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自分で自分を助けられる自分に。


「正義の味方には、見つけてもらえなかった類。」

『Aurora』
BUMP OF CHICKEN


こんにちは、Reaching Out♡理詠と申します。


自分がピンチの時、
必ず助けに来てくれるヒーロー、いましたか?



今日はそんなヒーローの呼び方?について少し思うところがあり書いてみたいと思います。


今日夢を見ました。

とても寝覚めが悪い夢でした。

スーパーの駐車場の様な場所で、
耳をつんざくような大声で叫んでる女性のヒステリックな声。


何事かと覗いてみると、目の前に自転車に跨ったまま倒れている小学校低学年くらいの女の子が。


その子に対し、母親と思しき女性が
「何度行ったらわかるのよ!!そんなんだから転ぶんでしょ!!何回言わせるの!!!」みたいな罵声を浴びせているようでした。

女の子はそのヒステリックな声におずおずとなんとか一人で立ち上がって自転車を起こし、
その女性にズルズルと引っ張られるような形で去って行きました。
母親?のもう片方の手にはもう少し小さいもう一人の女の子。妹かな?

女の子はずっと下を向いていて、泣くでもなければ抵抗するわけでもなく、引きずられるままトボトボと、
母親の横を歩いて行きました。

そんな夢です。


目が覚めてもヒステリックな母親の声が結構な圧で耳に残っており、

夢とはいえ、今まさに目の前で起こったことの様で暫く嫌な気持ちになりました。

ここの所発達障害関連の支援について色々調べる中で、
カウンセラー見習いとして問われてくる問題に色々向き合っていました。


こんな夢を見たのはそのせいかもしれません。


恐らくあの女の子は多動気味で、
しょっ中暴走してはあんな風に派手に転んだり自爆したりしているんじゃないか?


何度言っても不注意や多動が治らず、
衝動的な行動ばかりの娘に対しかなりのイライラや不満を募らせている母親…みたいに感じたんですね。


あの女の子、あんな風にこれからもずっと罵倒され続けるんだろうな…などと思ったら

なんとなく他人事と思えない気持ちになりました。

うちも母がとてもヒステリックで、

何十年もたった今でも、その時の鬼のような形相や声、罵声や口癖をありありと思い出す事ができます。


まぁ今思えばおそらく私に、そうさせる何かがあったのでしょうね。



私が20歳を過ぎた頃だったか、
「お母さん昔すごくヒス起こしてたよね」

と私が母に直接言った事があるのですが、

それに対して、

「あの頃はお母さんもおばあちゃんとの問題で色々不安定だったのよ、あなた達(弟にも)には可哀想な事をしたと思ってる」

と言われました。

嫁姑問題が絡んでいたとは。
まぁ、母には母なりの苦悩があったようです。


それはさておき、
先ほどの駐車場の母娘の話に戻ります。


あの母娘に対して、
何が出来るでしょうか?

一見非常識に見えるヒステリックな母親はもう限界なのかもしれないし、

かと言って子供の方に多動や不注意の自覚、それによって周りに与える影響を考える事は、
幼過ぎてまだできなそうです。

「なんで私ばかり怒られるのかな…」くらいの自覚はあるとは思いますが。




母親が堪えきれず手を挙げたり無気力になったりしたら
子供は施設に入れられたりするのでしょうか…

そんな時、
自分がカウンセラーだったらどんな支援や対応が考えられるだろうか?


どうしたら、どちらも救えるのだろうか?


…そんな事を考えていたら頭がクラクラして来ました…


その時ふと頭に

「自助論」

と言う言葉がよぎりました。

サミュエル・スマイルズという医師が書いた本のタイトルです。

確か本棚のどこかに…




この『自助論』は、原作を日本語訳したものが明治時代には学校の教科書にもなっていたようです。
(ちなみに日本語訳版のタイトルは
「西国立志編」)


しかし、
1880年に君民一体と共和政治に向かっていく中で(国歌「君が代」が生まれたのもこの年)


内容が相応しく無いということで教科書からは外されてしまった、という”いわくつき”の本です。

その本を引っ張り出して開いてみると、
冒頭部分にあるとても有名な一説が目に飛び込んで来ました。

「天は自ら助くる者を助く」

『自助論』 
サミュエル・スマイルズ


つまり、

自分で自分を助けようとする者だけが、
天から救われる(助けを得る)

と言う様な意味でしょうか。


これを見て、
「ああ、そうか…」

と妙に納得しました。


私には誰も「救うこと」は出来ない。

そんな奢りは手放せ、と言われたように感じました。

できる事があるとするならば、

目の前の人が、自分で自分を助けられるよう、
サポートする事くらい。

それは対話であったり、
傾聴だったり、
本人の自分の語りからの気づきを促す事であったり、

そうした気づきの中でその人に必要な情報を提供する事。

その人を助ける「ヒーロー」は、
その人の中にいる、

と言う事を知りなさいと、


そんな風に囁かれたように感じました。


逆に言うと、
その人の中にしかその人を救えるヒーローはいないのです。 


子供にとっても同じ事で、


意識が芽生え、
なんだかうまく行かないな、
なんとかしたいなと思い始めた時、
彼女の中のヒーローが目覚め始める。


本人が自分で自覚してなんとかしたいと前を向いた時、
ヒーローは助けに現れる。


因みに冒頭で引用した
BUMP OF CHIKENの『Aurora」の一節

「正義の味方には見つけて貰えなかった類。」

の後はこう続いています。

探しに行かなくちゃ 呼び合い続けたあの声だよ


ため息にもなれなかった名前さえ持たない思いが
心の一番奥の方 爪を立てて堪えていたんだ

触れて確かめられたら 形と音がわかるよ
伝えたい言葉はいつだってそうやって探してきた

『Aurora』
BUMP OF CHICKEN


心の奥底にある
爪を立て威嚇する子猫の様な気持ちに、

本人が触れて確かめられる様に、
そうして
その人が本当に発したい言葉を探せる様に。


赤の他人である君が出来ることなんて、
あるとしたらそんな事くらいだよ

と、

ポンと肩を叩かれたのと同時に、

それでも一つくらいは
出来ることあるじゃん、

と、
背中を押されたような、

そんな気持ちになりました。


「自助論」はそんな事を気づかせてくれた他に、

序文はこんな言葉で締めくくられていました。

自助の精神が多くの人の生活に根付くなら、
それは活力に溢れた強い国を築く原動力ともなるだろう。

『自助論』
サミュエル・スマイルズ 


自分で自分を助けるために、
一人一人の中に眠るヒーローを目覚めさせることができたら、

それは日本という国をも強くする事にも繋がるんだ。

自分にそんな手伝いが出来る力があるかどうかわからないけど…

まずは、私の中のヒーローを目覚めさせよう。

自然と顔が上がっていました。

まだ何もしていないうちから不安に怖気付くのは悪い癖だ。

とにかく今は、前を向いていこう。


最後までお読み頂きありがとうございました。


今日も愛しき奉りを♪
Reaching Out♡理詠でした☺︎

ヒーローというと…
やはりこんなイメージでしょうか?笑


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