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駆け出しの不思議体験収集家◆聞き集めた不思議体験談を伝え広める「Retold Wond…

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駆け出しの不思議体験収集家◆聞き集めた不思議体験談を伝え広める「Retold Wonder」連載 ◆情報提供・取材依頼はいつでも大歓迎です!

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近ごろ聞いたはなし―4話

 まだ正式な取材はできていませんが、最近人から聞かせてもらった不思議体験談がいくつかあるので、一旦ここに書き記しておきます。  いずれ改めて、詳細な情報をお届けできるかもしれません。 病院の話 ・ある病院に勤める看護師さんが、オンコール勤務(携帯電話を持たされての待機業務)で自宅待機をしていた。  夜中に仮眠をとっていると、連絡用の携帯が鳴ったので目を覚ました。 確認してみると、なんと自分の携帯番号からの着信だった。驚いているうちにコールは止んでしまった。 のちに確認し

    • B 誰もいない筈なのに鍵がかかっていたトイレの話

      体験者:阿比留さん(30代男性/2022年9月11日時点) 五感の認識:聴覚 体験者の感情:驚き 体験者の解釈:幽霊か泥棒が侵入していた?(不思議)→自宅で介護されていた、友達のお祖母さんが入っていたのだろう(解消)  30代の男性・阿比留さんが、恐らくは小学校中学年ぐらいの頃に体験した出来事。  日曜日のお昼ごろ、友達6~7人でクラスメートのAくんの家に集まり、テレビゲームをしていた。  阿比留さんは途中でトイレに行きたくなり、席を立った。  トイレのドアには鍵

      • A 誰もいない筈なのに鍵がかかっていたトイレの話

        体験者:阿比留さん/30代男性(取材年月日:2022年9月11日)  これまでに投稿した話の中にも「子ども時代に体験した出来事」というのがいくつかありました。やはり感受性の強い幼少期には、様々な不思議を感じやすいのでしょうか。  ところが幼い頃には不思議に感じ、未知の存在が関わっているのではないかと思えた現象も――成長してから振り返ってみると「あれはこういうことだったのではないか?」と、より合理的で納得のいく解釈が生まれることがあります。  今回のお話も、一度生起してしま

        • B 祖父の形見の湯呑茶碗が不思議を起こした話

          体験者:結城さん(30代男性/2022年9月11日時点) 感覚の認識:視覚、喉の渇き(+解消) 体験者の感情:信頼 体験者の解釈:形見の茶碗を介して、祖父の霊がはたらきかけた  結城さんが10歳くらいの頃に亡くなった祖父が、生前愛用していた湯呑茶碗があった。茶色い常滑焼で、落語の「寿限無」に登場する子どもの長い名前が彫られている。  高校を卒業して東京で暮らす事になった結城さんは、家族にその湯呑を贈られた。  お盆で帰省する前に、結城さんは流しに置いていた湯呑に満杯

        近ごろ聞いたはなし―4話

          A 祖父の形見の湯呑茶碗が不思議を起こした話

          体験者:結城さん/30代男性(取材年月日:2022年9月11日)  人間に作られた「物」にも魂が宿る、という話が昔から伝えられています。古くなった道具が勝手に動きだしたり、不思議な現象を引き起こしたりという話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。  特にその道具が、亡くなった人が生前に愛用していた「形見の品」であればなおさらのこと。「故人の強い思いが、この世に遺した道具を通して顕現した」――そのように解釈できる不思議現象も、時には起こるようです。  私たちは形見

          A 祖父の形見の湯呑茶碗が不思議を起こした話

          B この世に存在しない子どもと遊んだ話

          体験者:Aさん(年齢・性別非公表) 五感の認識:視覚、聴覚 体験者の感情:恐怖 体験者の解釈:過去に中絶した子どもが霊となって現れた  Aさんは配偶者の方と、幼稚園に通う娘と一緒に暮らしている。  ある日の休日のこと。Aさんの娘さんが、リビングに置いてあるピアノの上方に向かって話しかけていた。彼女が見つめている先は、天井の隅っこの何もない空間。まるでそこに見えない誰かがいて、お喋りをしているかのようだった。  一人遊びをしているのだろうと思ったAさん達は、娘さんの気

          B この世に存在しない子どもと遊んだ話

          A この世に存在しない子どもと遊んだ話

          体験者:Aさん(匿名希望)/性別非公表(取材年月日:2022年6月19日)  幼いころ、自分だけにしか見えない友達と遊んだ記憶のある人はいらっしゃるでしょうか。あるいは自分で覚えていなくても、親から子ども時代に「空想上の友達と遊んでいた」と聞かされて驚いた、という経験のある方もいるかもしれませんね。  想像力の豊かな子ども時代には、ごっこ遊びの延長で空想上の存在を作り出し、本当に誰かがいるかのように振舞うこともあります。そうして作られた見えない存在は、一般に「イマジナリーフ

          A この世に存在しない子どもと遊んだ話

          B 知ったばかりの心霊スポットに偶然巡り合った話

          体験者:結城さん(30代男性/2022年9月11日時点) 五感の認識:視覚 体験者の感情:警戒 体験者の解釈:原因不明。自身のインスピレーションの作用かもしれない  結城さん(30代男性)が高校3年の夏休みに体験した出来事。 結城さんは進学を検討している専門学校のオープンキャンパスに参加するため、東京行きを控えていた。  東京出発の数日前、結城さんは何かの予定があって近所に出かけていた。用が始まるまでの時間つぶしにコンビニに入り、立ち読みをはじめる。  彼はホラー・

