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音楽制作の便利帖

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日々の音楽制作の中で気がついたこと、役に立ちそうなことをメモしていきます!
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#ライトトラックス

若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #3

若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #3

エレキギター編 / セミアコ

前回は、
*ざっくりポイント①  FenderかGibsonか。
の Gibsonでした。

有識者に怒られることを覚悟で言いますが笑、
劇伴にハムバッキング系の音でエレキギターを使いたいと思う場合は、
Gibson / レスポール と覚えておけば取り急ぎ大丈夫です。
というような内容でした。

ところが!!
Gibsonにはもう一つの選択肢もあるのです。
(という

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若い劇伴作家のための映画案内#6

若い劇伴作家のための映画案内#6

『ソーシャル・ネットワーク』とアナログシンセ
『ソーシャル・ネットワーク』(原題: The Social Network)は2010年公開、
監督はデヴィッド・フィンチャー、アカデミー賞で8部門でノミネートされて作曲賞ほか、3部門を受賞という映画です。Facebookの内幕を描いた映画ですが、全てが事実ということでもないようです。
音楽を担当したのは、トレント・レズナーとアッティカス・ロス。
二人

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若い劇伴作家のための映画案内#5

若い劇伴作家のための映画案内#5

「Mission: Impossible」とラロ・シフリンもちろん、「ミッション: インポッシブル」と言えば、トム・クルーズ。
もうシリーズ5作目になっていて、来年に次作公開予定。僕もなんだかんだでけっこう好きです。
監督も音楽もいろんな人が担当しています。ダニー・エルフマンとかマイケル・ジアッチーノとか。
毎回オープニングは同じテーマ曲(のアレンジ)です。007と同じ作戦ですね。
で、それはこの

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若い劇伴作家のための映画案内#4

若い劇伴作家のための映画案内#4

110番街交差点原題:「ACROSS 110th STREET」
1972年 バリー・シアー監督
まず本題に入る前にどうでもいい話から。マンハッタンって南北の通りがAvenue、東西の通りがStreet ってことになっていて、日本語だとそれぞれ
番街と丁目ってことになってます。5th Ave. だと5番街です。高級なブランドショップとかデパートがあるところ。タイムズスクエアは7番街と42丁目のクロ

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若い劇伴作家のための映画案内#3

若い劇伴作家のための映画案内#3

The Godfather流石に見てない人はほとんどいないかなあとは思いますが、
打ち合わせに出がちです。見ていない人は3部まであって長いですが
大至急見ましょう!

基礎知識的には、監督は、フランシス・フォード・コッポラ。
一作目は1972年公開。音楽はニーノ・ロータです。
アカデミーも取ったし、興行的にも大成功。
「The Godfather Part II」 は1974年、「ゴッドファーザー

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若い劇伴作家のための映画案内#2

若い劇伴作家のための映画案内#2

明日に向かって撃て!

原題は「Butch Cassidy and the Sundance kid」
全然、明日も撃つも関係ないけれど、原題のまま日本語にしても日本ではヒットしなかったかなあと笑 多分当時、明日とか撃つとかそういうワードが入ったタイトルの映画が流行ってたのかな。
邦題が重要だったことはたくさんあります。例えば、「愛と青春の旅だち」=「An Officer and a Gentle

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若い劇伴作家のための映画案内#1

若い劇伴作家のための映画案内#1

Stranger Than Paradise音楽制作プロデューサーという仕事をしています。
劇伴が多いです。
監督はじめ、いろんな立場の人がいる劇伴制作打ち合わせの時には、
具体的な映画のタイトルなども当然出てきます。
ただ、作曲家が時には20代だったりするのに対して、その打ち合わせに
出ている人は僕も含め50代、60代だったりします。
そもそも当たり前に映画に詳しい人からの発言なのに加えて、20

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クリックの話

クリックの話

音楽制作の便利帖 【第4回】

クリック=Click って音楽に携わる人間にとっては
もう当たり前の言葉になっているかと思います。
一応説明するとテンポを一定に保って演奏するための
ガイドになる信号音、もしくはDAWだとそれを出すシステムそのものをクリックとかクリックトラックとか呼んだりもします。
click は英語としても正しくてスタジオでも通用するけれど、普通の辞書にはそういう意味としては載っ

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セッティングはセッション時間内?/part 2

セッティングはセッション時間内?/part 2

音楽制作の便利帖 【第3回】

で、このポストの本題です。
日本での録音ペースの場合、13時に全員がそろっていて、楽器のセッティングが終わっているくらいが悪くないペースかと思います。それから、音決めが始まってなんだかんだで録音開始は14時近くになるかなあと。「ニッポンの編曲家」という本を読んだのですが、その中でアレンジャーの瀬尾一三さんが70年代のLA録音について語っています。まとめると「LAのミ

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セッティングはセッション時間内?/part 1

セッティングはセッション時間内?/part 1

音楽制作の便利帖 【第2回】

ペースを決めずに始めてしまい、そしてネタをためていたわけでもないので不安定なスタートになってしまってます。
できるだけ定期に書けるように努力します!

レコーディングの時に、楽器や録音機材のセッティングは
セッション時間内なのかその前の準備なのか。日本ではそのあたりは
けっこう曖昧かと思います。近年はだいぶシビアになってきているとは思うけれど。
でも、例えば、13時

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聴いてもらいやすいデモの送り方

聴いてもらいやすいデモの送り方

音楽制作の便利帖 【第一回】

なんとなく始めてみます。よろしくお願いします!

第一回は最近ブログに書いたものの転載です。  

会社のホームページで作家さんの募集をしています。
ありがたいことに、毎月数名の応募があります。
ご縁がない場合には返信はしない場合もありますが、
送ってもらったものは必ず聴くというのを信条にしています。

応募要項については、各会社のスタンスがあると思います。
郵送じ

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