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自分の書いた本で、ビブリオバトルに勝った話。

――最後に、小説『Message』の1番の強みについて話します。紹介する当の本人が書いた作品であるということです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「自分の書いた本で、ビブリオバトルに勝った話」というテーマで話していこうと思います。


昨日の記事の続きですので、よろしければ、以下の記事からご覧になってください。もちろん、この記事だけでも楽しめる内容となっています。


◆自分の本がチャンプ本⁉

昨日、僕の通う大学でビブリオバトルが開催されました。僕はバトラーとして参加し、僕の紹介した本が見事チャンプ本の称号を得ました。大学で1番になれたのです。

昨日の記事でも話しましたが、僕は高校時代に300人くらいを蹴散らして東京都で1番になったことがあります。紹介したのは氏田雄介さんの『54字の物語』という本。全ての作品が54字でできているという印象的な魅力があります。

東京で1番になった影響力はすごかったです。

取材は受けるし、新聞に載るし、校舎に横断幕が垂れ下がるは、あだ名がビブリオになったり、てんやわんやです。


とはいえ全国大会では惨敗だったので、あのときのリベンジの意味も込めて、僕は大学でもビブリオバトルに再挑戦することに決めたのです。

そんな僕が相棒にした本は、今、僕が1番他人におすすめしたい本。

僕が書いた、小説『Message』です。


◆小説『Message』の強み

勝算はありました。

ビブリオバトルに向いている本、向いていない本というものがあります。僕は経験則で、なんとなくその判別がつきます。そもそもビブリオバトルに向いている本は、一目で魅力が分かる本が多いのです。

表紙、タイトルで惹きつけられる本。

それが理想的なのです。

と、いいつつも、小説『Message』はその理想からは遠いもの。表紙はこだわりましたから、「お!」となるくらいのクオリティです。ただ、『Message』というタイトルには堅苦しいものがあります。


理想に近くないけれども、僕には勝算がありました。

5分あれば勝てる。

そう思っていたからです。


小説『Message』は成人式が舞台の話。

成人の日の夜に1人の青年が亡くなりました。彼の手元には「110」という血文字が遺されていました。そのダイイングメッセージの謎を解くヒューマンミステリーです。

僕には「110」というフックがありました。ダイイングメッセージ「110」は何をあらわしているのか?そう問いかけるだけで、聴衆の好奇心を刺激し、興味を持たせることができます。


そこに追い打ちをかけるように、小説『Message』の創作秘話を語りました。

「ダイイングメッセージって、なんで犯人の名前を書くのか」

その疑問から生まれたのが小説『Message』だったのです。


死の間際に犯人の名前を書くのがダイイングメッセージの文化ですが、あるとき僕は首を傾げました。人生最後の言葉に、この世で最も憎い人の名前を選ぶのか。犯人が捕まろうが自分が死んだら関係ないじゃないですか。


だったらさ。

自分の伝えたい人に、
伝えたいことを、
伝えるべき。

僕はそう思ったんです。


その答えを出したのが、小説『Message』なのです。


そう、「110」は犯人の名前を表しているんじゃないんです。

じゃあ、「110」とは何なのか。

人生最後に、彼は何を遺したかったのか。

全ての謎は、小説『Message』、最後の1行で明かされます。


……ここまで来れば、もうオーディエンスの心はこっちのものです。

一見ネタバレのように思われるかもしれませんが、ビブリオバトルではこの駆け引きが大事。どこまで言って、何を隠すのか。聴き手に「読みたい!」と思わせるような設計を施す必要があるのです。


最後に、小説『Message』の1番の強みについて話します。

紹介する当の本人が書いた作品であるということです。


◆目指せ!全国1位

プレゼンの導入、僕は紹介する本の名前を出す前に、今回紹介する本は自分が書いた本であることを伝えました。

「みなさん! 事件が起こります!」「ビブリオバトル史上、前代未聞の出来事が起こります!」といった煽り文句を前置きに、自分が書いた本を紹介する旨を伝えたのです。

これほどまでに鮮烈な導入はないと考えます。

誰にだってできることではありません。そもそもビブリオバトルで自分の書いた本を紹介する人なんていないんだから(笑)

小説『Message』の1番の強みは、僕が書いたということなのです。


以上のような理由から、僕は自分で書いた小説『Message』を相棒にし、大学で開催されたビブリオバトルで1番になることができたのです。

しかし、戦いはまだ始まったばかりです。僕の夢は、自分の本で全国1番になること。まずは11月6日(日)に開催される地区大会で勝ち上がること。

昨年と同じ運びになるなら、YouTubeで配信され、オンラインでも投票できると思いますので、ご都合つく方は是非、ご参加ください!

以下の動画に飛んでもらって、通知をオンにしておいてください!




最後まで読んで下さりありがとうございました。

20221027 横山黎



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