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35年目バイヤーの激白

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外資大企業から地方の中小まで。半導体から水酸化ナトリウム、歯医者の椅子まで扱います。 転職数⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️記録更新中
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購買とか言う退職者が多い仕事

購買とか言う退職者が多い仕事

あくまで経験上、会社の購買と言う仕事は退職者が多い。営業と違い、買うだけなんだから楽でしょ、接待とかされていいでしょうと言われたことのあるバイヤーは多いかもしれない。しかし購買ほど評価されにくい部署もないのも事実である。
例えば納期管理。必要なタイミングで必要な材料を納入させる。早すぎても遅すぎてもダメ。(早い方は目をつぶってもらおう)
納期遅れなく何事も無く日々過ぎるのが最高だがだれも褒めてくれ

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品質をみるための物差しって必要だよね

品質をみるための物差しって必要だよね

仕入れ先の品質をどう考えるか。AサプライヤーとBサプライヤーの品質を比較して語るためには何かの物差しが必要。一案として以下の5段階。5はエクセレント、3が通常合格ライン、1は問題外。どうでしょう。

5 cpk 1.66以上であり、品質管理目標が経営目標にリンクされている
4 CPK 1.33以上に維持されている。
3 品質管理部門がありCPK管理されているが1.33未満
2 品質管理部門があるが

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何故 購買は忙しいのか

何故 購買は忙しいのか

調達チームの納期トラブルに悩まされている理由と背景とは?  もちろん、サプライヤーのせいである可能性もありますが、それはめったに起こりません。  考えられる理由は次のとおりです
1:在庫計画が十分に管理されておらず、十分な数量が手元にありません。 通常、適切な安全在庫は、要件の頻度とその調達のリードタイムに対して定義されます。
2:購買依頼計画が悪く、購買や生産などの後工程の本来のリードタイムに

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サプライヤーの技術力ってどう測る?

サプライヤーの技術力ってどう測る?

購買にとってサプライヤーを評価する上で技術力のある無しを判定するのは難しい。そもそもその分野に詳しくないのでそのサプライヤーさんに制作をお願いしているので、バイヤー企業としては判定の基礎知識が不足しているからである。それでもやっぱり技術力あるところと付き合いたいものだ。うちの食堂は小規模だから近所の潰れそうなネタの腐ったお店でしか野菜買えません、とは言えない。できれば成城石井で最高の食材が欲しいの

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新製品を出し続ける事が必要

新製品を出し続ける事が必要

失われた30点の中でノウハウが失われたことがいくつもある。例えば企業が顧客に対し値上げを申し入れて合意に至るプロセス。ここまで従業員への給与を上げなくても問題ないと言ういわば幻想というか経営者の甘えがあり、製品値上げは棚上げになっており、購買部門の値下げ交渉と生産現場の派遣社員化だけに利益創出を頼ってきた企業は多いのではないか。
すみません、かくかくしかじかで値上げさせて下さい、と言って通るために

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新製品を出すコツ

まず、何もない会社が一発目の製品を出すわけでない。一応市場に受け入れられている製品が屋台骨として一つあると言う前提です。
やりがちなやつ。この製品のローコスト版「新製品でだそう! 自分らの製品を一番よく知ってるので安く作るのは他の会社より簡単。自分たちのオリジナル曲を一番上手く演奏出来るのはそのバンドだよね?しかしこのやり方だと自ら従来製品の売上を落として全体の売上まで落としかねない。廉価版のマー

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購買担当者が値上げを受け入れる時

購買担当者が値上げを受け入れる時

営業マンの皆様。時世的に、値上げ交渉をお客様に申し入れている営業の人。気が重いでしょう。無理もありません。失われた30年の間、この仕事は忘れ去られていました。なので先輩に聞いてもそのやり方はわかりません。先輩の先輩、そのまた先輩、ひょっとすると、いま定年にならんとしている先輩諸氏に聞かないとわからないかもしれませんね。
まずジャブを打ちましょう。あらかじめ顧客を訪問し、値上げになりそうな旨、相談す

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朝令暮改の問題

朝令暮改の問題

社長の1番の仕事は決断することだ。時々、君たちも経営者目線でやるように、と言う社長ほど、さまざまな決断する権限を手放さないものだ。内容によっては社が傾く決断を人に任せたくないのは心情的に理解できる。
さて会社が朝令暮改と言うのは臨機応変と言えば聞こえはいいが、あまりに頻繁だと実質失敗してない様に見えなくもないので、組織としては学びがない。ハンドルを切り損ねていることには変わりないので道の角角にゴミ

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補助金に頼らない経営

補助金に頼らない経営

いま日本中あちらこちらで補助金というカンフル剤の中毒で、これ無しでは耐えられない会社が多いのではないだろうか。画期的な製品が日本から生まれないのはそこに原因があるのではと思ってしまう。でも利用率は中小企業の6パーセントだけとも言う…。
使うべきところに行ってなく、使うべきでないところに行っているのだろうか。何か成長の実感がない

転職回数に突っ込んでくる会社

転職回数に突っ込んでくる会社

日本人とアメリカ人の生涯転職回数にすごい開きがある。
日本の平均勤続年数が11.9年なのに対し、アメリカの平均勤続年数は4.2年。アメリカは転職する人は能力のある人と考えるが、日本人は一社に長く奉公する人を評価する。
小泉進次郎は解雇規制を見直してリスキリングの仕組みを整備して解雇されやすい社会に、人材が成長産業に動きやすい社会にすると言うが問題はそこ?アメリカの方がリスキリングの仕組みが整ってい

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