          B 知ったばかりの心霊スポットに偶然巡り合った話

          A 知ったばかりの心霊スポットに偶然巡り合った話

          体験者:結城さん/30代男性(取材年月日:2022年9月11日)  「因果性」という言葉で端的に表されるように、世の中の物事は原因と結果によって成り立っていると考えられています。「自分の行い」という原因があって、なにがしかの結果が生じる。両者が単純に結び付けられれば良いのですが――その二項間に何者かの見えない意思が介在しているように思える出来事も、時には起こるようです。  特に原因となりうる行動が「普段の自分ならば絶対にしないようなこと」だった場合は――まるで何かに導かれ

          A 知ったばかりの心霊スポットに偶然巡り合った話

          B 一人だけ姿が消失していた心霊写真の話

          体験者:ケイさん(20代男性/2022年9月13日時点) 五感の認識:視覚 体験者の感情:関心 体験者の解釈:原因不明  2002年頃の出来事。ケイさんのお父さんが中国出張中に撮った写真の中に、いわゆる「心霊写真」があった。  取引先の人と一緒に出かけた酒場の店内で撮られたもの。酒場に勤務する接待役の女性とケイさんのお父さんが、真っ赤なソファーに並んで腰かけている写真だった。背景には室内を照らすランプやインテリアらしき小さな仏像など、さまざまな調度品も写っている。

          B 一人だけ姿が消失していた心霊写真の話

          A 一人だけ姿が消失していた心霊写真の話

          体験者:ケイさん/20代男性(取材年月日:2022年9月13日)  真実を写す、と書いて写真――カメラは真実の世界をありのままに写し取るものだと思われがちですが、時には人間が感知できない存在を捉えた写真を生み出してしまうことがあります。一般に「心霊写真」と呼ばれる類のものです。  オカルトな内容を取り扱うテレビ番組でも、心霊写真特集は定番中の定番。さまざまな不気味な写真たちを目にされたことのある方は多いでしょう。また学生の頃、遠足や修学旅行中に撮った写真の中に、心霊写真が

          A 一人だけ姿が消失していた心霊写真の話

          B 五感に依らない嫌な気配を全員が感じた話

          体験者:結城さん(30代男性/2022年9月11日時点) 五感の認識:第六感 体験者の感情:嫌悪感 体験者の解釈:何かしらの霊的作用 結城さんは高校時代、テニス部の合宿で広島県のとある民宿に泊まった。 練習試合を終えて夕方に宿入りし、割り振られた6人部屋に荷物を置きに入った。 部屋はごく普通の和室で、見た目やにおいなど、おかしな点は何もない。 しかし部屋に入った瞬間に、その場にいた6人全員が嫌な気配を感じた。 理由は説明できないが「この部屋はヤバい」と全員が同じ思い

          B 五感に依らない嫌な気配を全員が感じた話

          A 五感に依らない嫌な気配を全員が感じた話

          体験者:結城さん/30代男性(取材年月日:2022年9月11日)  先日の体験者・唱さんは、「自分だけにしか感じられない悪臭」に悩まされていました。  一方で、「不思議な感覚」をその場にいる全員が共有したという報告もあります。しかもそれは目や耳などの感覚器官で捉えた異常ではなく、どうやら「第六感」とでもいうべきものらしいのです。  もしかしたら、似たような体験をされた方もいらっしゃるかもしれませんね。「ここ、何となく嫌な感じがする」――五感認識だけでは説明のつけられない不思

          A 五感に依らない嫌な気配を全員が感じた話

          B 自分だけにしか感じられない悪臭の話

          体験者:唱さん(30代男性・2022年9月8日時点) 五感の認識:嗅覚 体験者の感情:強い嫌悪 体験者の解釈:一般の人には感知できない何らかの臭い(原因不明)  30代の男性・唱さんは浪人時代に地元の酒屋(酒類販売店)でアルバイトをしていた。  彼は、一週間に一度くらいの頻度でお店に顔を出す20代くらいの会社員風の女性が苦手だった。  彼女の体から物凄い激臭が漂っていたから。その臭いは草系というよりも虫に近く、カメムシの臭いを何倍・何十倍にも強烈にしたような青臭い激

          B 自分だけにしか感じられない悪臭の話

          A 自分だけにしか感じられない悪臭の話

          体験者:唱さん/30代男性(取材年月日:2022年9月8日)  私たちの五感の一つをつかさどる嗅覚。鼻から入ってきたにおい物質を感知し、それが「良い匂い」=安全か、「嫌な臭い」=危険かを判定する役割を持っています。  嗅覚は他の感覚とは違って、感情をコントロールする脳内の「大脳辺縁系」と直接繋がっています。そのため五感の中でももっとも原始的、本能的な感覚であるとも言えるでしょう。しかし実は、嗅覚の研究というのはそれほど進んでおらず、未だに多くの未知を秘めた器官でもあるのだそ

          A 自分だけにしか感じられない悪臭の話

          B 壁に掛かっていた鳩時計が飛んできた話

          体験者:ハルさん(60代女性/2022年8月21日時点) 五感の認識:視覚、聴覚 体験者の感情:哀愁 体験者の解釈:父親の霊が何らかのメッセージ(詳細不明)を伝えようとした  ハルさんの父親が亡くなって一週間ほど経った、2016年6月某日の出来事。    ハルさんの寝室の一番奥の壁には、木製の鳩時計が掛かっている。セイコー製の「BIRDIE」という種類で、大きさは縦42センチ、横22~30センチ、奥行き14センチ、重さ1.7kg。  電池を抜いて、インテリアとして飾ら

          B 壁に掛かっていた鳩時計が飛んできた話