読んだ小説を褒めながら紹介するnote~『幼なじみからの恋愛相談 相手は俺っぽいけど違うらしい』篇~
いきなり書影とか。
\どーん/
かわいいですね。ステキですね。
イラスト担当のやとみ先生が描きますは、本作ヒロインの雛形栞《ひながた・しおり》さんです。
著者はケンノジ先生。
別シリーズの幼なじみモノである『痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった』も読んでます。
そっちもかわいいんです。
後日、そちらについても記事を書く予定です。
『幼なじみからの恋愛相談』 #とは
主人公の高校生男子・殿村隆之介《とのむら・りゅうのすけ》はある日、ちょっと疎遠気味だった幼なじみの雛形栞に言われます。
「放課後、話があるから待ってて」
——お?
異性の同級生(幼なじみだけど)に、放課後、話がある?
これはまさか——————?
「好きな人ができた」
「……お。……おう……ああ。うん、あ、そ」
びびった。
なわけねえんだよ。なわけねえんだ。ちょっと緊張したけど。
「よかったな」
「うん」
雛形の頬が緩んだ。
(『幼なじみからの恋愛相談 相手は俺っぽいけど違うらしい』 p.7 より)
別人かーい。
しかも、こともあろうか栞さんは、隆之介に対して「アドバイスがほしい」なんてことを言ってくる。
ああ、幼なじみってそういう役回りだよなぁ、なんて感じながらも隆之介くんは話を聞いてあげます。
何でも、栞が言うには——
一、もちろん恋愛的な「好き」である
二、その人は、身近で、優しくて、イケメン
(隆之介「おう、だいぶ限られるぞ」)
ちなみに、栞曰く「私が好きな顔」だとか。
三、その人とは、話そうと思えば話せる距離感
四、その人の連絡先は調べればわかるが、SNSなどは知らない
こんな状態らしい。
ここまで聞いて、隆之介くんもアドバイスします。
だったら、連絡先でもLINEでも訊いてしまえ、と。
栞なら強気になって訊けばみんな教えてくれるぞ、と。
何せ、学校のアイドル的存在なのだから、大抵の男子は二つ返事で連絡先を差し出すだろう、と。そういうわけです。
これを聞いた栞は、「そう、かな」と緊張した様子で、何か慌ててスマホを取り出そうとして落としたりしちゃったりして。
それから————
「……フリフリしよ」
※フリフリ: 今は亡きLINEのID交換をするアレの類い
あれ?
……んんん?
つまり、そういう話です。
推しポイント。
モダモダ具合です!
事あるごとに隆之介が忘れているような昔の細かな思い出を教えたりして、明確に栞のハートは隆之介を向いているんですけど、アドバイスをもらう時に隆之介がする質問に対する答えで、隆之介が「あれ、何か違うな。俺じゃねえな」となるわけですよ。
なにせ、隆之介本人は自分のことをイケメンだとは思ってないし。
それでも男の子ではある隆之介は、内心では「実は栞の好きな人って……?」と期待しつつも、頭の冷静なところでは栞の好意を否定してかかるわけで。
たとえば、こういうところとかですかね。
「隆之介以外にはしない。約束する」
「いや、俺だけって言うか、好きなやつだけなら、いいとは思うんだけど……」
考えるように、雛形は視線を宙にやる。
「じゃあ、大丈夫」
「大丈夫って。その俺が変な気を起こすかもしれねえって話で……」
ううん、と眉根を寄せて、言葉を探すような間があった。
「隆之介なら、変な気を起こしても、大丈夫」
「あのなぁ」
何を言い出すかと思えば。
脱力して、俺はがっくりとうなだれた。
男心とはなんぞやというのを、雛形にはもう少し時間をかけて説明していく必要がありそうだ。
※本文 p.74, 75 より
はい、幼なじみラブコメ推進派として申し上げます。
これよ、と。
こういうことよ、と。
このボールドにしたセリフ――『隆之介なら、変な気を起こしても、大丈夫』ですよ。
言った側と、言われた側。
捉え方がパピコのようにぱっきり別れるパターンのヤツや! と。
関係性が壊れるのが怖いんですよ、幼なじみってヤツは。
とはいえ、実はケガをしてしまった元野球部のエースピッチャーということで、後輩の女の子に慕われていたりする隆之介くんなので、栞さんとしては「幼なじみ(=特別な関係)」である隆之介が心配にもなるわけで。
ああ、エモい。
エモいですねえ。
続刊のお知らせ。
2巻まで刊行済みです。
既に購入済みです。
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