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ビュッフェ給食を取り入れています

   りんごの花保育園のりんご組(3・4・5歳児)の給食は、主体的に食べようとする気持ちを育てるために、自分で食べたい量を言って(少し・いっぱいなど)注いでもらったり、食べたいと思った子から好きな席に座って食べています。時計に印をつけて、その時間までに食べ終わることを約束にしています。

 昨日の職員勉強会で、りんご組担任の先生達が、遊んでいる子に、「お席が空いたから食べようよ。」「時計を見てごらん。もう給食の時間が終わるよ。」と誘っても、なかなか座ろうとしてくれない、毎日毎日、「給食食べよう。」と声を掛けていて、これでいいのかと思っているという話がありました。

  「そんなに食べたくないなら、本当に時間になったら給食を下げてみたら?」という私の意地悪な提案には、誰も賛同してくれず(先生達、みんな優しいんです)、どうしたら主体的に食べてくれるだろう?とそれぞれ考えてみました。

 「他のクラスの先生が、りんご組に行って、『今日の給食、おいしいよ!一緒に食べよう!』と誘ってみたらどうでしょう?」と、昨年りんご組を担任していたN先生から意見が出ました。

 「まずは、園長先生がりんご組で食べてみてください。」と言われました。「私が一緒に食べようと言っても、そんなに喜んでくれないと思う…」と言ったのですが、「そんなことないですよ!」という先生達の声に、今日はりんご組に給食を乗せたトレーを持って行きました。

 子ども達も優しいです。「園長先生、ここに座って」と、トレーを置く場所を空けてくれ、歓迎してくれました。

 絶対生野菜は食べなかったKちゃんが、「園長先生見て、ほら野菜食べれるよ」と言って食べて見せてくれ、おかわりまでしている姿を見て、やっぱり日々子どもは成長していると嬉しくなりました。


 いつも検食(給食に問題がないか点検することです)のために子ども達より先に食べているので、久しぶりに一緒に食べることができて、私自身もとっても楽しかったです。いつもおいしい給食がさらにおいしく感じました。
   今日は何度も声を掛けなくても子どもたちがだんだん座り始め、みんな楽しく落ち着いて食べていましたが、日によって違うのでしょうね。そんなことを繰り返して、少しずつ状況を見ながら、自分から食事をしようとする気持ちが育っていくと思います。


 給食。食べることは義務ではありません。ですが、食べることで心が満たされ、身体がつくられるのです。友達や先生達と食べる食事が楽しみな時間になるよう、これからも工夫していきたいと思います。

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