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RENCLUBのキッズがライブパフォーマンスを披露させて頂いたことがある。日本人なんか住んでいないだろうフェアフィールドには初お目見えだった。

察しの良い方なら薄々気が付いていたと思うが、日本の『鯉』は世界で抜群に人気がある。

南半球のここオーストラリアはシドニーで、髭面の大男どもが鯉の肉体をじっと見つめてうっとりしている姿を誰が想像するだろう。

オーストラリア各地に『Koi Society』があって、各地の大男どもが見事な鯉の筋肉や肌の色についてハートの目をしながら語り合っているのである。

というわけで今年はさすがに中止だったとは思うが、毎年この時期にシドニー郊外のフェアフィールドというところで鯉の品評会が開催されている。2019年が第34回だった。

さて、東日本大震災の復興支援のためのチャリティを何年間かそこでやらせていただいていた時期があった。ステージ上でのパフォーマンスと、広い会場内の一画でのバザーを在豪の日本人のパフォーマーと有志諸氏がボランティアでやるのだ。

多くのオーストラリア在住の人々が何年もの間寄付をしてくれた。これは本当にそうなのだ。日本人は忘れてはいけないと心から思う。

そのステージパフォーマンスの一つとしてRENCLUBのキッズがライブパフォーマンスを披露させて頂いたことがある。日本人なんか住んでいないだろうフェアフィールドには初お目見えだった。

子供達はみんなこの日のために自己管理をちゃんとしてくれて、
そしてとても元気にパフォーマンスに臨んでくれた。

それぞれのパートがあって、それぞれに責任があるから、誰が抜けてもみんなが困る。子供と言えど当日万全の形でステージに立つことは最重要課題である。

前日に饅頭を20個食っておなかが痛くて来れなかったり、明け方までヒカキンのYOUTUBEを見漁っていて出発の時間になってもベッドから出れなかったり、転校生してきた女の子に一目ぼれして恋の病に落ち過ぎちゃったり、その子がクラスの優等生とできちゃったと聞いてハートブレイクが過ぎて北へ旅に出ちゃったり、目が覚めたら南の島にワープさせられてたり、サイヤ人が攻めてきて悟空がいない間にベジータが地球を破壊したり…、と起こりうる問題はここには到底書ききれないくらい山のようにある。「その日」の「その時間」に「万全の形でステージにたつ」のは簡単なことではないのだ。しかし彼らはやってのけた。

子供って本当にすごいと思う。
俺が自分で書くより余程よかった。
(あ、いやそれはそれで営業妨害にはなるが、それはそれとして。)
他にパフォーマンスを披露したチアリーダーの女の子たちも、ソーランのキッズも上手だった。

部屋に戻ってきた俺はそのまま倒れこむように爆睡する。
自分がやるより疲れるのは本当である。

今こうしてあらためて写真を眺めると、
子供達、なんとも素晴らしいではないか。

オーストラリアで育つ日本人の子供がこんなに逞しい筆文字を書くのだ。

何だか拍手を送りたくなったのは俺だけだろうか。
(親バカならぬ、師匠バカなのか???)

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