ギリシアの宗教から学ぶ事

ギリシアには、宗教という言葉はなく、多神教であり、死ぬ運命にある人間と、そうではない神というように区別されて儀礼や物語から、神や英雄と人間との関係が築き上げられてきた。従って、宗教は誰かによって管理されてきたわけではなく、代々語り継がれて広まったのだ。さらに、ポリスにおいて、宗教重要度が高いにも関わらず、宗教的事項の決定は世俗の機関に任せていた事から、宗教的権威を有する組織は存在しておらず、宗教と世俗の境界線が明確ではない事が読み取れる。私はこれらの事から、宗教は誰かによって管理され、宗教によって政治を統治してきた国も存在していると考えたため、そのような国とギリシアにおいての宗教は違うと理解できた。また、宗教的権威を有する機関がないという事は素晴らしいと考えた。なぜなら、宗教と世俗の関係が調和されると考えたからだ。もし、宗教と世俗の境界線が曖昧だったら、世俗が宗教に左右される事になるので、危険だと考えた。

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