原題:An Homily of the Worthy Receiving and reverent esteeming of the Sacrament of the Body and Blood of Christ. (キリストの肉と血の聖奠を恭しく受けることについての説教)
第2部の解説に入ります。聖句でいうテーマはこれでしょう。
パンは一つだから、私たちは大勢で一つの体です。皆が一つのパンにあずかるからです。(コリントの信徒への手紙一 第10章17節)
第2部のポイントは次の5点です。
①第1部の振り返り~その1とその2
②その3~命の新しさを持つ
③聖餐は隣人愛をもたらす
④聖餐を正しく執り行うべし
⑤まとめと結びの祈り
第1部の内容が振り返られ、真に聖餐に与るのに必要な3つの事柄のうち、残る3つ目のものについて話が進められます。その3つ目のものとは命の新しさです。
これが具体的な行いをもって説かれます。『コリントの信徒への手紙一』にあるこの記述が軸になります。
これをもとにして、このようにあってはならないと戒められます。
ただ外面的に、うわべだけ信仰をもっているように装うなどということがあってはならない。心から信仰を持ち、それにそった行いをもつことで命の新しさを持てると説かれます。聖餐において命の新しさを持つことについてはこうも説かれます。
これをもとにして、聖餐に与ることによって恩典を得られるということが述べられます。隣人愛にかかわるものです。
このようにあってはならないと戒められたうえで、聖餐を通して隣人愛を強めるべきであると説かれます。そのなかで、このように呼びかけられます。
最後に第15章全体の締めくくりとして、聖餐を正しく執り行うことの大切さが確認されます。そして祈りの言葉をもって第2部が、すなわち第15章が終わります。
今回は第二説教集第15章第2部「パンはひとつ、皆はひとつ」の解説でした。次回はこの試訳をお届けします。
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