漆野 蓮

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漆野 蓮

こちらはモノカキ用のアカウントです。 小説投稿サイトにて物語を書いています。 掲載サイトは固定記事にリンクを貼っています。

記事一覧

日常のアンビバレンス

 突然だが、君は雲海を見たことがあるかい?  文字通り雲の海で、つまり雲の上からしか見ることができない貴重な光景だ。  今朝も僕の目の前には見事な雲海が広がって…

漆野 蓮
3年前
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スマートフォンが眠るとき

 私のスマートフォンは眠ることを知らない。  この子は知っている。  眠ってしまったら捨てられる、と。  この子は私にとって2代目のスマートフォン。  最新のスペッ…

漆野 蓮
3年前
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日常のアンビバレンス

日常のアンビバレンス

 突然だが、君は雲海を見たことがあるかい?
 文字通り雲の海で、つまり雲の上からしか見ることができない貴重な光景だ。

 今朝も僕の目の前には見事な雲海が広がっている。
「いわじゅん、今日は雲海に見とれてる暇はないぞ。とっとと片付けて昼コースの準備せんといかんしな」
 岩波淳、これが僕の名だ。淳は”あつし”と読むが、大峰大吾という先輩は僕を”いわじゅん”と呼ぶ。

 僕はこの夏、意を決して実家を離

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スマートフォンが眠るとき

スマートフォンが眠るとき

 私のスマートフォンは眠ることを知らない。
 この子は知っている。
 眠ってしまったら捨てられる、と。

 この子は私にとって2代目のスマートフォン。
 最新のスペックを搭載した優れモノ。
 そうだ、この子には名前を授けよう。

 どんな願いも叶えてくれる最強ガジェット。
 ――浮かぶイメージはお決りの猫型ロボット。
 いやないない。

 とりあえず賢いやつなので『賢太郎』と命名しよう。
 困った

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