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りんごの花保育園

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りんごの花保育園の、たのしい毎日
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2019年6月の記事一覧

それは”子どものための“お昼寝ですか?

大妻女子大学教授の阿部和子先生の『乳児保育の基本』という本があるのですが、子どもの心身の健やかな成長・発達のために保育士(大人)が心すべきことについて、様々な分野について書いてあり、時々読み返しています。

 その中で、午睡(お昼寝)についてこんなことが書いてあります。


眠るという行為は、食事や排泄と同様個人的な行為である。みんなで一緒の空間に寝ることはできるが、一斉に

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地域の子育て支援の必要性について

地域の子育て支援の必要性について

保育所には、地域の子育て家庭への支援も求められています。保育所だけでなく、幼稚園、特に認定子ども園は、子育て支援事業を行うことが必須とされています。

 以前の園、それ以前の園の時から、園庭開放や子育てサロン、出前保育、子育て講座などをこれまで20年程してきました。週5日、一日5時間園を開放し、毎月様々なイベントを行ってきたので、保育園が地域の子育て支援を行うのは当然のことだと思っています。

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ビュッフェ給食を取り入れています

ビュッフェ給食を取り入れています

りんごの花保育園のりんご組(3・4・5歳児)の給食は、主体的に食べようとする気持ちを育てるために、自分で食べたい量を言って(少し・いっぱいなど)注いでもらったり、食べたいと思った子から好きな席に座って食べています。時計に印をつけて、その時間までに食べ終わることを約束にしています。

 昨日の職員勉強会で、りんご組担任の先生達が、遊んでいる子に、「お席が空いたから食べようよ。」「時計を見てごら

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続・こどもの主体性

続・こどもの主体性

6月の職員勉強会でした。今日のテーマは、『子どもの主体性とは』『子どもの主体性を尊重するとは』について話し合いました。

この話の続編です。
https://note.mu/ringonohana_ns/n/n03129365b842

先日も書きましたが、クラスで散歩に行くことを計画し、前日までそれを膨らませて気持ちを高めていたのに、当日子ども達が「散歩に行きたくない

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育児日記

育児日記

おうちの方と担任の先生が毎日やりとりをする育児日記。まだ言葉で伝えられない0・1・2歳児の子ども達の園での様子を知る大切なツールですね。
 
 私も二番目の子は保育園に預けていたので、担任の先生が書いてくれる日々の息子の成長やエピソードがとても楽しみでした。時には子育ての辛さや悩みを相談したりして、担任の先生との交換日記のようでもありました。

 この育児日記を毎日、0歳児の担任は一人で3人

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児童虐待防止法の改正と母親の負担、不安

児童虐待防止法の改正と母親の負担、不安

児童虐待のニュースが報道されない日はないくらいですが、それでも報道されるのは、氷山の一角だと言われています。

 平成29年度の児童相談所への相談件数は13万を超えています。なぜこんなに急増したのでしょうか。児童虐待に人々の関心が高まっていることや、周りに助けてくれる人がいなくて母親の子育ての負担感が大きくなっているのも要因だと思います。

 お母さん方がよく言われるのは、「子どもが大きな声

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ごっこ遊びは時代を映す鏡

ごっこ遊びは時代を映す鏡

 子ども達は、経験したことや、周りの大人の姿を再現するごっこ遊びが大好きです。

 お母さんごっこ、ままごと、家族ごっこ、病院ごっこ・・・大人の姿をよく見ているなと思います。心が動いたこと、印象に残っていること、真似をしたい大人がいることが、子どものごっこ遊びを引き出すのでしょう。

 特に病院ごっこは大好きです。白衣を見ただけで泣いてしまう子も、遊びの中ではお医者さんや看護師さんになって、細長い

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一日、気持ちよく過ごすためのお昼寝

以前書いたように、6月の職員勉強会では、お昼寝について話し合いました。
 再確認すると、一日気持ち良く過ごし病気にならない体づくりのために、子どもにはお昼寝が必要なのだと思います。

 お昼寝で気をつけなくてはいけないのは、年齢や個人差で睡眠の質や必要な時間が違うということです。

 昼寝をしなくても睡眠が足りている子に昼寝をさせると、夜寝ないのは当然です。起床時間が遅い子は、眠くなるには

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主体性とは

主体性とは

今週水曜日、りんご組(年少・年中・年長組)の子どもたちは、地域交流事業の出前保育も兼ねて、壱岐公園に散歩に行きました。壱岐公園に行くのは、久しぶりです。子どもが歩いたら、30分近くかかるので、りんご3組(年長)・2組(年中)だけで行く計画でした。

 先週、頂いたあおむしがさなぎからアゲハ蝶になりました。担任の先生たちは壱岐公園で逃がしてあげようと子どもたちに話しながら、散歩への期待を高めて

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“花”の楽しみ方

“花”の楽しみ方

『マリーゴールド摘み放題』という言葉につられ、能古島に行ってきました。摘むというよりも、株ごと抜いて持ち帰っていいらしく、スコップやビニール袋も置いてありました。摘み放題、という言葉に乗じて、家の分、園の分と、持ち帰るのが恥ずかしいくらいたくさん摘んで帰りました。

 能古島のマリーゴールドは、八重咲で一株がとても大きく、色が鮮やかです。花の根元がすぐに折れてしまうので、他の人が摘んだ後の道

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伝えたい気持ち

伝えたい気持ち

園内研修として、子どもの発達相談に携わってある保護者の方(言語聴覚士さん)に、『ことば』についてお話をして頂きました。とてもわかりやすく、興味深いお話でした。

 言葉がでるには、伝えたい気持ち(伝えたい相手)と、伝えたい事柄があることが大切ということをお聞きしました。言葉は訓練によって促されるのではなく、たくさんの言葉を掛けられたり、一緒に同じものを見て言葉に変えてくれる人がいることが大切

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子どもの権利

子どもの権利

園長会で、日本初のSOS子どもの村(福岡市西区今津)の立ち上げからずっと関わっていらっしゃる臨床心理士の橋本愛美先生の講演をお聴きしました。最近、児童養護施設のことを考える機会があったので、興味深く聞かせて頂きました。

 SOS子どもの村は、1949年に、オーストラリアで設立されました。第2次世界大戦後、多くの戦災孤児が生まれ、社会問題に発展した時に、設立者のヘルマン・グマイナーは、「こど

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トイレトレーニングの始め方

トイレトレーニングを始める目安は、まず膀胱にオシッコを溜められるようになることです。おしっこをするタイミングが、1時間半から2時間くらい間隔があくようになったら、トレーニングを始められます。

 オシッコが出た感覚がわかり、それを身近な人に伝えようとするのも目安の一つです。「出た」と言ってくれればもちろんいいのですが、モジモジする、オムツの前に手を当てる、オムツを脱ぐなども、オシッコが出たこ

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トイレトレーニング

トイレトレーニングは、親子ともにかなり頑張らなくてはいけないことの一つですね。

 本音を言えば、親も子もオムツの方が楽。オムツじゃないと、おしっこが出ない、ウンチが出ない子もいます。

 長い間の習慣はなかなか変えることができないので、年齢が高くなるほど、オムツがいい…という気持ちが強いようです。
 でも、やっぱりいつまでもオムツのままでいいはずはありません。どこかの時期に覚悟を決めて、排

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