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両界曼荼羅図の使い方について

両界曼荼羅図りょうかいまんだらずに初めて出会ったのは大阪で開催していた国宝三井寺みいでら展に連れて行かれた時だった。

宗教にも仏教にもまったく興味がなかったのだけれど、知人の山伏やまぶしにつれられてわけもわからず観覧しに行くことに。

三井寺展は正直どうでもよく、山伏本体に興味津々で展示物はどうでもよかった。一生懸命展示物の説明している山伏がキラキラしてたので元キャバクラ嬢の引き出しから「へ~」「それで?」「すご~い」「わかりやすい!」とニコニコうなづく各種アイテムを駆使くししながら山伏に気に入られるためだけに、終始どうでもいい話を適度に盛り上げながらまわっていった。

今となっては、なんで山伏にはまっていたのか謎でしかない…。
まあ。『愛』を学ぶためには必要な道だったんだろう。

とはいえ、この何の変哲もないただのデートコースの中で私は両界曼荼羅図と出会うことになる。

空海さんが唐から持ち込んだ両界曼荼羅図

山伏は、この図を前にしたときに
「これは胎蔵界たいぞうかい金剛界こんごうかいの二つの世界を表していて……」と基本情報を教えてくれた。正直まったく意味がわからなかった。
ポイントは並べて置かないといけないらしい。
並べて置くと言われて眺めて浮かんだのは脳みそで
(右脳と左脳をあらわしてるのかな?)
と思ったがそもそも、宇宙は脳だけでは成り立ってないと秒で遮断しゃだん…。
(脳と腸をあらわしてるとか?)
う~ん。金剛界曼荼羅は、内臓表現しているように見えなくもないけどな~。たぶん違う(笑)。解釈はひとそれぞれ。


そんなデートもあったな~くらいに記憶喪失になったころ。
ハイヤーセルフが『両界曼荼羅図』のヴィジョンを送信してきた。

うちのハイヤーセルフがおっしゃるには、『両界曼荼羅図の3つ目の世界観』とのこと。

「?」と思った私はネットで両界曼荼羅や空海さんのことを結構調べてみた。けれど、左右に配置となっているだけで曼荼羅じたいは2つしかない。3つ目の曼荼羅について言及してる人もいなかった。

うちのハイヤーセルフがおっしゃるには、『両界曼荼羅図は現実世界に物質化している2つの曼荼羅を並べ、寄り目で重ねて眺めることでできる実際には存在しない3つ目の絵の存在を出現させること込みで考察してごらん』と追加ヒント。

それで、しばらく寄り目にして出てくる3つ目の2つの世界が溶け合っている現実には存在していない3枚目の曼荼羅を眺める…。

想像力が豊かすぎるおバカなクズ人間の自分は、ずっと(これ、もしかしたら3Dアートになってるんかな?)とか、ワクワクしながら寄り目で見ていたのだけれど(笑)深読みしすぎた…。

唐突とうとつに気がついた。

ノンデュアリティの世界観   解脱   に辿り着くための、物質的な2つの曼荼羅』
だったんですね!
そっちだった!!!

なんて素敵なんだろう!!!

そうして、重ねることで浮かび上がった真ん中の曼荼羅はゆらゆらゆれて浮かんでは消え浮かんでは消えしているんだけれども、真ん中に太陽…。その上のピラミッドが地球でその上が月のようにも感じられた。

そうとらえれば、太陽系そのものを表しているようにも…。
最初の自分の「右脳・左脳」「脳・腸」も、「実はそれも、表現しているんです…なんたって悟りの世界ですから……」と、私の深読みをあとからパクられたとしても納得できる説得力……(笑)
ダブルミーニングどころか、トリプルも通り超えて確かに宇宙そのものなうえに、各種成り立ちまで含んでらっしゃる…!?

うちのハイヤーセルフが言ってるだけで、オフィシャルではまったくない使い方ではありますが。わたしにとっては山伏の説明よりも圧倒的な感動とともに理解に至った。さすがのパーソナルトレーナーなハイヤーセルフ☆彡だから、この曼荼羅を大切に苦労してまで日本に持って帰ってきてくれたのですね……。

両界曼荼羅図がこの世にあったおかげで、時を超えて。
空海さんや恵果阿闍梨けいかあじゃりさんが生きていた時代の『人類を解脱の道(未知か?)にいざなう光』やっと届きました。

いつもありがとうございます。




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