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近ごろ聞いたはなし―4話

 まだ正式な取材はできていませんが、最近人から聞かせてもらった不思議体験談がいくつかあるので、一旦ここに書き記しておきます。
 いずれ改めて、詳細な情報をお届けできるかもしれません。

病院の話

・ある病院に勤める看護師さんが、オンコール勤務(携帯電話を持たされての待機業務)で自宅待機をしていた。
 夜中に仮眠をとっていると、連絡用の携帯が鳴ったので目を覚ました。
確認してみると、なんと自分の携帯番号からの着信だった。驚いているうちにコールは止んでしまった。

のちに確認したが、その晩病院からの連絡は無かった。

・同じ病院の話。
 誰も利用しておらず無人になっている病室があるが、なぜか時折その部屋からナースコールがかかる。
不審に思って駆けつけてみても、やはり部屋の中には誰もいない。
日中も夜間も関係なく鳴るそうで、原因は不明である。

・病気か怪我かは忘れてしまったが重篤な患者さんがいて、夜間に容体が急変した。手当の甲斐なく亡くなってしまい、医師が確かに死亡を確認した。

 少しして遺族が病室に到着した。その途端、亡くなっていたはずの患者の心臓が再び動き出し蘇生を果たした。みな驚いたが、結局そのまま意識を取り戻すことはなく、数日後にふたたび亡くなったという。

 死亡診断がくつがえるというのは通常ではあり得ない事だが、担当医師の書いた診察データもきちんと残っているはず。

神社の話

・パワースポットとして有名な神社に、3歳の娘さんを連れて出かけた女性の話。

敷地内には「天空へ昇る」と言われる高い階段があり、その上は展望台になっている。
 展望台からの眺望を楽しんでいると、娘さんが何もない遠方の虚空を指さして「あそこに人がいるよ」と言った。
 女性は「娘の目に何か霊的なモノが見えているんだな」とすぐに納得した。そういえば展望台のすぐ傍にはお地蔵さんがある。もしかしたら子ども好きなお地蔵さんが姿を現してくれたのかもと思い「どんな人が見えたの?」と尋ねてみた。

すると娘は「白い服を着た人たちが、いっぱい通って行った」と答えた。


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