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ギリシアの宗教から学ぶ事
ギリシアには、宗教という言葉はなく、多神教であり、死ぬ運命にある人間と、そうではない神というように区別されて儀礼や物語から、神や英雄と人間との関係が築き上げられてきた。従って、宗教は誰かによって管理されてきたわけではなく、代々語り継がれて広まったのだ。さらに、ポリスにおいて、宗教重要度が高いにも関わらず、宗教的事項の決定は世俗の機関に任せていた事から、宗教的権威を有する組織は存在しておらず、宗教と
もっとみる人間と自然の関係から学んだ事
自然とは、私達をとりまく存在であるが、自然について探究するには私達についても学ばなければいけない。なぜなら、私達は無知である事を自覚し、主観と客観を持ちながら探求する事ができるからだ。また、私達人間は、自由であるからこそ悪にも善にも転じる事ができる。これらの考えから、自由であるからこそ人間にしか備わっていない客観的視点、主観的視点を持ちながら世界での調和を重んじて生きていきたいと考えた。皆がこのよ
もっとみる赤ずきんから見るイメージの比較
グリム童話の赤ずきんの話とペロー童話の話の結末を比べてみると、森の定義なども違う事が分かった。まずグリム童話の赤ずきんは助かるが、ペロー童話の赤ずきんは助からないで、食べられたシーンで終わっている。また、グリム童話の中での森の定義が、とても広い森できこりもいて、おばあさんが住んでいるという事だったが、ペロー童話の方の森の定義は、おばあさんは村に住んでおり、人気のない森はおばあさんの家までのただの通
もっとみる中世の人にとっての森の存在
私は、中世の人にとって森とは、恐ろしい場所、富を与える場所、避難所としての場所であったことが分かった。このように、森は中世人にとって常に意識せざるを得ない存在であり、物語の材料を豊富に供給していたことが分かった。私は、この事実を知るまでは、森という存在はただ漠然としており、存在意義を考えたことはなかったのですが、中世の人にとっての森に対する考え方を通してまた違う価値観を得ることができた。今で言うと
もっとみる女性が働く事の意義について
専業主婦ではなかった人が専業主婦になる際に判断を後悔してしまうケースがあるということを知った。また、このようなケースには、日々の生活に追われて将来のことをじっくりと考えることができなかったり、後で損したことに気づいたりと、日常にゆとりがないことが原因なのだと理解できた。また、夫の年収が高ければ高いほど、専業主婦率が高いということが分かった。以上のことから私は、人生の中で重要な判断を要する際に、いつ
もっとみるマミートラックについて
私は、今回、マミートラックという女性が育児と仕事の両立を優先したいがために、キャリアを築くことが難しくなる事があると知りました。私は、この女性が不利な状況を改善するために、やはり、国の政策と企業の協力が重要になってくると考えました。例えば、国の政策では、女性が育児と仕事を両立できるしやすいように育児を優先したい人には仕事の量が減るため、補助金支給をしたり、仕事を優先したい人には、託児所サービスを紹
もっとみる歴史上人物のキャラクター化について④
①〜③の映画のキャラクター化の考察から、歴史上の人物を忠実に描いていない作品と忠実に描いている作品がある事が分かった。また、歴史上の人物を忠実に描いていない作品の意義とは何なのか、歴史上の人物を忠実に描いている作品の意義とは何なのかについて考察してみた。まず、歴史上の人物を忠実に描いていない作品は、次のような目的で作られていると考える。それは有名な歴史上の人物を主人公にし、また、その主人公が通説と
もっとみる歴史上人物のキャラクター化について③
アドルフ・ヒトラーのキャラクター化について考察する。アドルフ・ヒトラーは、内向的で神経質であり、私生活に関しては非常に真面目であり、身近な人に対しては親切で禁欲的な偏った思想を持っていたというのが通説である。そして、アドルフ・ヒトラーを題材にした映画『帰ってきたヒトラー』では、2014年のベルリンにヒトラーが登場するというあり得ない設定で物語が始まる。しかし、2014年のヒトラーは、内向的ではなく
もっとみる歴史上人物のキャラクター化について②
マハトマ・ガンディーのキャラクター化について考察する。マハトマ・ガンディーは、自分に厳しく他人に対しては常に公平を保った態度であり、また、とても寛容だったが、親族に対しては極端な禁欲を強いていた。マハトマ・ガンディーを題材とした映画『ガンジー』でも、交渉する上で暴力を振るわれても決してやり返さない非暴力を説いていて、他人に対して寛容な姿が忠実に描かれていた。また、親族に対しては、禁欲を強いて、もし
もっとみる歴史上人物のキャラクター化について①
エリザベス第一世のキャラクター化について考察する。エリザベス第一世は、他の女性には白や黒の地味なドレスを着させ、自分だけ色鮮やかなドレスを着て目立とうとしたりと負けず嫌いな一面があった。また、愛情深い性格であるが故に裏切られると激しく怒る一面があった。さらに、当時は強国であったスペインとの戦いの際には、海賊行為で立ち向かうといった強い一面もあった。しかし、このようなエリザベス第一世を題材にした映画
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