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アーキテクチャーフォト後藤の思考推敲

アーキテクチャーフォト編集長が、単著『建築家のためのウェブ発信講義( http://amzn.to/2ESVm0N )』執筆以降に考えたことを綴っていきます。 日々の雑感や、建築…
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#建築

デザインにおける二次元と三次元

まだおぼろげで文章で上手く書ける自身もないのですが、何かコアな部分に近づいた感覚もあり、いつものように雑文を綴ってみたいと思います。

ぼくは常日頃ファッションの世界のかなり狭い部分ですが、興味を持ってみていて、その仕組みを知ったりお店で買ったりする中で、デザイナーや企業の考えやスタンスから学びを得ています。これは、いつも読んでくださっている皆様は知ってくださっている部分かもしれませんが。

何故

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出自と経験、建築に対する思想、建築作品、をストーリーづける

今日も、日々の仕事や生活の中で、私自身が気づかされ、なるほど!と思ったエピソードをこのクローズドな場でシェアしてみたいと思います。いつもの乱文、誤字脱字をご容赦ください、、、!

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アーキテクチャーフォトでは、海外の建築家の作品や海外で行われている展覧会を紹介する記事も作成しています。プレスキット等にある英文を翻訳して載せたりもしているのですが、それらの文章を読んでいると色々な気づきがあり

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短時間での理解と、長時間での熟考を両立する建築メディアは作れるのか?

こんにちは。また少し時間が空きましたが、ふと思ったことを書き綴ってみたいと思います。いつもの推敲なしの文章申し訳ございません。

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最近、アニメ化されて話題になっている漫画があり、最前線のエンターテイメントを学ぼうと思って、ネットアプリで途中まで読んでいました。凄く印象的だったのは、テンポと展開の早さでした。え、もうこの設定切ってしまうの?という感じで次から次へと話が展開していく。。。ドラ

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サービスとしてのレファレンス(参照)

(※ChatGTPを使って、本文を350文字に要約してみました)

20年前、スイスの現代建築が日本で注目され、建築における「参照」の概念を知りました。ペーター・メルクリの建築は過去の建築物を参照し、自身の作品を建築の歴史に位置づけていました。現代建築は過去の建築を解釈し、提示することで歴史とつながります。

最近は、地域の文化や特性を参照することが増えています。例えば、MVRDVの上海のブルガリ

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やらなくてよいこと探し

皆さん、いつもこちらのコラムを読んでいただきありがとうございます。ふと思いついたアイデアを、ぼんやりしたままに文字化して、自身の考えを整理しつつ、それを、これまでに繋がった方々に見て頂いて1mmでも、ヒントになる事があればよいなと思って何とか継続しています。
今日もそんな感じで、少し書き綴ってみたいと思います。

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今回のお話も、私が主戦場としているネット上のお話なのですが、ほんの10年く

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同じようで、常に変わり続けているという事

ふと思いついたことをまとめようと思いPCに向かっています。いつもの乱文申し訳ございません。

我々の建築メディア「アーキテクチャーフォト」ですが、この名前に変わった、2007年から今年で16年目になります(その前身のサイトが始まった2003年からだと、もう20年!になります)。

日々多くの方にサイトに訪問して頂いていて、恐らく意識もされていないと思うのですが、過去を振り返ってみると、当時行ってい

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ジョブボード徒然

アーキテクチャーフォトの求人情報部門的な役割として始まった「アーキテクチャーフォトジョブボード」ですが、年が明けて、12年目に突入しています。

日本国内のみならず、ビャルケインゲルスのBIGの求人を掲載させていただいたこともあり、ここまで多くの建築家の皆さんに利用して頂けるとは思っていませんでした。

これまでに手掛けた案件は、1200件以上にもなりました、、、!
(有難うございます)

振り返

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駅前のラーメン店と、郊外のラーメン店の強みの打ち出し方から、設計事務所の経営を考える

先日、自動車で、駅から少し離れた郊外に出かける用事があり、そのついでに最寄りにあった、チェーン店系のラーメン店に寄った際の気づきを書いてみたいと思います。論文ではないので、勢いで書いていた駄文ですが、ご容赦ください。

京都ラーメンを謳っているお店で、ラーメンの種類としては少し前時代的なつくりでしたが(この分野の進化は早い、、。)、濃い目の醤油のスープに背油が載っていて、ある程度のコッテリ感があり

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建築への志と、稼ぐ事のバランス感

久々になってしまいましたが、最近色々と見る中で思っていたことを書き綴ってみます。いつもの乱文申し訳ありません。

今日書いてみたいのは、タイトルにも書いたように、建築を作るという意思と、稼ぐ事への意思のバランス感について書いてみたいと思います。

勿論ですが、それぞれのスタンスを批判すると意図はなくて、現状認識と、自身の立ち位置を明確にして、そこから我々の目指すところは、こういう所なんだという事を

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自分の願いを通すには

メディアを仕事にしていると(特に無料で閲覧できるウェブメディアだと)、色々な相談や依頼が舞い込んできます。

そのプロセスは様々ですし、ルートも様々です。そして依頼内容も様々。無数のバリエーションを受け止めています(そういう人生になっしまった。笑)。

そういう様々なバリエーションの依頼を受け手として体感していると、中には「これはうまい依頼の仕方だな」と思うものに出会ったりもします。

長く生きて、チャンスに巡り合う

ちょっと、今日は僕が建築とは別に興味を持っているファッション分野での気づきを書いてみたいと思っています。

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ぼく自身がその動向をベンチマークしているコムデギャルソンという企業・ブランドがあるのですが、そのお店での気づきです。

今、青山の旗艦店で、peter forsterというアーティスト・デザイナーの作品(ジュエリー)が展開されています。
その作品はガラスやステンレスワイヤー等を材料

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ジョブボード、徒然

今日は、弊ジョブボードに関する、とりとめのない話を書いてみたいと思います。私自身、事業を株式会社化して、雇用するようになり、色々と見え方が変わったという事も書き綴ってみたいと思います。

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建築設計者にとっての投資

先日、田村先生、寿太郎さん、野々垣さん達による、建築サバイバル塾KSJで講義をした時に思ったことを書いてみます。

ぼくは、ウェブ発信講義と題して、建築設計者が如何にネットを活用するかや、僕自身がどういうことを考えて今に至っているかを、お話しさせてもらっているのですが、毎回行っているのが、後半の、参加者の方のウェブサイトや発信を対話の中で診断、アドヴァイスさせていただくというコーナーです。

ぼく

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買えない状況をデザインする

今日は、久々に、他分野のビジネスを眺める中で気づいたことを書き綴ってみたいと思います。何か皆様のヒントになる部分があれば幸いです。

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まず、僕がいつも言及するファッションブランド「コムデギャルソン」の商品の販売の仕方を説明したいと思っています。

スタンスとして最も大きいのは、(基本的には)いつも買える「定番商品」というものを存在させていないという事があります(厳密には一部そういう商品が

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