B 一人だけ姿が消失していた心霊写真の話
体験者:ケイさん(20代男性/2022年9月13日時点)
五感の認識:視覚
体験者の感情:関心
体験者の解釈:原因不明
2002年頃の出来事。ケイさんのお父さんが中国出張中に撮った写真の中に、いわゆる「心霊写真」があった。
取引先の人と一緒に出かけた酒場の店内で撮られたもの。酒場に勤務する接待役の女性とケイさんのお父さんが、真っ赤なソファーに並んで腰かけている写真だった。背景には室内を照らすランプやインテリアらしき小さな仏像など、さまざまな調度品も写っている。
お父さんの隣に座っている女性の姿がすっかり透明になっていた。
もともと室内が薄暗いのもあってか、胴体は真っ黒な影法師に。
髪の長いシルエットから確かに女性だということはわかるが、顔面は完全に消失しており、座っているソファの背もたれや、その背後の窓ガラスなどが透けて見える。
ケイさんのお父さんや、後ろに並んだ家具など、その女性以外に写っているものにはなんの影響もなかった。手ブレなどでぼやけてしまったわけではなさそう。
この写真を撮影したのはデジタルカメラだったが、撮ったその場でデータを確認して、そのまま自宅に持って帰ったもの。もちろんパソコンソフトで編集をしたわけではない。
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