見出し画像

「起業する!」と言ってたのに、結局社会で働いてた私のその後のお話


こんにちは。シングルマザーのれいこさんです。



ブログを始めた2年前。その頃「コーチング起業したい!」と息巻いて発信をしていました。
対話で人が変わっていくことの尊さを感じて、私も同じことをやりたいと思ったんです。



ところが、何も言わないままフェードアウトしていました。フェードアウトしておいて、勝手に帰ってきました。



身勝手な私に怒りがある人はこちらからDMをどうぞ ↓↓



そんな私が発信をしていなかったこの間に働いて、発信から離れて、また戻ってくるまで。

シングルマザーの方、転職を考えてる方、コーチの方や人生悩んでる方になにか感じて貰えたら。



1.過去の自分を相手にするなんて無理だ





私が「よし、社会にでよう」と決心したのはコーチングの契約が終わってすぐのことでした。その頃には離婚して趣味のボルダリングをしながら友達と遊んで息子と穏やかな日々を過ごしていました。




気づいたんですよ。

「あの頃のメンヘラな私を相手にするの???無理じゃん????元気になったのに元気取られちゃわない????無理だよお???」



言い方は悪いけど私はメンヘラだった。コーチや周りの人々のおかげで私は自分が納得いく生き方ができたっていうのに、人の悩みを聞いてきたら自分まで引っ張られてまたあの苦しかった頃に戻ってしまうんじゃないか、って不安。




そしてコーチ起業に消極的になっていく。「もう元気になれたし、これでいいのかもしれない」そう思いながらも起業したくないわけじゃない。新しい世界に飛び込んでみたい。その気持ちは変わらない。



発信もなんかあれだなぁ。なんかあれ。発信に正解なんてないけど、正解を求めてしまう。自分の気持ちばかり発信して、独りよがりでは?もや。もやもやもや。もやもやもやもや。もやもやよもや。






3.そうだ、社会に出よう




息詰まりを感じてた私が実はうずうずしていたこと。もっと対面で目と目を合わせて話したい。Twitterにも人はいっぱいいるし、話したければビデオ通話もあるし、それで話すのがお互い便利だし当たり前だよね、って世間の空気はあったけど。



「私も家から出なくていい仕事がいい!子育てあるし!」と思ってひたすらパソコンを向き合う日々だったんですが、なんか無機質というか、寂しいというか。



「この時間に会いましょう」って約束しなくても誰かと会えることって実はすごいことなんじゃない?って思い始めた。家族とか会社とかって約束しなくても会えるじゃないですか、人に。ちょっと綺麗ごとに聞こえるかもしれないけどそんな日々をまた過ごしたくなった。




あと建前抜きに本音を話すともちろんお金のことも心配だった。いつ収入が入るか分からない生活をするのって、やっぱり勇気がいる。いくら「自分が楽しいと思うことを思う存分やったほうがいい」と頭ではわかってもひとり親の子どもにしてしまった息子もいる。パートナーがいない私は社会とのつながりが欲しかった。




そんなこんなで社会に出るか…と思い仕事探してたら営業のお仕事と縁あって働くことに。「え?仕事しても発信は時間あるときにすればいいでしょ?みんなやってるよ」って声も聞こえてきそうだけど仕事も子育ても中途半端にしたくないし、自分の時間も少しは持ちたい私は頭の中の「やること」を完全に一つ消すことにして、いざ社会。





4.思ったよりみんな悩んでた




そしてひょんなことから社会でお仕事を始める私。久しぶりの人間界にうっきうきで飛び込んでいきました。人間こわい・・と思いつつも人と会うことに嬉しさを感じてしまう。当たり前じゃない時代だから、尚更。




営業のお仕事は成果が出るのが楽しい。同じグループの人の成果だって嬉しいし、でも少し悔しい。「この仕事向いてるね」とも言ってくれる人がいたのは「ここにいてもいいよ」って言われたみたいで気持ちが救われた。




