クラファンは信頼の換金装置
――どれだけの信頼をつくってきたのか、それがクラファンの成功には必要不可欠で、プロジェクトの中身よりも大事なんじゃないかなって気がしています。そう考えると、クラファンは信頼の換金装置といえますね。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「クラファンは信頼の換金装置」というテーマで話していこうと思います。
📚クラファンが始まった
昨日から、お世話になっている板谷隼さんのクラファンが始まりました。「水戸にシェアベース『migiwa』をつくりたい」というプロジェクトです。
隼さんはサッカーコーチの傍ら、場づくりに興味を持ち、シェアハウスの管理人やイベンターとして活動しています。僕が隼さんと出会ったのは、彼の管理する住み開きシェアハウス「はちとご」にてでした。
はちとごは、シェアハウスでありながら、家屋の一部を地域に開放する住み開きという活動をしているので、住人だけでなく様々な人たちがひとつ屋根の下に居合わせているのです。
友達に誘われて初めてお邪魔した日から、僕はその居心地の良さに魅せられて、日々通うようになりました。気がつけば、店番やSNSの運用もしていて、微力ながら運営にも携わるようにもなったんです。
はちとごは「ちょっとやってみたい」や「素直になれる」「縁の温かさを感じられる」が生まれる場所で、かくいう僕も、はちとごの日々のなかで、イベントをやってみたい、場づくりを追求してみたいと思うようになったんです。
追い風と分からず追い風を吹かしてくれる、そんな場所をもっと多くの人に知らしめたい。そして、もっと多くの人が学んで発見したり、壁を越えたりするきっかけをつくりたい。
そんな思いから、シェアベース「migiwa」をつくることにしたんです。そして、その内装や運営にかかるお金をつくるために、クラウドファンディングが始めたのです。
昨日始まったばかりですが、既に目標金額120万の半分60万円以上の支援が集まっています。
📚資金を集めるって難しい
僕自身、ちょっと前に資金を集める経験をしたからこそ、資金を集めるって難しいなって思うんです。
僕は大学卒業の折に、「BOOK TALK LIVE "桃太郎"」というトークイベントを開催したんです。大学図書館のなかにあるライブラリーホールを会場にしたんですが、営利目的の使用が禁じられているので、チケット代を取ることができなかったんです。イベント運営には少なからずお金がかかりますから、僕はこのnoteを使って資金調達をしてみることにしました。
イベントのプチスポンサーになる権を500円の有料記事にして販売したんです。有料記事を買ってもらった方には、イベントのパンフレットや当日上映されたエンディングムービーに名前が掲載されるという特典を受け取ってもらったというわけです。
これが想像よりも好評でして、17人のnoterさんが支援と応援をしてくださったんです。別個サポートもいただたりして、総額1万7000円くらいの資金を調達できたんです。決して大きな額ではありませんが、イベント当日までに予算を回収することができ、当日の本の物販の売り上げを利益に回すことができました。
僕はこれまでに何回か同じようなことをやってきたんです。初めて有料記事を販売してみたときは誰からも注目されませんでした。「BOOK TALK LIVE」の初回であります「BOOK TALK LIVE ”Message”」のときにも同じようなことをやったんですが、支援者は2人。
大学4年生になって、それこそはちとごに通うようになって、人の縁を広げることに注力して、たくさんの仲間をつくってきました。
その果て、「BOOK TALK LIVE ”桃太郎”」の際には、自分の活動にお金を出してくれる、それくらいに価値を見出してくれる人が、17人(サポートとかを含めればそれ以上)つくることができたんです。
ただ、それでも17人。集められたのは、2万弱。僕の力ではそこまででした。もちろん年齢は違うし、経験してきたことも違うけれど、今回のはやぶささんのクラファンの初速を思うと、やっぱりはやぶささんのつながり、そして陰の努力は凄いなあと改めて思いました。
📚信頼の換金装置
「こんなことやりたいです!お金集めたいです!応援してください!」と言うだけで、クラファンは上手くいきません。人に会いにいくこと、話を聴くこと、応援してもらえるような姿勢を見せ続けること、クラファンページの内容を遂行すること、クラファンを始めることを事前に告知すること、そのためにイベントをすること……数え出したらきりがありません。
これまではやぶささんが重ねてきた時間が、つながってきた縁が、全部可視化されたといっていいでしょう。
どれだけの信頼をつくってきたのか、それがクラファンの成功には必要不可欠で、プロジェクトの中身よりも大事なんじゃないかなって気がしています。そう考えると、クラファンは信頼の換金装置といえますね。
僕もこれからもいろんな面白いことをやっていきたいし、そのうち資金や仲間が必要になってくる瞬間はやってくるでしょう。大々的にクラファンをやることもあるかもしれません。そのときのことを見据えて、今回のはやぶささんの挑戦を見守りながら勉強していこうと思いました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240411 横山黎
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?