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パリと絵本と想い出と

先週は、僕がパリで十年前に開催したクレパス画の個展や、新作についても、いろいろ書いてみましたが、

今週は、その個展の期間中に僕が歩いたパリの街や、足を運んだお店についても、書いてみようと思います。

なぜならそれは、僕にとって、パリの個展と同じぐらいに夢のような体験で、忘れることが出来ないからです。

と言うよりもそれは、パリの個展を超えるぐらいに、刺激的かつ魅力的な体験で、僕の心を捉えて離さないのです。

実際僕は、日本に帰って来てからも、パリの街や行ったお店が忘れられず、ホームシックにかかったような気分でした。

なおかつ、あれから十年経った今でさえ、パリの街への憧れや、お店に行きたいそんな気持ちが、抑えられずにいるのです。

まるで、アーネスト・ヘミングウェイが書いた、☟この文章のように。と言っても、僕の場合は、その年頃を過ぎていましたが…。

もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこで過ごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。

ヘミングウェイ『移動祝祭日』より

それでも、気持ちは若者だったし、たとえ若者じゃなかったとしても、パリには僕を惹きつける、大きな魅了があったのです。

枯葉が舞い散る石畳を歩くと、可愛いお店がありました。
可愛い紙モノがたくさんある、文具屋さんもありました。
モンマルトルで見かけた、真っ赤なクレープ屋さんです。
古いシネマの舞台にもなった、カフェレストランです。

ですから本当は、今すぐにでもパリに行って、パリの街並みを散策したり、いろんなお店にも足を運びたいところですが…。

今はまだ、例の問題もありますし、先立つものも足りないし、どうせ行くなら安心して、思う存分楽しみたいと思っています。

それに、パリに行ったら、食べたいものはもちろんですが、買いたいものや仕入れたいものも、それこそ山のようにありますし。

三津浜でブックカフェをオープンする前には、妻と一緒にパリに行き、いろんなお店や蚤の市をめぐる計画を立てているところです。

そう言えば、十年前に僕がパリに行った時には、いろんなお店や蚤の市をまわって、アンティークな本や絵本を、山のように買いました。

カラフルで可愛い絵本を、たくさん買って来ました。
可愛い絵本の他に、ハードカバーの古書も買いました。
小さい絵本やエッフェル塔や、フェーヴも買いました。

そんな僕が、偶然見つけたお店の中でも、とりわけ印象的だったのは、セーヌ川沿いのブキニストにあった、☟こちらの絵本屋さんです。

絵本屋さんの片隅では、絵本を見ている親子がいました。

それから☟こちらは、マレ地区の裏通りにあった古本屋さんで買った古書の写真と、その古本屋さんにまつわる、忘れられない想い出です。

アンティークな本と、パリの並木道で拾った枯葉です。

と言うわけで、十年前に僕が得たものは、パリの個展という大きな夢だけではなく、可愛い絵本や想い出も、それこそたくさんありまして。

そんなパリの想い出は、あれから十年経った今もなお、僕の心の隅っこで、まるで水晶か翡翠のように、ひっそりと、光輝いているのです。

あるいは、僕の心の真ん中で、美しく研磨されたスイートテンダイヤモンドのように、眩しい光を放ちつつ、キラキラ煌めいているのです。

と言うのは、流石に少しオーバーですが、少なくとも、そんな僕の体験が、今の仕事や今の夢に繋がっているのは、間違いないと思います。

そんな夢(レトロ可愛いブックカフェ)のその後の進展状況は、写真や動画も添えて、近いうちにいずれまた、ご報告させていただきます。

P.S. パリの想い出や、本に関する想い出は、他にもいろいろ書いているので、もしも興味のある方は、☟こちらのマガジンをご覧ください^ ^

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