会社の仕事は与えられたことをやれば評価をもらえて、次にやることもわかっていて、やることが降ってきて、日々が忙しなく過ぎていく。成果がお給料で目で見えるのも「誰かの気持ちが動いてお金が回ってきたんだな〜」なんて考えてた。




楽しいけど毎日働くのは正直しんどかった。人間がすき!とかさっききゃっきゃしてたけど、週5日決まった時間をちゃんと働いていなさい!は私にはできなかった。体調を崩して家で寝てることもしばしばあった。



子どもも1歳なりたてほやほやだったので他の用事でも早めに帰してもらうこともあった。上司が3人の子がいるシングルマザーで、そのへん融通きかせてくれた。本当にありがたい環境だった。




そして働いていく中で、「なんかみんな悩んでるな??」ってことに気づく。お金のことが多かった。「お金がほしいから成績を取らなきゃ!」と意気込んでるように見えた。




「お金があったら
マンション買って家賃収入で暮らすのに」
「お金があったら子ども連れて離婚するのに」
「お金があったらこんな会社辞めてるのに」




いろんな「お金があったら」の話を聞いた。
「お金があったら」できることじゃなくて、「今できること」を考えたらいいのに




そして自分はどうだろう。「やりたいことを不安になりながらやり続けるなんて、子どもが小さい頃は難しいよね」って、「お金があったら」って言ってた人と同じなんじゃない…?





自分には出来ないと思ってた営業で成果が出て、ここが自分の場所…?時間を潰せて最低限お金がもらえる仕事…悪くはないはずなんだけど。いやいや、やりたいことに気づいてる。のに?行動が?できない???





私なんでコーチング起業だったんだっけ。。






5.やっぱりもっと深くに触れてみたい





職場でいつも元気な人は年代問わずカラッとしてた。あっさりというか。私も周りからしたらそういう風に見えていたみたいで、「竹を割ったような性格ですね」って何度も言われた。



竹島なだけに〜、と苗字が竹島なのでそんな冗談で返したい気持ちをなんとなく抑えつつ、えへえへしながら過ごした。さすがにダジャレを言うのは恥ずかしい気持ちがあった。




営業の仕事は人がたくさんいて、いろんな話ができてとても楽しい。でもこれも、あれこれ悩んでうじうじしてた時の私に「思考回路が決まっちゃってるのは、これから頭の中を組み立てし直せばいい」と言って話を深く聞いてくれた人がいたからだ。




そんな対話の時間を何時間も何十時間も経て目の前の環境に集中できる自分に変わっていった。頭の中を組み立てし直せて前向きに捉えられる私を見た人たちが、竹を割ったようだと例えたのかも。




発信始めた当初、「れいこのブログは読むのがしんどい」と言われたことがある。もう鬱々とした記事ばかり書いてた。社会で言われた私はなりたかった自分の姿で、元の自分はこっち。





自分とも他人とも、向き合うことが怖い。
一大決心で一つ進めても、また怖いことが一つ降ってくる。そればかり考えて進めなくなる。心に蓋をして生きる方が楽じゃん。みんなそうしてるよ。心が持たないよ?自分に優しくしよう。





自分に優しくすることは本当に大事。けど蓋をするんじゃなくて「いける」って思ったときに怖いことに向き合って自分で答えを出して進む。その分だけ、自信が内側からふつふつと湧いてくることを、たくさんたくさん経験した。




それは「前の自分と比べたら」ってことであって周りからしたら大した進歩ではないかもしれない。けど前の自分より少し好きな自分になれたら、それは巡り巡って自分に優しいってことなのかもしれない。伝わるだろうか。




起業って道にまっすぐ進むんじゃなく周り道をして一回見ないふりをしたから気づいたこと。私が本当にやりたかったこと。人の心の奥深くに触れさせてもらうこと。




営業の仕事は商品を売ることはできても人の深い感情まで教えてもらえることはない。そもそも入ることに許可されてない。勝手に人の心なんて入っちゃいけない。けど私は知ってる。誰か一人に自分を深掘りしてもらって、対話を重ねることができたら今までとは違う道にどんどん進んでいけることを。





「進んでいいんだよ。やってみなよ。」と自分で自分に許可を出せるようになること。怖いと思って思いっきり両目をつぶってたけど、怖い道の方が実は知ってみたい道だったりする。






6.仕事やめます!あ、辞めれない?いや!辞めます!





