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B 祖父の形見の湯呑茶碗が不思議を起こした話

  • 体験者:結城さん(30代男性/2022年9月11日時点)

  • 感覚の認識:視覚、喉の渇き(+解消)

  • 体験者の感情:信頼

  • 体験者の解釈:形見の茶碗を介して、祖父の霊がはたらきかけた

 結城さんが10歳くらいの頃に亡くなった祖父が、生前愛用していた湯呑茶碗があった。茶色い常滑焼で、落語の「寿限無」に登場する子どもの長い名前が彫られている。
 高校を卒業して東京で暮らす事になった結城さんは、家族にその湯呑を贈られた。

 お盆で帰省する前に、結城さんは流しに置いていた湯呑に満杯まで水を入れた。
 翌朝湯呑を確認すると、入れたはずの水が8割くらい減っている。夏とはいえ直射日光があたるような場所でもない。そういう材質なのだろうかと思い、水を足して様子を見ることにした。
 気温などに差はなかったが、翌日には水はまったく減っていなかった。

 引っ越し先にも湯飲みを持っていった。
ある時を境に、夜間にやたらと喉が渇くようになった。
寝ていても喉の渇きで目を覚ますことがしばしばで、ベッドの近くには清涼飲料水が手放せない。
 母に相談すると、お爺さんの湯飲みに水を入れたらどうかと提案された。
その通りにしてみると、その晩は夜中に起きることもなく、スッキリと目覚めることが出来た。

 湯呑の水は減っていなかったが、それから寝る前に湯呑に水を入れることで、喉の渇きに悩む事は無くなった。

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