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【簡単あらすじ】名探偵、初心者ですが・舞田ひとみの推理ノート(微ネタバレ)【歌野晶午/角川文庫】

刑事である叔父と、小学生の姪の微笑ましい日常の物語。

叔父と姪の会話の中など、作中には巧妙な伏線も張り巡らせてあります。




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Noteで「読書の秋」コンテスト開催ということで、最近読んで印象に残ったり、買ったままで積んでいた本の感想を書いていこうと思います。
このレビューを読んだことで、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたいのですが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』がありますので、ご注意ください。


私は、ミステリー・サスペンス小説に興味があり、寝る前にちょっとだけ読む、という読書スタイルが中心なので、今作のように、途中は短編に分かれているような作品も好んで読みます。

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今作は、ワーカホリック気味の独身刑事・舞田歳三が、姪である小学五年生・ひとみの助け(?)を借り、兄でひとみの父親兼大学教授・理一、姉でやや放浪癖のある・ふたば、数少ない地元の有名人(アナウンサー)・野々島愛、が絡み、物語が展開していきます。

紹介文だけで分かるように各登場人物の個性が強いのですが、ドタバタ劇にはならないくらいちょうどいい賑やかさを感じます。

二つ目のエピソードである「金、銀、ダイヤモンド、ザックザク」では、動機・結末等に少々やるせなさを感じましたが、本作は全体的にさわやかな読後感があります。

一エピソードごとのページ数は少ないですが、歳三とひとみの日常生活パートと歳三の刑事パートのバランスが良く、内容がテンポ良くまとまっているからか一気に読んでしまい、「あと何編かあっても良いのになあ」という感想を持ちました。

各エピソードが、読者の日常生活から離れすぎないところが読みやすさの理由の一つで、あまり「重い殺人描写/動機が無い小説」がお好きな方におススメ出来る一冊です。

「一エピソードを寝る前に読み、さっぱりとして布団に入る」といった読みかたが良いのではないでしょうか?

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この作品、次作もあるんですね。

読みやすく、読後感も爽やかだったので、機会があったら次作品も読んでみたいと思います。
当然、読み終わったら微ネタバレ小説レビューとして書きたいと思いますので、お時間ありましたらそちらもよろしくお願いします。


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画像は【chiyo】さまからお借りしました。ありがとうございます。



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