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New Normal時代のLTVを意識したプライシング〜ブランドや信頼のない「個」が時代を切り拓くには〜WAN University #11

前回は、サービス開発について考えることを通して、
LTV(ライフ・タイム・バリュー)
を高めることの大切さを学びました。

また、ブランドのない「個」にとっては、
互いに連携して社会への価値提供をしていくことが大切

ということも学びました。

今回は、
商品を選ぶ際に非常に重要になってくる「価格設定(プライシング)」
について学びます。

マーケティング4P(プロダクト・プライス・プレイス・プロモーション)のうちの一つですね。

前回の内容が気になる方は、こちらを、
もっと前からちゃんと勉強したい!という方は以下を、
チェックしてくださいね。

▶︎これまでの「価格設定(プライシング)」。

博報堂の流儀」によると、これまでのプライシングには、
大きく分けて以下の3つのパターンがありました。

(1)原価志向型
(2)需要志向
(3)競合志向型  

志向型という言葉でイメージがつくかもしれませんが、
原価や需要、競合企業の価格など、
それぞれを基準にして価格設定をする方法です。


この3つのうち、
特に一般的に取られてきたのが、
(1)原価志向型と(2)競合志向型。

例えば、、、

▶︎プライシングのあるべき姿とは?

そもそも価格設定(プライシング)とは、
どのようになされるべきでしょうか?

「下からの」マーケティングについても学びましたが、
社会への価値提供をしてお金をいただく上で、
欠かせないユーザー目線に立って考えてみましょう。

たとえ素晴らしい商品であったとしても、
その値段があまりにも予想を超えていた場合、
購入しようよいう気持ちは消沈してしまいますよね。

でも逆に、想像を超える低価格だったとします。
例えば、ハワイに10円ぽっきりでいけますよ、
そんなことを言われたらどうしますか?

おそらくほとんどの人が
「どこかに罠がある」
と疑心暗鬼になるはずです。

つまり、安ければ安いほど良い!
というわけではないのです。
まさに「納得感のあるプライシング」が必要になってきます。

今マーケターに求められるのは、
商材やビジネスモデルごとに
様々な価格戦略手法を駆使し、

納得感のあるプライシング
顧客満足度を高めつつ

長期的に利益を上げられるようにする
こと
です。

(引用元:博報堂の流儀

▶︎これから価格設定は「ダイナミック」「パーソナル」に

では一体、どのようにすれば
納得感のあるプライシング」ができるようになるのでしょうか。

既に世に出回っている商品であれば、
おおよその価格は想定できますが、
前回学んだ「サービス」を伴う長期的で独自性ある商品の場合、
少し想定が難しくなってきそうですね。

そこでここからは、
最近注目されている新しいプライシング
みていきます

▶NewNormalに求められる価格設定のカギとは。

一つの商品に対しても、
それに対して払う金額は人それぞれ。

情報が増大し、ネットも普及し、
消費者の選択肢はたくさんあります。

そんななかで選んでもらうには?

これまで学んできたように、
独自性を持ち、
その独自性を価値と感じる人に向けて発信していくことが大切になってきます。

これはプライシングでも同じこと。
生活者に寄り添った価格設定が鍵になるのです。

▶NewNormalのプライシング①ダイナミックプライシング

「新しい」プライシング一つ目は、
ダイナミックプライシングです。

ダイナミックとは、「動的な」という意味。

dynamicWeblio英和・和英辞典):
動力の、動的な、(活)動的な、精力的な、ダイナミックな、(動)力学(上)の、動態の、エネルギーを生ずる、機能的な

つまり、需要と供給の状況に応じて、
商品やサービスの価格を変動させる戦略のことです。

以前、インバウンド観光客が急増した時、
それまでの3倍ほどの価格に設定したとして話題になったアパホテル。

これはまさにダイナミックプライシングの好例なんです。

「アパホテルに一泊3万円を支払うのは高い。」
という人がいる反面、
「3万円出してでも、便利なアパホテルに泊まりたい」
という人はいるわけです。


このような、
ニーズに合わせた柔軟な価格設定が、
これからのビジネスの鍵となる
のです。

▶NewNormalのプライシング②パーソナルプライシング

①のダイナミックプライシングの考え方を、
さらに発展させたのが、
「パーソナルプライシング」。

これは、
顧客の属性や、購買履歴のデータを収集し、
購入者ごとに価格を変動させる方法です。

先ほどのダイナミックプライシング同様、
同じ商品・サービスに対してでも、
それに対して支払いたいと思う金額は、生活者によって様々。

パーソナル、つまり向き合う生活者によって、
ダイナミックな、つまり動的な価格設定を行うということです。

具体的には、
クーポンを発行したり、ポイントの還元率を高めたりといった
販促施策などが挙げられます。

▶︎「個」のLTVを考慮したキャリア設計

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