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いじってくる人への対処法


 世の中には、自分と気が合う人と合わない人がいる。そしてちょっぴり、自分に攻撃してくる人がいる。

 今日はそんな「嫌な奴ら」への対処法を小中学生の頃の僕のエピソードを踏まえて紹介しようと思う。

 まず、「マウンティング」という言葉を聞いたことはあるだろうか。

 僕が「嫌な奴だな」と思った人をスルーしやすくなったストーリーを紹介するのに、マウンティングは大事なキーワードなのだ。

 中学生のとき、ちょっと気に食わない人がいて「マウンティング」について調べてみたことがある。

 この文章を書く時に、改めてマウンティングという言葉をweblio辞書で調べてみると、以下のように説明されていた。



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(定義)

 マウンティングとは、自分の方が相手よりも立場が上であること、また優位であることを示そうとする、行為や振る舞いのこと。特に、対人関係において、自分の優位性を示そうと自慢したり、相手を貶したりすることを指す。

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 「ふむふむ。確かに、こんな感じの意味だよね」となると思うんだけど、大事なのはここから。

 マウンティングの語源について以下のように記されている。



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(語源)

マウンティングは本来、サルなどの霊長類の動物が、相手に対して馬乗りになって自身の優位を示すことであり、この行為が対人間のマウンティングの語源となっている。

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 つまりは、自分にマウンティングしてくる人は、おサルさんということだ(?)

 これと似たようなことを僕は中学生の時に友達から教わった。

 その子も同じ人に嫌味を言われていたのだけれど、「なんかあいつ嫌な奴だよな〜」みたいな話をしていたらこう言われた。


「これは俺も本当かどうかは知らんけど、マウンティングはそもそも、オスのゴリラが他のゴリラに対して自分の方が強いということをアピールするために、ウホウホと一生懸命ドラミングすることをいうらしいよ」

「だから、自分にマウンティングしてくる人は全員ゴリラやと思えばいいんよ」


 ほう!! なるほど!!!


 体中に衝撃が走った。思わず叫びそうになった。
 さすが俺の友達、いかしたことを言うぜ(?)

 なんだか、嫌な絡み方をしてくる人をスルーしておくだけじゃなくて、絡んでくる方がおかしいと自然に思えてきた。

 人間なのにどうしてドラミングしてるんだろう。
 不思議で仕方が無くなってくる。



 ウホウホ、ウホウホ。



 僕の友達が話していたゴリラのドラミングの話が本当なのか、辞書にあったおサルさんの話が本当なのか、どっちが正しいのかは分からない。

 でも、要するに「自分に攻撃してくる相手はおサルさんかゴリラだと思おうね」という話だ。

 相手がおサルさんやゴリラだと思ったら急に愛おしくなってくる。
 自分に向かって一生懸命ウホウホしているのだ。


 いいぞ、頑張れ。もっとやれ。


 こう考えるようになってから、環境的に逃げられない人からの嫌がらせもちょっとかわせるようになった。(というか面白くなってきた)

 ただ、そうはいっても相手からの攻撃やマウンティングに耐えられない人や、嫌なことを言われたりされたりしてもハッキリと相手にNOを言えない人が多いことも、もちろん知っている。

 僕は面倒くさい人は何を言っても変わらないから、サラッと受け流すのがベストだと思っているが、そういう嫌な人に限って環境的に逃げられないことが多いのは知っている。

 そういう人を受け流し続けることは至難の業だ。だから、少し長くなってしまうけど、僕の小学生の頃の話をしようと思う。

 Noを言うことの重要性というか、やり返しについての話だ。



 僕は小学生の頃いじめられるとまではいかないけれど、いじられることがよくあった。はっきりと相手にNOを言うことがあまりなかったからだ。

 特に何か秀でたものがあるわけではないやつは、気の強い子達にとっていじる対象なのだろう。

 空手を幼稚園の頃から始めて、「何をされても感情的になって相手にやり返すのは武道家のすることではない」と学んでいた。

 結構今思い返すと褒めてやりたい。大人な子供である。

 ただ、一回だけやり返したことがある。

 それは小学校1年生から「いけ好かない奴だ」と思っていた子が、6年生で僕に取っ組み合いを申し込んできたときだ。

 絡んできた理由は単純。虫の居所が悪かったらしい。

 彼は僕に絡んでくる前に、友達2人に遊びで取っ組み合いを申し込んでいた。彼ら2人も僕と同じように空手をやっていたのだ。

 単なるじゃれあいのつもりが、皆が見ている前で思っていたよりも酷くやられて、このままだと体裁が悪いと思ったのだろう。

 一応僕も空手をしていることはある程度みんな知っていたし、ここでせめて僕に勝っておけば、最低限の彼のメンツは保たれる。

 僕はいかにも「武道をしている人」といった強そうな見た目でもなかったし、いつもある程度何してもやり返してこなかったから「いける」と思ったのだろう。

 そこで、6年もの長い間彼の嫌がらせに耐えているから流石に1回くらいはやり返してみてもいいかなと思って応じることにした。

(あと周りに先生いなかったし)

 過程をあんまり詳しくは話さないけど、取っ組み合いが始まって直ぐに相手に馬乗りになって動けないようにした。(ちゃんと怪我はさせてないよ)

 完全におサルさんのマウンティングの図である気がするが、いっときそのままじっとしていた。

 僕が馬乗りになって両腕を足で押さえていたので彼は何もできなかったし、ただ顔を僕に手で押さえられてもじもじするしかなかった。

 そのとき、6年間の積年の恨みが晴れた気分で、とても爽快だった。

 周りにいた人達は「おぉ、すげぇ!」と言って盛り上がっていた。初めて学校でやり返したので、周りの人からしたら「こんな動きができる人だったんだ!」と驚いたのだろう。


 そこから、彼の嫌がらせは凄く少なくなった。

 この6年間の忍耐劇は何だったんだというばりに、彼は大人しくなった。中学に上がって何か嫌なことを言ってきたりしていたので、彼が完全に変わることは無かったけれど、かなり効果はあったみたいだ。

 そこで、もちろん相手に怪我をさせるようなことをしてはいけないけれど、ある程度の反撃をすることは大切なのだと知った。


 これが、僕が基本的には嫌な人は無視するべきだけれど、逃げられない人には最低限のNoを伝えるべきだと思ったきっかけ。

 やはり、受け流せるのであればそれに尽きるけれど、どうしてもその人から逃げられないのであればある程度の反撃は必要だと思う。

 中途半端にやると相手が面白がって余計にエスカレートするから、やるならある程度しっかりと反撃した方がいい。

 それに、嫌だという意思を示して、それで相手が変わらない場合はその瞬間にその人はゴリラだと思ってしまえばいいのだ。

 流石に目の前で自分に向かって一生懸命ウホウホしているゴリラがいたら、相手にしようと思わないし、どちらかと言うと愛おしくなってくるでしょう。

 もしこちら側が何か気に障るようなことをしてしまって、それが原因で相手が何か言ってきているなら、真摯に対応するべきだと思う。

 でも、本当になぜか知らないけど、意味のない嫌がらせをしてくる人ってたまにいる。

 重ね重ねになってしまうけど、そういう人は、ただ黙ってちゃあこっちが嫌な思いするから最低限のNOは伝えて、それで無理ならゴリラ認定してしまおう。


 小学校6年生の僕と今の僕からの「いじってくる人への対処法」でした。






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