改正入管難民法成立による外国人就労拡大について考える。

今回の入管法改正によって来年の4月より外国人労働者の受け入れが実質的に拡大することになる。外国人労働者の受け入れ拡大自体は個人的には賛成である。ただ、日本人の労働環境の管理取り締まりすらまともにおこなえていない状態でなぜこんなに急いで法案を成立させ施行させる必要があるのか否か。

外国人労働者の扱いに関しては管理がまともにできてない事例が発覚しており、その改善策対応策すらまともに準備できてないにもかかわらず、人手不足を理由に推し進める意味がわからない。

人手不足の原因はそもそも労働環境が悪いから。賃金含めた労働環境を整えれば人手不足は解消するはず。集まらない理由は条件が悪いからという企業側に問題があるだけ。その問題のあるいわゆるブラック企業を応援するようなやり方には正直疑問を感じる。

残業代1時間300円であったり、遅刻で解雇などの問題も発生しており、日本人も外国人も弱者は搾取されてしまうのが現実。残業代すら出ない場合もあり、300円でもありがたいと思えという思考がブラック企業側の主張だろう。そして、サービス残業はさせるが、遅刻は許さないし罰金すら取る場合もあるのが日本社会の悪しき形。遅刻厳禁とするならば終業時間を守る事も大切であるはずだが、何故かそれの悪しき慣習が当たり前になり過ぎてる。日本人の労務管理すらまともにできないのに、この状態で外国人労働者の管理なんて出来るわけがないのが現実だろう。

日本の労働環境は資本主義社会として労使関係は対等であるはず。しかし、残念ながらそれが形骸化しているためにこんなことが起こっているのだろう。どんどん労働者は戦うしかない。


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