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Rehaskill Seminar

 この記事では、疾患(外傷・障害)ごとのリハビリスキルについてお伝えするセミナーの詳細を記します。

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Rehaskillとは

「リハスキル」ってあまり聞かない言葉ですよね。
なんらかの資格を持って患者さんや選手のリハビリをされている方なら、
皆さんリハビリを提供する技術をお持ちだと思います。
そのような方に参加していただいて行うセミナーに
あえて「リハスキル」という言葉を使うのには理由があるからなんです。

私は、20年以上もスポーツ現場でトレーナーとして働き、
10年以上整形外科のスポーツリハビリテーションを担当してきました。
多くの外傷リハビリを経験し、その分、失敗も重ねてきました。

どうしても再受傷が防げない。
120%の復帰を目指しても、100%にも満たない状態で復帰せざるを得ない状況になる。そんなもどかしい状況も経験しながら、現在はある確信を持って、目の前の選手たちに対峙することができるようになりました。

ある条件を満たせば、再受傷は限りなく防げる。
リハビリ段階である工夫をしていけば、復帰した際に選手は以前の自分より良いパフォーマンスでフィールドに戻ることができる。
その「ある条件」、「ある工夫」は、
もしかしたら多くのセラピストが「普通」に聞こえることかもしれません。
ですが、多くのトレーナー、セラピストの方々を指導させていただく立場に立った時、その「普通」を精度高く行うことは、間違いなく「技術」なんだ
と思うにいたったので、今回お伝えするセミナーの内容を
「リハスキル」という言葉で表現させていただくことにしました。

さて、普通に聞こえるかもしれないそのある条件、ある工夫とはなんなのか。。
もったいぶらずに早く教えてくれよー!
という声が聞こえてきそうです(^ ^)

もちろん、お伝えしたいと思います。
まず、復帰した選手が同じ患部を再受傷しないために満たしていてほしい「ある条件」とは

「関節機能を完全に回復していること」

そして、復帰する選手が以前の自分より良いパフォーマンスでフィールドに戻るために必要なリハビリの工夫とは、

「動作上の問題を解決するプログラムを、リハ初期から実施すること」

というものです。
???
なんと、たったそれだけのことなの??
そう思われる方も多いかもしれません。
「そんなこと言われなくてもわかってる」
「できるトレーニングはリハビリの初期段階からちゃんとやらせてる」
そう思われるトレーナー、セラピストの方も多いと思います。
ですがこれ、意外と「明確な基準と意図を持ってできているか」
と言われるとその基準は一般的なROM-tやMMTだったり、
40m走や片足ホッピングといったパフォーマンステストのクリアだったり、
「達成したら大丈夫」という量的な評価にフォーカスしたものばかりなんです。。

関節機能の完全回復

関節の機能を完全に回復させるというのはどういうことなのでしょうか。
例えば足関節捻挫を受傷した場合、
足関節が、
「正常挙動を獲得し全可動域で動かせる」
ことが非常に重要になります。

皆さんは、足関節の評価をするときに、
この評価を大切にしている!
という何かがありますか?
私にはあります。たった一つです。

正常挙動を再獲得させること、
この部分は、多くのリハビリ現場において無視されているような現状を目の当たりにしています。
時期が来たからジョギングを始める。
筋トレをやったからスプリントを始める。
このようなリハビリをしていないでしょうか。
これをやってしまうと、途中で痛みとの戦いが始まります。
結果、復帰した時に痛みを抱えたままプレーしていることになる。そして再受傷します。
そうならないためには、
「正常挙動を獲得し全可動域で動かせる」
ことが大切な条件だと思います。

荷重位での背屈動作の正常挙動です。
みなさんはこのような「関節の正常挙動」に関して正しい知識をお持ちですか?そして、評価していますか?
この評価でみるべきは、
「足関節が正常に動いているかどうか」
だけなのですが、
じつはこの正常挙動の判断基準が難しいので、
ROM-tなどに代表される量的な評価ではない、
質的な評価方法を一つ、決めています。
つまり、足関節の状態を評価するときに、
「まずはこれを評価する」
という質的評価項目を一つ設定して全ての症例に対峙しています。
評価さえできれば、あとは問題をみつけて解決すればよい。
そのための方法をお伝えしたいのです。

このセミナーではまず、
「患部」の質的評価から問題を見つけ出して「解決する方法」についてお伝えしていきます。
足関節はこれを評価して問題を見つけ出す、
膝関節はこれを評価して問題を見つけ出す。
たった一つの質的評価視点を持ってもらうこと。
それをお伝えします。
そのうえで「治療手技」もお伝えしますね。

ランニング時に膝の痛みを訴えていたこの方も、足関節の問題を質的に評価方法を用いて原因を見つけ出し、足関節の可動性を完全に回復させることで、ダイナミックアライメントに大きな変化が得られて膝の痛みが解消しました。このような評価と治療手技についてお伝えするのが1つ目の内容です。

