顕在ニーズとか潜在ニーズとか、あるいはインサイトとか
こんにちは、リサーチャーの牛尾です。
★本記事のテーマ:<顕在ニーズ/潜在ニーズ/インサイト>といった言葉を、多くの人はこんな意味で使っている!
言葉の意味のすり合わせ
<1>
マーケティングの言葉って難しいですよねぇ。
クライアント様や協力会社の方とお話ししていると本当にそう思います。
何が難しいって……
・じつは、【人・会社によって全然違う意味で使っている言葉】が結構ある
・その上、【「詳しくは知らないけれど、まぁ大体こんな意味でしょ」という感じでそれっぽい言葉を使っている人】が結構いる
・さらに、【「詳しくは知らないけれど、まぁ大体こんな意味でしょ」という感じで相手の言葉を何となく受け入れる人】も結構いる
これらの結果として何が起こるのか?
リサーチが失敗するのです!!
<2>
例えば、クライアント様が「○○を知りたいんだ」とおっしゃったとしましょう。それに対して「○○ですね!承知しました!」と調査をやってしまう……「○○」の意味をすり合わせることなしに!!
かくして実査後にクライアント様が不満を抱かれたり、トラブルになったりするのです。
ニーズとかウォンツとかベネフィットとか、コンセプトとかアイデアとか、UIとかUXとか、その他諸々ちょっとでも「おっ。これは認識に齟齬が出そうだぞ」という言葉が登場した時には、「それは例えばどんなものですか?」「どんな答えを想定していらっしゃいますか?」などと質問して、<言葉の意味>の認識をすり合わせるべし!!
ニーズとかインサイトとか
<1>
さて。<ニーズ>や<インサイト>というのは、リサーチ界隈にいる人にとっては馴染み深い言葉だと思います。「最早日常語、1日30回は口にしているよ」という人もいるでしょう。
……が、しかし!
日常語だからといって気を抜くなかれ。
というか、日常語だからこそ多くの人が曖昧に使っている可能性が高い。つまり、日常語にこそ警戒すべきなのです。
というわけで、本記事では<ニーズ>や<インサイト>という言葉の意味を整理してみました。
<2>
以下に示すのは、【多くの人は<ニーズ>や<インサイト>という言葉をこういう意味で使っている(はず)】をまとめた図です。
クライアント様や協力会社の方と認識をすり合わせる際にお役に立つのではないかと思います。よろしければ使ってみてくださいねー!
※以下の図は、スマホでの閲覧に最適化しています。
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※付記:私たちはクライアント様との守秘義務契約を遵守し、また、調査参加者のプライバシーに最大限配慮しています。本記事内でご紹介した事例はすべて①掲載の許可を得たものか、②実際の出来事を大幅に脚色したものです。
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