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信頼がお金に変わる瞬間。

――結局、物の質とかサービスの質には限界があって、どれだけ磨いても一定以上の明るさより明るい輝きに差異はありません。そんな世界ですから、何を買うかよりも、どこから(誰から)買うかに重きが置かれています。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「信頼がお金に変わる瞬間」というテーマで話していこうと思います。


📚手売りしていて気付くこと


20歳最後の日、僕は小説『Message』を出版しました。

成人の日の夜に亡くなった青年が遺した「110」というダイイングメッセージの謎を解くヒューマンミステリーです。人生最後の瞬間なんだから犯人の名前よりも、本当に伝えたことを伝えた方がいいよねと思って書いた作品です。

「110」が何を表しているのか、答えは小説『Message』最後の1行にあります。試し読みできますので、以下の記事をのぞいてみてください。


Amazonで出版したとはいえ、まだ無名の僕の本が見つかるはずもありません。はじめから届け方を探らないといけないなあと感じていました。

手始めにやってみたのは、手売り。1人ずつ地道に売っていくことを今もなお繰り返しています。売りやすい友達から始めて、お世話になった先生方、飲み屋で会った人、いろんな人に届けてきました。



手売りの日々を振り返ったとき、僕は気付いたことがあるんです。

「信頼がお金に変わってる」

📚「信頼」という決め手


本を買うってすごいリスクが高いと思うんです。

僕自身、「良いな」「面白そうだな」と思う本があっても、買うにいたる本はそう多くありません。なんでもかんでも買っていたらお金も時間もかかってしまいますから。

だから、手売りしている身ではありますが、「よく買ってくれるなあ」という気持ちがあったりします(笑)中身を説明することもありますが、僕が本を出したというだけで、「買うよ!」と言ってくれる人も結構いるんです。

高校時代の友達とか、お世話になった先生とかは特にそうです。彼らの意志を最後に決定づけるものは、「僕が書いた本であること」だと思うんです。


僕は昔から他人に嫌われないように生きてきました。元々の性格に由来するのかもしれませんが、優しさを振りまくことで人間関係をどうにか上手く運んできました。

その生き方が絶対に正しいとは思わないし、当時ももっと楽な生き方をしてもいいかなとか思っていましたが、僕は今、これまでの自分の生き方を全肯定できます。あの頃築き上げてきた信頼が、手売りの際に効果を発揮して、お金に変わっているからです。自分の本を届けることができているからです。


結局、物の質とかサービスの質には限界があって、どれだけ磨いても一定以上の明るさより明るい輝きに差異はありません。そんな世界ですから、何を買うかよりも、どこから(誰から)買うかに重きが置かれています。

そのときに重視するべきは、どんな人で在るべきかを追求すること。どんな形であれ、信頼されていなければお客さんは来ないし、増えません。逆をいえば、強固な信頼をつくれば、リピーターは増えます。長く応援してくださる人も現れるかもしれません。

幸いなことに、僕にはこれまでに築き上げてきた信頼があったので、自分の活動に役立てることができました。僕のことを少なからず信頼してくれていて、「あいつの出した本だから」「横山君が頑張っているから」を理由に買ってくれる人が少なくないのです。

信頼がお金に変わっている瞬間を、僕は何度も目撃してきたのです。


📚作家だからこそ仲間を増やせ


自分のやりたいことをやりたいと思ったとき、ひとりで全部やろうとすると大抵うまくいきません。また、うまくいかなかったときのダメージをひとりで抱えることになるので、挫折しがちです。

でも、そこにどんな形であれ携わってくれている人がいれば、傷ついた心の拠り所になるので救われるものです。


作家にとってコミュニケーションツールは作品。作品を届けながら、仲間を増やしていくことが長く続けていくには必要なことなんじゃないかなと最近は考えています。


もうすぐ新しい仲間を増やすための挑戦があります。クリスマスの日、全国大学生ビブリオバトルに参加するのです。

ビブリオバトルとは自分のおすすめの本を紹介する書評合戦のことです。オーディエンスは発表を聴いて、1番読みたいと思った本に票を入れます。最も多く票を集めた本がチャンプ本となるわけです。

その大学生大会に僕は出場することになりました。紹介するのは小説『Message』、自分の本です。自分の書いた本を自分で紹介するという前代未聞の事例をつくってしまいました(笑)

しかし、無事に全国大会の舞台に立つことができました。あと2回勝てば、日本一です。しっかり結果を出していこうと思います。

結果次第で新しい出逢いが生まれると踏んでいます。また少し遠くへ、小説『Message』を届けることができます。新しい人を仲間にできます。そんな風にして、これからも創作と向き合っていくつもりです。

全国大会は千葉県の明海大学という場所で開催されます。観覧は無料なんですが、事前に応募しなくてはいけません。限定500名で、12月14日締め切りなので、もし都合がついて興味をもってくださった方は、以下の公式ホームページから応募いただければと思います。最後まで読んで下さりありがとうございました。

20221203 横山黎



小説『Message』手売り112冊目!
もうすぐ成人式のバイトの子!☺️


小説『Message』手売り113冊目!
バイトの子!試し読みしてくれていたらしい!嬉しい☺️


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