに越してきたの。あなたは近所の人?」 
「いや、僕もここに引っ越してきたんです」 
「ここ?」 
「そう。ここ。この部屋です」

 畢竟何が発生したかと言えば、ダブル・ブッキング。 
 ひと部屋にふたつの契約という、とんでもない事案だった。
 ――大問題やがな。

 どうしようかと思っていれば、名案を思い付いたという貴理華。
 彼女はなんと『ルームシェア』を提案
 どちらもこの部屋を譲る気はないのだし、部屋もふたつあるのだから、それぞれの部屋を各々で所有することにして、キッチンなどは共用スペースにすればいい——とのこと。

 間もなく学校も始まるという状況で他の策を思い付けるはずもなく。 
 しかし、会ったばかりの男とルームシェアなんて良いのかと恭嗣が問えば、「弓月くんなら大丈夫かなって思った」とあっさり答える貴理華。

 そんなわけで本作は、不慮の『同棲』から始まってしまった学園ラブコメでございます。


推しポイント。

 容赦なく距離を詰めてくる貴理華さんと、怪しげな関係性をほのめかしてくる「元恋人」です。

 ルームシェアをはじめて間もなくから、やたら恭嗣に絡んできます。
 ――絡むというか、何らかのアピールというか。
 とにかく積極的です。

 明らかに拒絶したりはしないものの、やんわりと抵抗をする恭嗣。
 せめて違う学校であれ、との希望はあっさりと崩された結果、学校でも同じようなアプローチを繰り返してきます。
 部活動紹介の手伝いをしている恭嗣に構ってくるし。
 学食でも同席をしてくるし。

 ただ、そこに現れるのが、恭嗣の『元恋人』だとかいう話の女子・宝龍美ゆき《ほうりゅう・みゆき》
 学園トップクラスの秀才にして学年末試験を受けなかったがために留年をして恭嗣と同じ学年になったという経緯を持つ謎多き彼女に、心中穏やかでなくなってしまう貴理華。

 そのあたりの、ちょいっと複雑な人間関係も推しポイントですね。

 ※このあたり、『放課後の図書室』と似た雰囲気もありますね。
 ※というか、『放課後の図書室』の方が後の作品なので、そちらが似ていると言った方が正しいかもしれません。
 ※本作、もしくは『放課後の図書室』が刺さった方は、間違いなくもう片方も刺さります。私がそれです。


シリーズのその後について。

 全5巻、完結済みです。
 それぞれ公式ページへのリンクを貼っておきます。通販サイトへのリンクもあるのでぜひお買い求めください。


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