読んだ小説を褒めながら紹介するnote ~『ねえ、もっかい寝よ?』篇~
ちょっと間が開きました。
下書きは連続で書いていたんですけども。
今回もKADOKAWAさんの電撃文庫からのご紹介です。
若干変化球寄りの、もだもだ系ラブコメディ。
ただしそこまでドタバタはしていなくて、ゆっくりと進んでいくような雰囲気です(ガヤ芸人みたいな賑やかしキャラはいますよ、もちろん)。
ただ、何よりもね。
そのタイトルです。
\はい、どーん/
『ねえ、もっかい寝よ?』 #とは
うおおん、タイトルがどストレートな誘い文句……!
……というわけでは、必ずしも無いようでして。
このなかなかにインパクトあるタイトルをラノベ界にぶっこんできたのは、『ラノベ界の足軽』(作者紹介ならびにご本人Twitterより引用)こと、田中環状線《たなか・かんじょうせん》先生。ちなみに、本作でデビューでいらっしゃる。
表紙のふんわり笑顔でパジャマなヒロインをめんこく描いたのは、けんたうろす先生です。
『ねえ、もっかい寝よ?』第1巻のあらすじモドキ
物語の舞台は北海道・札幌。
主人公とヒロインは幼なじみ。
男の子は大滝忍《おおたき・しのぶ》。
女の子は森静乃《もり・しずの》。
実家は農家さんの忍くんと、そのお隣さんの静乃さん。
ローカルボーイにローカルガールということで気があっていて、一応「将来を誓い合った仲」だったりはします。
小学生時分、静乃さんとこの家庭の事情(これ、物語に深く作用してます)で札幌へと転校することになってしまい、しばらくの間——5年ほど離ればなれにはなるのですが、久々に連絡を取った高校受験シーズンで、何と志望する高校が同じであることが判明。
一念発起して無事に志望校入学を果たし、忍くんは晴れて札幌で一人暮らしを始めるわけですが……。
どうも、再会した静乃さんの様子がおかしい。
っていうか、静乃さんが垢抜けすぎててビビる!
そして、将来を誓い合ったはずが、その内容に齟齬がある!!
(忍くんは「将来いっしょに牧場をやろう」と、静乃さんは「将来いっしょに都会で暮らそう」と)
何でや!!
挙げ句の果てに忍くんは、慣れない札幌での一人暮らしで不眠症になってしまいます。
耳栓、音楽、飲み物、睡眠導入剤まで試してもダメ。
あらゆる手段が無駄に終わっていく不眠、怖いですね。
万策尽きてふらふらになっていたところ、友人に保健室へ行くことを勧められるも、こういうときの定番の「保健室の先生がいない」が発動するわけです。
とはいえ、ふらふらしてる忍くんの脳みそでそんなことを構っている暇もなく、とりあえず目に付いたベッドに倒れ込みます。
……そこ、カーテン閉められてたのにね。
忍くんが目を覚ましたとき、隣に寝ていたのは他ならぬ静乃さんでした。
Wow!
で、話を聞くと、実は静乃さんも不眠に悩まされていることが発覚。
そしてふたりして、妙なことに気付くわけですよ。
あれ?
なんで、静乃のとなり / 忍のとなりだと寝られたの?——と。
――ということでございまして。
5年の時を経て再会した幼なじみが、なんかギクシャクしつつも、放課後に添い寝をするだけだったはずの物語です。
総評的なアレ
いやぁ、モダい。
モダいですねえ、こいつぁ。
まぁ、ラブコメの大事な要素のひとつですからね、もだもだ感は。
小学生で別れて、高校で再会ですからね。
その間の様々な変化をすっ飛ばしたというか。ここが物語構成のウマいところだと思うのですよ。
大きな変化をする時期を経なかった場合特有のすれ違いというか戸惑いを年相応に感じつつも、「添い寝しないと眠れない」というなかなかにのっぴきならない事情を抱えたふたり。
さぁ、さぁ。
どこまで描くんですか!?
ちなみに2巻は宿泊研修篇です。
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