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地方就職と地域貢献<3>

ヒアリングをしてくださった学生さんからお礼のメールをいただきました。
丁寧な文章と素直な感想に、そんな風に感じることもできるのかぁ 、と新たな視点を学びました。

自分自身の棚卸のよい機会にもなったとも思います。
普段はきく立場。今回は話す立場。貴重な機会に感謝です。

地方就職とVision


例えば、住んだことのない土地で、将来の暮らしについて、どのようなイメージしているのかを訪ねても、頭の中を言葉にすることは難しく、何から語っていいのかと悩むのも当然。働く上でのVisionについても同様です。

特に一部の方にとっては、働いたことがないのに仕事を通じてのVisionって…という感覚。(私が新卒の頃は将来のことなんて考えるだけ無駄やな、思う通り行くわけない、と面倒くさがる一人でした。)

でもね、今ならわかる。
多少、先(未来)に思うものがないと、続ける「意欲」が続かない。

かっこいい目標を持て、大きな夢を持て
私はそんなことを伝えたいのではなく、
「せめて、5年後くらいのことは、今考えておいたほうがいいよー」という程度に「Visionとは継続のために必要なこと」と知ってほしい、そう思うのです。

○○年後のビジョンとは


面接でもよく聞かれる、このセリフ。
どの立場で語ればいいんだ、と迷いませんか?

前回にもお伝えしたように、セリフの中に「プライベートの」など、特段指定がない場合は、「仕事を通じて」の話をしていただけたほうが、採用担当にとっては面接のし甲斐があったと言えます。

面接とは?
=(お互いに)一緒に働きたいかどうかを確認する時間
その中には、経験やスキルだけでなく、性格・認知の癖・言葉使いなども含まれます。

このように私は「面接」を捉えていますので、働くに軸足を置きながら回答しても、語られる内容からプライベートの想像や、計画性があるかとか、向上心があるかとか個性・特性を見極めることは可能でしょう。

こういった場面で話す内容は、逆算できる範囲でいいと思います。
逆算できるってことは、ステップを設計し、そのステップを踏めば達成できるということの証明。

逆算できないのであれば、自分のなかで、まだまだ具体的ではないというだけのこと。どうすれば具体的になるか情報収集など視野を広げるほうが先です。

三段飛ばしは、がんばらなくてもできる人のみ


逆算という言葉を使うと、「何段飛ばし?」と思うような設計図と出会うこともあるのですが、魔法使いかな? プロの人? そんな風に感じても目の前にいるのは20代の学生さん。

実行するのは自分、ということを忘れてはいけません。
自分でできないのであれば、それはステップを設計したとは言えない。

誰かの手を借りることはよいアイデアですが、やるのは自分です。

応募書類、言葉にできないという思い込み


最後に、言語化について。私にとって、応募書類の添削は趣味です!特技です!というほど大好物です。こんなにワクワクする読み物はないし、誰一人同じストーリーはありません。(双子でも)

書き手は、何を言われるかドキドキした様子で、私の言葉を待ちますが、書き方よりも、なぜこの内容を書こうと思ったのかと、尋ねることのほうが、役に立つと感じます。

自分自身に聞いてみてください。
「なんでこのネタえらんだの?」
・これしかなかった
・他の話は言葉にできなかった
・これが自分らしく一番しっくりきた
・求める人材に一番はまるアピールだった
など、色々な書こうと決めた理由があると思います。

「書きたくてかけない」と「書けない」は別物と、本を書いた今は思っていて、前者は言語化のサポート、後者は発想のサポートが必要。
「言葉にできない」と一括りで悩んでしまっては、解決が難しくなるかもしれません。

もし、言葉にできないことを悩んでいるのであれば、これまでの経験に関してはあなたの中にすべてあるわけですから、相談員を活用し、人生の棚卸をしてみるのがオススメです。(学校にキャリセンがあれば使いましょう)

特に「自己PR」の文章を書くのが苦手であれば、以下の方法を試してみてください。

単語(キーワード)の書き出し
→メモ書き(箇条書き)
→作文(キーワードと箇条書きをつなげて、書きたいように書く)
→添削(削除、置き換えなど)

添削をおこなうと、だいたいボリュームが2割減ります。
ゆえに、作文段階では、書き方や伝わり方にとらわれず、好きに書いたほうが、後が楽になります。

振り返っても社会人となってからの二十年弱はあっという間でした。いつも中心には仕事があり、日々様々な感情に出合いながらも、味わい深い人生です。

こんな勢いある働き方ができるのは、あとどのくらいかな?と思いながら、体力の衰えを感じるその日のためにできることとは……
多くの人と向き合い、一支援者として活動をしていくこと。機会があれば、皆さんともお話させてくださいね。


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