今回お伝えする方法で評価を行い、
しっかりと関節挙動を保ったとき、どんな結果が出ているか、
未発表データですが、実績も一応示しておきます。

大学ラグビーチームにおいて
足関節捻挫既往歴のある選手を対象に、
一つの評価基準を定めて毎週状態を確認し、
状態が悪化している場合には関節挙動を修正してから練習する、
という管理をおこなったPrevention groupでは
秋シーズン(5ヶ月)の間、既往歴があるハイリスクな選手の捻挫再受傷を1割程度に抑えることができました。
Preventionを行わなかったグループでは4人に1人が再受傷していたので、結果は大きく違ったのではないかと思います。

動作上の問題を解決する

動作上の問題を解決するためには、問題を見抜く力が必要になります。
選手の動きを見て、怪我の原因となるような動きの問題を発見できるでしょうか。これも実はなかなか難しい。

リハビリテーションではよく、「患部外トレーニング」という言葉が用いられて行われています。
多くの場合この患部外トレーニングは、「怪我をしているところ以外の筋肉をしっかり鍛えて衰えないようにする」目的で行われます。
それではダメです。
膝の怪我をしているから股関節を鍛える。
肩の怪我をしているから下半身トレーニングをやりまくる。
これでは、怪我をするに至った「動作上の問題」は解決しないのです。

患部のトレーニングができないからやる「患部外」のトレーニングは、「できることをやる」という目的だけで「動作上の問題」を解決することにはつながらないことが多い。

目の前の選手が抱えている動作の問題。
これを見つけ出し解決していくことで、以前とは違った感覚の動きを獲得することができるようになります。
つまり、パフォーマンスの改善にもつながるものです。

ですから私たちは、全力で目の前の選手の「問題動作」を見つけ出し、それを改善するために必要な能力をリハビリ期間に獲得させる必要があるわけです。
皆さんは、運動療法をする前に、選手の「動作上の問題点」を評価していますか?
MMTで筋力低下のある筋に対してだけアプローチしていませんか?
膝の怪我だから股関節をトレーニングしよう、と一概に決めつけていませんか?
腰痛があるからドローインが大切だ、とステレオタイプの思考に陥っていませんか?
動作のみかたや、必要な機能の判断に関しても、
一定の基準を持っておくと、わかりやすく目の前の選手の不足した部分が見えてきます。

このセミナーでは、普段私が選手の問題動作を評価している手法と、その解決策となるトレーニング方法に関して実技で共有させていただきます。
内容の一部を動画にしましたので、よろしければご覧ください(^ ^)

こちらも、未発表のデータになりますが、近年の取り組みによる外傷再受傷数の変化です。

動作の問題をしっかり解決していけると外傷の再受傷も減らしていくことができる

選手のパフォーマンスに直結する動作上の問題を解決することは、
同様の外傷を防ぐことにも直結します。
ぜひ、この機会に一貫したリハトレーニングプログラムを提供できるトレーナーセラピストになっていけるよう、本セミナーでその考え方を学んでみてください!!

Rehaskill seminarで学べること

以上、具体的にご説明してきたつもりですが、要するにこのセミナーで学べることは次の2つです。

① ○○関節はこれを見ておこう!という質的評価とその改善スキル
(局所の問題解決スキル)

② 簡単な動作から対象者の問題を見つけ出し、修正していく方法
(全体の問題解決スキル)

この2つの戦術をもって戦略的にリハを進める「リハスキル」を身につけられます!
実質6時間の短い時間になりますが、
しっかりポイントを絞ってお伝えいたしますので、ぜひ一度このセミナーで学んでみてください!!!

おまけ

このリハスキルセミナーを理解する上で欠かせない解剖学・運動学の知識を事前にオンラインで講義いたします。学校で習うような解剖学書だけの知識ではなく、治療に直接結びつく臨床的な解剖・運動学の講義を事前に受けていただくことができます。リハスキルセミナー受講前に今一度知識を整理したい方、授業で習った解剖・運動学から一歩踏み込んだ知識に発展させたい方は、このセミナーと特別セットで受講いただける解剖・運動学講義をぜひ受講してください!
(セミナーまでの期間、アーカイブをご覧いただくことができます)
セミナー受講者だけの特典セミナーです!


次回「Rehaskill seminar」のお知らせ

4月 徳島開催


日時:2024年4月28日(日) 9:00〜16:00
場所:Samurai Stability(徳島県徳島市川内町榎瀬684-1)
部位:足関節
参加費:¥13,200
事前オンライン講義 ¥3,300(アーカイブあり)
(セミナー受講+オンライン講義で ¥16,500となります)
※セミナー受講者のみの特別価格になりますので、オンラインだけの受講はできません。
対象:理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ師、スポーツトレーナー、アスレティックトレーナー、S & Cコーチ等

5月 札幌開催


日時:2024年5月26日(日) 9:00〜16:00
場所:医療法人社団 みつわ整形外科クリニック
札幌市豊平区平岸3条6丁目6-30
部位:膝関節
参加費:¥13,200
事前オンライン講義 ¥3,300(アーカイブあり)
(セミナー受講+オンライン講義で ¥16,500となります)
※セミナー受講者のみの特別価格になりますので、オンラインだけの受講はできません。
対象:理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ師、スポーツトレーナー、アスレティックトレーナー、S & Cコーチ等


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