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ボタニカル哲学(後集77)妻子珍宝も身を助けず

樹木は、秋になって根だけになってしまってはじめて、花や枝葉が一瞬の繁栄であった事に気付く。これと同様に、人間も、棺桶の蓋をする時になってはじめて、子供も財産も何の役にも立たないことが解かる。

つまり、達人は、最後の最後は自分の心が如何に大安心の境地を得られるかを真剣に考えておこう。

言換えれば、子供を幾ら大事にしても、財産を如何に残したとしても、人間は必ず死ぬのが運命なのだ。

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