そんな気持ちに気付いて「ブログ書きたい!私になら話を聞いてもらいたいって人に出会いたい!」の気持ちが強くなって会社を辞めようと決意。



上司にもお世話になった先輩にも退職を止められた。あるあるだけど、やっぱり情はあるし少し辞めるのを先延ばしにすることだって考えた。けど一度先延ばすと自分の気持ちに蓋をする習慣がついてしまいそうで、断固拒否した。




最初は笑いながら「えへへ!新しいことしたいんで応援しててくださいね〜」って言ってみたけど退職の話は進まない。辞められなくて心も体も病む人を何人も見てきたので私は避けたい。




結局、拠点長(えらいひと)から「俺の会社で俺に無断で勝手なことすんなよ」ってお叱りを受ける方法で辞めてきた。えぇ…あなたの会社だったんですか?とは思いつつちょっといい羊羹を建前の気持ちで差し入れたので許していてほしい。えへ




お世話になったひとたちを振り切ってまで辞めるのは簡単ではなくて、「こんなに辞めたいって言う私がおかしいのかな?」と自問自答もした。先輩からは「辞めたいんなら今月までは仕事をがんばりなさい。」と言われ、結局ちょっと残った有給を使わずに最後まで仕事をすることにした。なんだか考えるのも嫌になってた。




辞める意思が強いことは何度も何度も伝えたから、働くことが自分を通すために必要な誠意かと思ったんだけど、退職3日前くらいに「あなた今月で辞めないって言ったじゃない?!黙ってなさい」とまさかの私の気持ち伝わらずだった。わお




この世には自分ではいくら伝えてもどうしようもできないことがあるんだ…と落ち込みながらも学んで、「次の仕事は自分の言葉が届く距離にいる人と仕事がしたいなぁ」と強く感じて帰ってきた。





7.誰かの道は私の道ではない





他人の気持ちを振り切るには結構エネルギーのいることだったみたいで、辞めてからはボケーっとして過ごした。自分の人生を自分で決めるのはおかしくない。だけどあんなに怒られたら私が間違ってたんか?とも思ってしまう。



「一緒に働きたい」って気持ちが裏返っちゃっただけで、想ってくれる気持ちは素直にうれしかったからそれはたくさん伝えてきた。建前に聞こえていたかもしれないけども。




他人の強い気持ちは自分の直感や判断を鈍らせる強い力がある。「竹を割ったような性格だ」と言われた私は出会いがあれば別れが来ると思っている部分がある。でも、そうじゃなくて心優しい人はずっともやもやしてしまうんじゃないかな。





そして「メンヘラに戻るかもしれないから起業無理…」って思ってたけど、今回の経験を通して他人を振り切ってでも自分が行きたい道に進めるところまで来れたから、あの時の自分に戻ってしまうことはないな、って確信できた。けどもう経験したくはない。





この記事を読んでくれてる人で「仕事辞めるか悩んでて…」とかならもう間違いなく気持ち分かるから話を聞けるし、今回は書かなかったけどパートナーのこともたくさん悩んで答えを出してきてるから、私なりに伝えられることがあるかもしれない。




ぐねぐね遠回りしてきてる道だけど、その道でまた新しいことを見つけてるから悪くないと思ってる。そんな感じの社会生活でした。もし読んで何か感じて気になることがあったらTwitterから連絡してね。




ちなみに、こんなんだった息子がこうなりました。





では、また!!

ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。