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現代で『うつ』が増えている理由④ 無防備な時間がない!?

x2020年12月現在、日本では16人に1人が『うつ』になっているという統計データが出ており『うつ』という病気がかなりメジャーになっています。
コロナによる自粛規制の影響もあり、あなたの周りでも突然活動が制限されたことで心を病んでしまった人も多いのではないでしょうか?

このマガジンでは、著者が様々な本やメディアから情報収集した中で見つけた「『うつ』が現代に増えている理由」を紹介しています。
本日はその④番目「社会的な共通認識がない!?」という理由をお話しします!

少しでも『うつ』の人に対する誹謗中傷が減り、あなた自信やその周りの人が対策をするきっかけになれば嬉しいです。


コミュニケーション変化で休息が減少??

あなたは何も考えずに過ごす時間がどれだけあるでしょうか。
年長者の方々の中には想像がつかない方もいらっしゃるかもしれないですが、今の若者は何も考えずに過ごす時間が非常に短くなっています。

例えば、長期の休みをとって南の島で美しい海に見惚れていたとしましょう。
心が休まる瞬間かと思いますが、現代の若者はその傍で携帯がなったらすぐに確認しなければなりません。
もちろん、「海外に行くので2週間全く連絡取れませんので!」と言うことも出来ます。
ですが現状、多くの人は「いざとなれば連絡取れますので。」という体をとります。

今日のチャットツールなどでは「メンション」という機能も一般的になり、本人が携帯を見た時に気付くような機能もあります。
会社員である以上責任を負いますので、メンションされたら出来る限り早めに反応しましょう、というのが常識となっています。

つまり、少し前まで「会社にいる間・仕事をしている間」に限定されていた責任の時間は、現代では24時間・四六時中となっているのです。


人の脳は気になることがあると休息モードにならない?

ここで「そんなの当たり前でしょ?」「別にずっと連絡くるわけじゃないから平気でしょ?」と思われる方もいると思います。
ですが、実は人の脳というのは「気になることがあるとエネルギーを消費する」ようにできているんです。

例えばやらなければならない事が沢山あるとしましょう。
この時、何もせずに1日を過ごしたとしても何故か「疲れたな〜」と感じる時があると思います。
これは脳がやらなければならない事を頻繁に思い出したり考えたりし、エネルギーを消費しているからなのです。

最近「瞑想」をやる方が増えています。
何故かというと、脳が何も考えない時間を意図的に作ってあげないと、本当の意味でリラックスできる時間がなかなか作れないからです。
僕もよく瞑想を行いますが、瞑想をすると自分がいかに考えるべきことに追われているかが分かります。
何も考えないようにしても、脳は自動的にやらなければならない事を考えてしまうのです。

こう考えると、「連絡に反応しなければいけない」という事がいかにストレスになるかお分かりいただけると思います。
もちろん、中には切り替えの上手な方もいらっしゃると思いますが、「責任感が強い・繊細である」という長所を持っている方にとっては「何かあったら反応しなければいけない」という事実があるだけで疲れさせてしまうのです。


「反応しなければいけない」という常識が人を苦しめる??

便利なツールやサービスは僕達に多くのメリットを与えてくれましたが、同時に心が休まる瞬間を奪いました。
朝起きてすぐ、お昼を食べてすぐ、夜寝る前、夜中目が覚めた時、現代のビジネスマンは携帯を確認します。
連絡が取れないと、「〇〇さんは反応悪いからダメだよね」という烙印を押されてしまいます。
僕もよく指摘されていました!

連絡を取る事が大好きな人と友人になると、友人関係でも指摘されます。
「〇〇さんは反応悪いからなぁ」と言われてしまいます。
つまり、あまり連絡を取らないタイプの人、ぼんやりと一人で日々を過ごしたいタイプの人にとっては、四六時中いつでもストレスを抱える時代です。
僕自身このことでかなり悩みました。
携帯を開くことは、僕にとって一種のストレスです。
もちろん、楽しい気持ちで開く事もありますが、多くの場合、「あ、見てなかった、確認しなきゃ迷惑かけちゃう。。」と大好きな時間を中断して見るものです。

実は私が会社を辞めてフリーランスになった理由もここにあります。
フリーランスとはいえ、未だに出来る限り反応できるようにしていますが、社員ではない分最終的な責任からは逃れる事ができます。
僕は超集中型で、よく物事が見えなくなります。
ゲームや本、楽器・プログラミング・執筆など、没頭するものに手をつけると丸一日ご飯も食べず携帯も見ないということはよくあります。
この集中の時間が、僕にとっては至福の時間です。

現代を生きる若者にとって、無防備な時間というのはなかなかありません。
睡眠を除けば長くても1時間程度なのではないでしょうか。
この常に人と繋がらなくてはいけない世の中は、それが苦手な人にとっては永久に心の休まらない時代です。
「気を使ってしまう」「真面目」といった特性を持つ人が『うつ』の被害にあいやすいのは、こうした時代背景も必ず影響しているはずです。


じゃあどうすればいい??

では、こうした常に人と繋がらなければ時代に、それが苦手な人はどのように生きていけばよいのでしょうか?

まず、職種・職場を省みてみてください。
もしあなたの職場が「常に連絡が取れないとダメ!」という風潮なのであれば、まず思い切って「自分はこの日・この時間・この曜日は連絡をとりません」と言ってみましょう。
それはちっとも悪いことではないです。
こうした時間を作らないと、あなたが心から安らぐ時は来ません。
自分の時間を自分の気が休まるように使うことに、常識や体裁を当てはめることは止めましょう!

そしてもし「そんなのはダメだ!」と言われたら、他の職種・他の働き方を考えてみてください。
今の世の中、本当に沢山の職種や働き方が用意されています。
多少所得が低くなってもいいじゃないですか!
あなたが疲れ切ってしまうより、まず自分のためにゆっくり休める働き方、そして翌日から気持ちよく働ける働き方を整えてみてはどうですか??

僕も大企業を辞めて不安な気持ちでフリーランスになりました。
周りからは「大変だよ」「損だよ」と不安になる言葉を沢山かけられました。(僕を心配してのことなのでとてもありがたいのですが。)
しかし、僕にとっては心が休まらない働き方を続けることの方が不安でした。
そして実際飛び出してみたら、びっくりするくらい色々な働き方が用意されていることに気がつきましたし、思ったよりも大変なことはありませんでした。
どうか、休まらない日々を送って疲弊し切ってしまう前に少し考えてみてください!


僕は専門家でも医者でもないので、まだ知識的に至らない部分もありますし、考えもまとまっていません。
ですが、『うつ』で苦しむ方が根本的に少なくなるよう、考えられる事・できる事を今後も伝えていけたらと思います!

次回はマガジン5回目「現代で『うつ』が増えている理由⑤ 焦りの時間が多い!?」という記事でお会いしましょう🙌

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